南青山といえば、高級ブティックや洒落たベーカリーのイメージがあるが、実は小さな美術館やギャラリーが充実している。岡本太郎記念館は、日本を代表する現代美術の巨匠にまつわる隠れたアートスポットだ。
1911年生まれの岡本は、その前衛的な絵画や彫刻で知られる芸術家であり、美術理論家としても活躍した。1998年に開館したこの美術館は、岡本が晩年の44年間を過ごした自宅兼アトリエだった場所だ。
1996年に岡本が亡くなってからも、館内はすべて手付かずのままで、絵の具の飛沫や未完成のキャンバスなどがそのまま残されている。記念館の庭が眺められるカフェにも立ち寄ってみては。