Engawa Café
Photo: Engawa Café
Photo: Engawa Café

東京、ノスタルジックな古民家カフェ7選

古い日本家屋や商店、銭湯をリノベートなど趣あるカフェでコーヒーを飲む

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午後のブレイクタイムを素朴な空間で楽しみたい。居心地の良い空間でほっと一息をつきたい、という人は古民家カフェに立ち寄ってみよう。使われなくなった銭湯をリノベーションしたユニークなスペースや、古い建物をおしゃれによみがえらせたカフェなど、東京にはレトロでノスタルジックなスポットが点在している。

ここでは、築100年近い建物から東京都の有形文化財に指定された場所まで、ほぼ昔のままの姿で残された情緒あふれる古民家カフェを紹介しよう。熱いコーヒーとともに歴史に思いをはせれば、タイムスリップしたような気持ちになるはずだ。

  • コーヒーショップ・喫茶店
  • 池上

池上本門寺近くにあるカフェ。その堂々とした風格あるたたずまいを見れば、きっと誰もが暖簾をくぐらずにはいられないだろう。元々は老舗蕎麦屋として多くの人に親しまれていた建物は1933年に建てられた日本家屋。上の2階は旅籠や結婚式の宴会場として使われていたこともあったそうだ。

壊れかけていた部分を修復する作業は施したものの、基本的には当時の姿のままカフェとして営業している。2階の座敷はほとんど手を加えておらず、一歩足を踏み入れると、まるで昭和にタイムスリップしたかのような気分に浸れる。

メニューには、みそとショウガでしっかり味付けがされたそぼろにコマツナがアクセントとなっている『温玉そぼろ丼』など、提供される料理も期待を裏切らないクオリティだ。

  • ワイナリーズ
  • 白金

恵比寿三丁目交差点そばの大通り沿いにあるカフェバー。音楽家、猪野秀史(いの・ひでふみ)がオーナーを務める店だ。築100年以上の長屋の一画を改装した2階建ての店舗は、ビンテージかつモダンな雰囲気がある。

メニューは豊富なドリンクメニューと猪野の出身地である宮崎の『日向鶏』を使った『チキン南蛮』や『ナポリタン』『ドライカリー目玉焼き乗せ』などの洋食を提供する。スイーツにも定評があり、特に9種類の『自家製ベイクドチーズケーキ』は絶品だ。

ほうじ茶や、黒豆、オーガニックコーヒーのほか、2カ月ごとに変わる季節のフレーバーなど、ここでしか味わえない工夫を凝らしたチーズケーキがそろう。甘さは控えめだが、それぞれの素材の味が引き立っているのが特徴。

ランチは16時までで、遅めの休憩でもゆっくりできるのがうれしい。 

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  • カフェ・喫茶店
  • 谷中
  • 価格 1/4

上野桜木交差点にある古民家カフェ。1938年にカヤバ珈琲店として創業した。2006年に店主であった創業者夫人が亡くなり惜しまれつつ閉店したが、2008年にNPO法人たいとう歴史都市研究会とギャラリーのスカイ ザ バスハウスが共同で借り受け、2009年に再オープン。

建築家の永山裕子がリノベーション設計を担当し、昔ながらの外観や看板、梁(はり)を残した造りで、現代的でありながらも歴史を感じさせる独特の雰囲気が漂う。

トーストメニューも充実しており、かつての味を再現した『たまごサンド』などの6種をラインアップする。2階には座敷席があり、不定期でワークショップなどのイベントを開催している。

  • カフェ・喫茶店
  • 入谷

台東区の下町情緒あふれる町の一角にある、明治時代から3代にわたり受け継がれてきた銭湯を改築したカフェ。入り口の扉を開けると、木札の付いた靴箱や体重計、トウの脱衣かごなど、懐かしいものたちが出迎える。番台も当時のまま残されており、上がることもできる。

看板メニューは、自家製アイスクリームと自家焙煎(ばいせん)コーヒーを合わせた『マリアージュプレート』。アイスはブルーベリーとキウイ、湘南ゴールドみかん、チョコレートの4種類があり、おすすめは小田原のあきさわ園で収穫された果実をたっぷりと使用したブルーベリーだ。

店内に設置されたビンテージロースターで焙煎されたコーヒーは、軽やかでクリーンな味わいと、後から追いかけてくる甘みが絶妙である。

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  • カフェ・喫茶店
  • 竹ノ塚

足立区の竹の塚にある古民家カフェ。1939年に平田源七の家として建設された建物は、国の登録文化財にも指定されており「昭和の家」という愛称で親しまれている。

建物に足を踏み入れると、広縁部分に造られたカフェスペースにスタッフが案内してくれる。室内は和洋が混合した重厚ながらも落ち着いた雰囲気。昭和初期のモダニズムを感じられ、静かな時間が流れている。どの窓からも、手入れが行き届いた日本庭園を眺めることができるのも魅力。午後には温かい光が差し込む。春には梅やツツジ、秋には紅葉が楽しめる。

ドリンクメニューが豊富で、ハンドドリップのブレンドコーヒーや、菓子付きの抹茶などがそろう。『自家製フルーツタルト』や、日替わりのケーキなどと合わせて注文すれば100円引きになるのもうれしい。気品の感じられる食器やカップにも注目だ。読書をしたり作業をしたり、各々の時間をゆっくりと過ごしてほしい。

  • カフェ・喫茶店
  • 向島
  • 価格 1/4

東向島にたたずむ、1927(昭和2)年に建築された薬局をリノベーションした古民家カフェ。店内には、かつて使用されていた薬棚、柱時計、ミシンといったアンティークや学校の机とイスを再利用したインテリアが並ぶ。

オリジナルフードの『焼きオムライス』は、とてもヘルシーで人気が高い。寒天でフルーツと自家製あんを包んだ『あんみつ玉』は、新しくもどこか懐かしさを感じさせる絶品のデザートだ。手作りケーキには、レアチーズケーキ、シフォンケーキ、チョコレートタルトの3種類を用意。どれも食欲をそそるビジュアルで、選ぶのに時間がかかってしまうだろう。

ノスタルジックな空間と丁寧に作られたフードを堪能しながら、ゆったりとしたひとときを過ごしてみては。

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  • 鎌倉

1934年に建てられた古民家を改装した2階建てのカフェ。鎌倉駅から13分ほど歩いた小さな小川のほとりにある。築85年の木造和風建築の外観は、本物の民家のようなたたずまい。玄関で靴を脱いで入店すると、畳の床や木の天井、こたつや縁側がある居心地の良い空間が広がる。

食事は、体に良いとされる食材にこだわった『大豆ミートの唐揚げ膳』や、5種類の野菜を煮込んだ『燕カレー』など、ベジタリアンにもうれしい料理がそろう。セットメニューには小鉢やみそ汁が付き、ボリューム満点。そのほか、チーズケーキやあんみつなどのデザートメニューにも定評がある。鎌倉散策の休憩にはうってつけの一軒だ。

もっとカフェをチェックするなら……

高級ブランドが運営するデザイナーズカフェは、かつては買い物客を店舗に引き止める戦術でもあった。しかし、今やそれ自体が目的地となるまでに進化している。単なるリフレッシュの時間ではなく、訪れた人に特別な「体験」を提供することに重点を置いているのだ。

革のハンドバッグよりも、おいしいカプチーノや写真映えするパスタボウルに目が留まるという人は、ここで紹介するカフェやレストランを訪れてみよう。高級アイテムに手を出さなくても、オートクチュールの世界への入り口となってくれるはずだ。

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