ファミリーマートとTOUCH TO GOが共同事業として立ち上げた、入店から清算まで天井のカメラと棚のセンサーが自動で行う無人決済店舗。TOUCH TO GOの実験店舗では95%の商品認識率を記録しており、商品の取り違えは人間同士が交換しない限りほぼ発生しないという。
同店は無人店舗でありながら酒類を購入することができる。年齢確認などは、控室で待機している従業員がカメラ越しに判断する仕組みだ。
タイムアウト東京 >ショッピング&スタイル >東京、次世代コンビニ4選
コンビニエンスストアは「近くて便利」な商店だ。しかし、その理念を極めるがゆえに、もはや私たちにとって商店以上の存在になっている。毎週必ず棚に並ぶ新商品でトレンドをチェックすることもできるし、ライフステージの転換点で住民票や履歴書、それに貼る証明写真を印刷して購入もできる。
ここでは、そんなコンビニエンスストアのなかでも東京の次世代店舗を紹介しよう。働き手不足に対応する「省人化」、コロナ禍で加速したデリバリー需要、SDGs(持続可能な開発目標)で盛り上がる健康意識などさまざまな側面から日進月歩の進化を遂げている。少しだけ未来の世界を先取りして体験してみよう。
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ファミリーマートとTOUCH TO GOが共同事業として立ち上げた、入店から清算まで天井のカメラと棚のセンサーが自動で行う無人決済店舗。TOUCH TO GOの実験店舗では95%の商品認識率を記録しており、商品の取り違えは人間同士が交換しない限りほぼ発生しないという。
同店は無人店舗でありながら酒類を購入することができる。年齢確認などは、控室で待機している従業員がカメラ越しに判断する仕組みだ。
2019年12月にリニューアルオープンした直営店舗の麹町駅前店。「省人化」をテーマにセルフレジ、電子棚札、タブレットでのタバコの販売、人流を記録するカメラなどが導入されている実験店舗だ。
なかでも注目は、東京都ではここにしかないセルフ式の専用マシンを使った『セブンカフェ スムージー』。アイスコーヒーと同様に冷凍カップに入ったフルーツや野菜などをマシンに入れて、40秒ほど待つだけでフレッシュなスムージーが楽しめる。
この商品は、セブン-イレブンが今年最も力を入れていく商品の一つとして、健康ニーズが強い都市型店舗を中心に1000店舗に7月中旬以降から導入していく予定。種類は『ケールグリーン』『チアシードマンゴー』『ストロベリーバナナソイ』の3つを販売している。
ローソンが本社を構えるゲートシティ大崎内にある次世代型店舗。大きな特徴の一つは、Uber Eatsで第2類と第3類の一般用医薬品の配達ができる点。2021年2月からスタートした取り組みで、風邪薬と併せて、インスタントかゆやスポーツドリンクなどを購入していく人が多いそう。
そのほか、現金での支払いも可能なセルフレジと、客が自分で商品を取ることのできる揚げ物のショーケースを完備。総菜や弁当は、店内調理によってできたてのメニューを一部提供している。
書籍や雑誌コーナーも一般的なコンビニと異なり、「町の本屋さん」としての機能を持った専用什器(じゅうき)と本が並ぶ。なんと、これを設置している店舗は売上が3割ほど違うのだとか。
通路は一般的な車椅子に対応した幅を確保してあるほか、40席ほどのイートインコーナーを設置している。
レンタルビデオ店のゲオ(GEO)を運営しているゲオホールディングスが手がける食品小売店。通常のコンビニエンスストアにある賞味期限が短いおにぎりやサンドイッチではなく、パン、菓子、飲料、加工食品、アイス、酒類、たばこを中心に販売している。
レジはセルフレジのみなのも大きな特徴。スタッフは店頭にはいないので、一見すると店内は完全に無人店舗のようだ。しかし商品補充をしたり、未成年が酒やタバコを買わないよう防犯カメラをチェックしたりするなど、控室に待機している。価格は一般的なコンビニエンスストアと同じだが、ゲオの専用会員になることで、10%引きなどの特典を受けることが可能だ。
外食産業がコロナ不況であえぐなか、サイゼリヤが新たな店舗モデルをスタートした。
2021年4月8日、東京都練馬区にサイゼリヤグループ初となる小型店舗、サイゼリヤ 地下鉄赤塚店がオープンした。同店はコンビニエンスストア、ローソンの跡地に居抜きで入居し、店舗面積は120平方メートルと従来の約4割。客席は44席、うち8席はアクリルパーティションで仕切られた1人用の席だ。メニュー数や価格は従来店舗と同様で、ミニマルなドリンクバーも完備している。
※2021年5月21日オープン
東京駅直結の地下商店街、八重洲地下街に、菓子と酒類に特化したドン・キホーテがオープン。珍しい酒やアジアを中心とした輸入菓子など、アミューズメント性がある商品をとりそろえている。
菓子類はワールドイーツコーナーを設け、食玩や昆虫食など変わった菓子や、珍味、中国や韓国など東南アジアからヨーロッパの商品まで幅広く入荷。酒類は希少なクラフトビールや小瓶入りのパーティードリンク、10万円以上の高額酒など、バラエティーに富んだ商品をのぞきに行こう。
不要なものを単に資源として再利用するリサイクルに対し、それらをより価値の高いものに生まれ変わらせるのが「アップサイクル」だ。ここ最近でアップサイクルという言葉を目にする機会も増えたが、「こんなものが」という意外なアイテムもまだまだある。最近のアップサイクル商品は、デザイン性も格段に進化していて見逃せない。
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