ひつじ組
フロランタン(画像提供:ひつじ組)
フロランタン(画像提供:ひつじ組)

東京、フロランタン5選

フランスの伝統的な焼き菓子がひそかなブーム

寄稿:: Noriko Maniwa
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カリッ、ざくっ、ほろほろっ…さまざまな食感を楽しめるフロランタンの名の意味は「フィレンツェ」。メディチ家の姫がフランス王アンリ2世のもとへ嫁ぐときにイタリアから伝えたといわれる。賞味期限は一般的に数日〜2週間程度なので、贈り物としても喜ばれる焼き菓子だ。

サブレ生地にアーモンドスライスを乗せ、キャラメリゼしたソースでコーティングするのが基本で、材料や作り方によって変幻自在。キャラメルソースやサブレのテクスチャー次第で、しっとりとした重厚さからパリパリとした軽やかさまで、さまざまなレシピが存在する。

今回は東京に点在するスイーツ人気店のフロランタンを食べ比べてみた。お気に入りのフロランタンを見つけてみよう。

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  • パティスリー・洋菓子屋
  • 谷中

谷中銀座商店街にある、都内でも珍しいフロランタン専門店。『焼きリンゴ』『アールグレイ』などの定番以外に、『さくら』『夏塩』『ゆず』などの季節限定フレーバー(各220円)もそろえる。

『そばの実&黒ごま』は香ばしく日本茶に合わせたくなるようなフレーバー。『黒糖キャラメル』には黒糖風味に仕上げ、『オランジェ』はオレンジピールとの相性が良いスペイン産のチョコレート生地など、サブレの違いを食べ比べるのも楽しい。

いずれも4分割になる一口サイズなので、家族や友達と味比べをしたり、谷中エリアを散策しながら食べ歩きしたりできそうだ。

キリや紙の箱に入ったラッピングがなんともフォトジェニックで、ギフトとしても喜ばれるだろう。

椎名町や三鷹のシェアスペースでフランス菓子を製造販売する羊年生まれのパティシエ2人組によるユニット、ひつじ組。「百貨店のクオリティを町のお菓子屋さんで気軽に」をコンセプトに、フランスや有名店で学んだ技術を駆使して、唯一無二のオリジナリティある菓子を提供している。

人気のフロランタンはなんと、ひつじ型。背中に散りばめられたアーモンドやクランベリー、ピスタチオが羊のもこもこした毛をイメージさせ、乙女ゴコロをくすぐられる。

旬のフルーツたっぷりの手づかみショートケーキなどもユニークだ。店舗での営業は週数回のみだが、焼き菓子は公式ウェブサイトで購入可能なのでチェックしてほしい。

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  • パティスリー・洋菓子屋
  • 鎌倉

ひそかな鎌倉土産として知られるのが、『鳩サブレー』で知られる鎌倉豊島屋のフロランタンだ。

店頭で買うためには、鶴岡八幡宮の参道沿いの洋菓子専門店・豊島屋洋菓子舗 置石に行くしかないとあって、同店のフロランタンは、地元客はもちろん、都内からわざわざ足を運ぶ熱心なファンもいるようだ。

『鳩サブレー』同様、誰もが納得する優しいおいしさで、キャラメリゼされたアーモンドスライスにかかったアイシングがほっこりする甘さをプラス。修行僧、鳥居、サーファーなど鎌倉をモチーフにしたパッケージを選べるのもうれしい。

12個入りで800円と手頃で、ちょっとした手土産におすすめだ。公式オンラインショップでも販売しているので遠方の人も安心してほしい。

  • 広尾

小麦など穀物由来のグルテンを含まないシュークリームで話題の広尾のシュペット(Choupette)。生地は有機栽培の秋田産あきたこまちの米粉、甘みはミネラルを含んだきび糖を使用するなど、素材にもこだわっている。

フロランタンももちろんグルテンフリーだ。メニューは、アーモンドスライスと玄米パフがばりばりさくさくの食感の『リ・ブラン』、チョコを使った繊細な味わいの『ショコラ·ノワール』の2種。美容と健康のためになるフロランタンなのに、味わいはリッチで奥深い。

スタイリッシュなパッケージなので、仕事をがんばった自分へのご褒美としてデスクに常備したくなる。職場のおやつシェア用に買ってみるのもちょうどよさそうだ。

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  • パティスリー・洋菓子屋
  • 白金台

明治学院大学白金キャンパス正門近くにある焼き菓子専門店。香ばしいアーモンドとショコラに包まれたフロランタンは拳大の大きさと2センチほどの厚みがあり、ほかに類を見ない存在感。見た目とは裏腹に、軽やかな食感とカラメリゼ、ビターなチョコレートのバランスが絶妙だ。厚みのある生地のザクザク感も癖になる。

気候が暖かくなると出せない期間限定品で、奥の厨房で一人のパティシエが焼き上げるため、いつも店頭に並んでいるとは限らない。入手できたらラッキーな一品だ。

デュセス、マカロン、カヌレ、スフレなどの人気商品が並ぶかどうかは、公式SNSでチェックしよう(電話での応対は不可)。

かわいいスイーツを発見したいなら……

  • ショッピング

パーツ一つとっても絵になる猫。その愛らしい姿をモチーフに作られたスイーツは、上品なもなかやバームクーヘン、ケーキなどさまざまだ。人一倍猫好きであろう職人たちが生み出したそのスイーツは、単に見た目がかわいいだけではなく、味でもしっかりと楽しませてくれる。

ここでは、おいしさとユーモアをもたらしてくれる、東京土産にもぴったりな猫おやつを紹介する。

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フルーツサンドは、ただのかわいい食べ物ではない。果物は熟度を調節しながら食べ頃のものを使用したり、使うフルーツによってクリームの甘さを変えたり、相性の良いパンを研究したり、作り手の丁寧で繊細な作業の積み重ねによって作り上げられているのだ。

フルーツサンドを食べられる店は東京だけでもいくつもあるが、ごろっとタイプや細切りタイプなど、果物の切り方一つとっても店によって全く異なり、それぞれの特色やこだわりを感じられるのもまた面白い。

ここでは、都内にあるフルーツパーラーやカフェ、ベーカリーなどで提供されているいちおしのフルーツサンドを紹介する。

  • ショッピング

「手土産は絶対ここで」と毎回決めている人も多いかもしれないが、時には、ちょっと冒険してみてはいかがだろう。

ここでは、味はもちろん、まずパッケージに「胸キュン」し、思わず誰かに贈りたくなるような美しい手土産を厳選して紹介する。

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