岡本太郎記念館
Photo: Kisa Toyoshima 岡本太郎記念館
Photo: Kisa Toyoshima

青山でしかできない12のこと

昼間はアート散策や贅沢なランチ、夜はアンダーグラウンドな小箱で朝まで踊り明かす

Emma Steen
翻訳:: Hanako Suga
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タイムアウト東京 > Things to do >青山でしかできない12のこと

青山は東京で最も人気のある街のひとつ。街頭は落ち着いた大人の雰囲気に満ち、人混みにまぎれるようなこともない。高級ブランドの旗艦店が立ち並ぶ青山の物価は渋谷や原宿と比べると少し高いかもしれないが、低予算であってもこの街を満喫する方法はたくさんある。

青山エリアには多くのギャラリーや美術館があるため、1日中アート散策を楽しむのも良いだろう。週末のファーマーズマーケットや、カジュアルなナイトスポットも充実している。ここでは東京で最もハイエンドな街での最高の(そして最も手頃な)楽しみ方を紹介する。

原文はこちら

  • アート
  • 青山

南青山といえば、高級ブティックや洒落たベーカリーのイメージがあるが、実は小さな美術館やギャラリーが充実している。岡本太郎記念館は、日本を代表する現代美術の巨匠にまつわる隠れたアートスポットだ。

1911年生まれの岡本は、その前衛的な絵画や彫刻で知られる芸術家であり、美術理論家としても活躍した。1998年に開館したこの美術館は、岡本が晩年の44年間を過ごした自宅兼アトリエだった場所だ。

1996年に岡本が亡くなってからも、館内はすべて手付かずのままで、絵の具の飛沫や未完成のキャンバスなどがそのまま残されている。記念館の庭が眺められるカフェにも立ち寄ってみては。

  • Things to do
  • 青山

日本には、江戸時代に流行した「小町紅」と呼ばれる紅の長い歴史がある。紅花の粉から抽出した天然色素で作られた小町紅は、古くから口紅やチークとして使われてきた。昭和に入ると西洋の化粧文化が主流となるが、現在でも芸者や舞妓の化粧道具として使用されている。 ​​

1825年創業の老舗紅屋、伊勢半本店に併設された同ミュージアムでは、その歴史や文化を展示する資料室が無料開放されている。江戸時代の紅筆や化粧道具などを見学しながら、紅化粧の変遷(へんせん)をたどることができるはずだ。

館内では、昔ながらの製法で作られた本格的な紅を販売するほか、無料で小町紅の試し付けができるサロンもある。自分の肌の色にあった色を見つけて、チークやアイメイクに使ってみよう。

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  • アート
  • 青山

明治から昭和にかけて活躍した実業家であり、近代数奇者としても知られる根津嘉一郎が自ら収集した書画や茶道具を展示する美術館。日本以外の東洋美術や仏教美術なども豊富にそろい、コレクションは7400点以上だ。

年に7回行われる企画展では、絵画や彫刻、陶磁器、漆工、木竹工、染織など多岐にわたる収蔵品を展示する。伝統とモダンが融合した本館の設計は、日本を代表する建築家の隈研吾が手がけた。

  • アート
  • 青山

ヨックモックは、葉巻のような形のクッキー『シガール』が有名な洋菓子ブランドだ。2020年、青山本店の近くにオープンしたヨックモックミュージアムは、同社取締役会長の藤縄利康が、30年かけて集めた約500点のピカソのセラミック作品を中心に展示する。ピカソのセラミックコレクションとしては世界最大規模だ。

館内には、ピカソ関連の書籍を集めたライブラリーや、子ども向けのアートイベントを開催するスペース、ショップを併設する。1階のカフェ ヴァローリスは、ピカソが数々の陶芸作品を制作したフランスの町、ヴァロリスにちなんだカフェ。自然光の心地よい空間の中で、焼きたてのスイーツが楽しめる。

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  • ビストロ
  • 青山
  • 価格 2/4

手頃で高品質のワインとタパスを提供するワインショップ兼レストラン。神宮前の高級レストラン、ジュリアの姉妹店だ。カジュアルかつモダンなシーフード料理やパスタ、炭火で焼いた肉や魚料理と、新旧両世界のワインを合わせて楽しめる。

シグネチャーメニューの『シーフードプラッター』をはじめ、ほとんどの料理は季節の新鮮な食材を使用している。ワインは全て小売価格で販売されており、200種ほどのボトルが取り揃える。ワインに詳しくなくてもスタッフが丁寧に説明してくれるので安心だ。

  • ティールーム
  • 青山
  • 価格 2/4

元バーテンダーという経歴を持つ櫻井真也がプロの茶師として活躍するまで、実に14年もの歳月が必要だった。櫻井焙煎研究所では、櫻井が茶房で一杯一杯丁寧に向き合いながら煎れた贅沢な茶を味わえる。

同店のコンセプトは「茶は養生の仙薬である」。櫻井が日本全国を旅しながら手に入れた茶葉は小さなガラス容器に入れられ、店内に展示されている。

奥には座敷があり、好きな茶を選んで試飲ができる。茶の伝統にかける櫻井の努力と忍耐を感じたいなら、『お茶のコース』がおすすめ。コースで提供する煎茶は一番茶から三番茶までで、和菓子と一緒に味わうことができる。奥深い日本茶の世界観をじっくり楽しんでみてほしい。

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  • イタリア料理
  • 渋谷
  • 価格 2/4

青山通りから少し入った裏通りにある、「One dish」「One wine」「One artist」をコンセプトにしたレストラン。提供される料理はたった1種類のパスタとワインのみだ。旬のトリュフを削ったバター風味のパスタ、料理との相性を考えて選んだ赤ワイン、そしてレッド・ツェッペリンをBGMに、ほかのレストランと一線を画す美食体験ができる。

  • ティールーム
  • 青山
  • 価格 2/4

青山フラワーマーケットが運営するティーショップ。「温室」をコンセプトにした空間は、花と緑にあふれている。ボタニカルな雰囲気の中で楽しめるのは、『花かんむりのフレンチトースト』や『バラのゼリー』といった、見た目も華やかな数々のメニュー。オムライスやフレンチトーストなどのフードメニューもある。行列のできる人気店なので、週末は午前中に訪れるのがおすすめだ。

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  • 表参道
  • 価格 2/4

クレヨンハウスは、絵本やおもちゃ、オーガニック製品を扱うセレクトショップ。地下1階にはランチが食べ放題のファミリー向けのレストランがある。

メニューは日替わりで、5、6種の総菜に小鉢、玄米または五分づき米、味噌汁という盛りだくさんの内容だ。有機野菜たっぷりの総菜を好きなだけ盛って、ヘルシーな食事を思う存分楽しんでほしい。

ランチブッフェの利用料金は1,500円(子ども1,320円)で、ディナーは2,750円(子ども1,375円)。定期イベントとして『グルテンフリーデー』なども開催している。

  • ナイトライフ
  • 青山

週末になるとコアなミュージックファンが集う隠れ家DJバー。2022年春には、休業期間中に内装を一新し、訪れる人々の居心地の良さをより追求するスペースに生まれ変わった。

黒と黄色の怪しげなドアの先には、想像以上に居心地のいい空間が広がっている。暖色系の照明と広々としたソファ、バーでは適度な距離を保ちながらも気さくな雰囲気で出迎えてくれる。

サウンドシステムは、かねてより設置していた田口音響アンプを空間の隅々まで音が響き渡るようにグレードアップ。よりクリアな音が聞こえ、フロアにいる人々が会話しやすくなるよう音響を設計している。

エントランスチャージは300円で、上の階にあるレッドバーにも入ることができる。レギュラーDJ陣による上質なハウスミュージックやディスコはもちろん、イベントによってはさまざまなジャンルの音を聴けるのはも青山トンネルの魅力だ。

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  • クラブ
  • 青山

2022年は青山蜂にとってめでたい年だ。1995年にオープンし、今年で27周年を迎えるこの老舗クラブは、『Time Out Tokyo Love Local Award』のベストクラブに選出され、今も東京で暮らす多くの音楽ファンから支持されている。

4階建てのビル一棟が丸々クラブというのも、同ヴェニューの持ち味だろう。各フロアでは、ヒップホップからハウス、ドラムンベース、ロックまで、さまざまな音楽を楽しめる。2階の大きな窓からは六本木通りを見渡すことができ、夕方になると西日が綺麗に差し込む。

毎週末の始発頃に開催される早朝イベント『ASA-HACHI』では、朝日を浴びながら音楽に酔うことができる。

  • クラブ
  • 青山

毎週異なるアーティストが出演し、アシッドジャズからテクノまで、さまざまな音楽が楽しめるヴェニュー。メインフロアには、世界初となるアルミハニカム平面駆動ユニットを採用したスピーカーが設置され、最新鋭、最高峰の音響で音に浸ることができる。

メインフロアとバーエリアが分かれており、踊ったり話しながら酒を飲んだり自由にスペースを行き来したりすることができるのもVENTの魅力だ。ヨーロッパの最前線や国内の優れたDJたちにスポットライトを当てたブッキングによって、東京のクラブシーンに新たな指針を与えている。

もっと青山を楽しむなら......

トレンドの発信地、表参道や青山は多くの人がショッピングに繰り出すエリアだ。ただ、ショッピングで歩き回ると必ず空腹に襲われるという事実を念頭に置いておかないと、荷物を抱えながらレストラン難民になりかねない。ここでは都内有数のショッピング地区に佇(たたず)み、この街をも満たせる最高の街にしてくれる立役者たちを紹介する。

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