ローソンが本社を構えるゲートシティ大崎内にある次世代型店舗。大きな特徴の一つは、Uber Eatsで第2類と第3類の一般用医薬品の配達ができる点。2021年2月からスタートした取り組みで、風邪薬とインスタントかゆやスポーツドリンクなどを併せて購入していく人が多いそう。
そのほか、現金での支払いも可能なセルフレジと、客が自分で商品を取ることのできる揚げ物のショーケースを完備。総菜や弁当は、店内調理によってできたてのメニューを一部提供している。
この店内調理設備は、柔軟なレギュレーション対応ができるため、有事の際、工場からの物流がストップしても店内で調理した商品を販売できる利点がある。東日本大震災の際に、店内で調理したおにぎりなどを地域住民に販売できたという実例があり、現在、全国のローソン約6500店舗に拡大している。コンビニが、地域のインフラとしての役割を担っていると感じさせるエピソードだ。
書籍や雑誌コーナーも一般的なコンビニと異なり、「町の本屋さん」としての機能を持った専用什器(じゅうき)と本が並ぶ。なんと、これを設置している店舗は売上が3割ほど違うのだとか。
通路は一般的な車椅子に対応した幅を確保してあるほか、40席ほどのイートインコーナーを完備している。