パスタ アルバ

東京、オルタナティブパスタ10選

煮干しや中華風、フルーツとの融合? 未知なるパスタが面白い……

Mari Hiratsuka
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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ >東京、オルタナティブパスタ10選

テキスト:中山秀明

ナポリタンや和風スパゲティをはじめ、日本のパスタは独自の進化を遂げてきた。今もその流れはとどまることを知らない。例えば煮干しパスタの専門店だったり、中華とイタリアンのフュージョンで斬新な一皿を生み出したり。その一方で、より本場の郷土料理にフォーカスし、日本ではあまり知られていないパスタを提供したり。ここでは味はもちろん、プレゼンテーションやビジュアルでも楽しめる、オルタナティブなパスタを紹介しよう。

  • 中目黒
イタリアンバル マルテ
イタリアンバル マルテ
中目黒にある、アートディレクターの秋山具義がプロデュースしたイタリアン。店名のマルテ(MARTE)はイタリア語で火星を意味し、店内は宇宙船をイメージするなど随所にセンスと遊び心が光る。その独自性はメニューにも健在で、パスタはローマ名物のチーズパスタカチョエペペを、祇園の老舗七味店、原了郭の『黒七味』で仕立てた『カチョエ黒七味』(1,512円)など、ユニークなメニューも。夏は冷やしそばにヒントを得た『冷やし すだちスパゲッティ』(1,512円)で涼を楽しもう。
  • 池尻大橋
パスタ アルバ
パスタ アルバ
池尻大橋駅から徒歩8分ほどの路地裏にたたずむ穴場のパスタダイニング。太めの生パスタを使い、もっちりとした食感が特徴だ。中でもユニークなのが『カリオストロのミートボールパスタ(トマトベース)』(1,800円)。これは映画『ルパン三世 カリオストロの城』で、ルパンと次元が取り合った一皿を再現したもの。イタリアのポルペッティ的な特大の肉団子がたっぷり入り、ニンニクの効いたトマトソースと肉のうまみが絶品。麺は1.5倍の225グラムで満足度も高い。
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  • 日本橋
sisi煮干啖
sisi煮干啖
肉イタリアンの雄、カルネヤグループだが、sisi煮干啖(ししにぼたん)で味わえるのは奇想天外な煮干しのパスタ。名物は『にぼたん』(小750円)で、中と大サイズの用意もあり。味は煮干しのダシと、粉末状にした煮干しとバターがベースで、ニンニクやユズの風味が好アクセント。これがアルデンテにゆでた太麺と絡んで絶品なのだ。『ペペロンにぼたん』(750円~)や『トマトにぼたん』(800円~)、煮干しとじゃがいものスープ『にぼ吸い』(200円)など、アレンジメニューもそろう。
  • 渋谷
ロデオ アンド カフェ
ロデオ アンド カフェ

炭と薪(まき)をバランス良く使って火入れをした黒毛和牛や魚貝などを提供する人気のイタリアン、ロデオ(RODEO)の姉妹店。渋谷店で味わうべきは、『RODEO名物 ミートスパゲティ』(2,592円)だ。160グラム、和牛100パーセントのハンバーグが丸ごと乗ったビジュアルからして、心を高揚させてくれる。目の前でハンバーグを崩し、盛り付けてくれるプレゼンテーションもうれしい。香ばしくジューシーな肉とデミグラスソース、そして削りたてのチーズが太めのパスタに絡む味わいは格別。盛り上がること必至の一皿。

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  • 築地
ロトブル
ロトブル
本格イタリアンに中華のエッセンスを加えた「チャイニットリア」がコンセプトのレストラン、ロトブル(LOTO BLU)。四川山椒やオイスターソース、紹興酒などを使ったイタリアンは、どれも独創的。とはいえ単に奇をてらったわけではなく、魅惑的な香りあふれるおいしさで驚かされる。パスタは麻辣醤(マーラージャン)のスパイス香がアクセントの『肉ボロネーゼ』(1,188円)や、独特の辛味が効いた『生ハムと茄子の潮州辣油ペペロンチーノ』(1,663円)がおすすめだ。
  • 東銀座
クラッティーニ
クラッティーニ
パスタの名手、倉谷義成によるイタリアレストラン。倉谷のスペシャリテの一つが『冷たい桃のスパゲッティーニ』だ。みずみずしいモモを薄くカットし、パスタにあしらった美麗なルックスは圧巻。甘味を生かすべく、味付けはトマト、レモン、塩と最小限。その上で、ミントとホワイトペッパーが心地よい香りを演出する。同メニューは、ランチ2,000円からのコースに500円追加で、ディナーは単品2,160円で提供している。初夏から初秋までの限定だ。
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  • 月島
カルパッチョ
カルパッチョ

肉のカルパッチョとジビエが名物のイタリアンで、さまざまな獣肉メニューがズラリ。もちろんパスタでも、力強さを持ったそれらのうまみを堪能できる。例えば『ジビエのラビオリ』(1,450円)は、厚めの生地と濃厚なクリームソースでパワフルな味を調和。また『ジビエボロネーゼ タリアテッレ』(1,800円)は、イノシシ、キジ、エゾシカのうまみを、赤ワインベースのソースでまとめ上げる。手打ちの麺が食べられるのもうれしい。

  • 渋谷
グーイタリアーノ 渋谷店
グーイタリアーノ 渋谷店

20の州があり、地方ごとに多彩な美食が楽しめるイタリア。その郷土料理を提供するのがコンセプトのレストランが、グーイタリアーノ(goo ITALIANO)だ。なかには日本ではあまり知られていない一皿も。そして、比較的にリーズナブルな価格で楽しめるのも魅力。パスタでは太い筒状の『パッケリ イタリア産ダッテリーニトマトのソース』(1,280円)や、独特なひねりの『トロフィエ ジェノベーゼ』(1,380円)など粒ぞろい。気軽に真の本格イタリアンを味わおう。

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  • 新宿二丁目
東京ミート酒場 新宿御苑店
東京ミート酒場 新宿御苑店

本格イタリアレストラン、トスカーナなどの運営元が手がける、イタリアテイストの大衆酒場。肉料理が主体ではあるものの、同店の名物といえばオリジナルの極太リングイネを使った『日本一美味しいミートソース』(961円)。ソースの上に麺、さらにチーズが乗るユニークな見た目だが、味も名称に恥じないおいしさだ。また『替え玉』(216円)や『割りトマトスープ』(140円)などもあって面白い。都内に数軒あるので、ぜひ近くの店舗へ。

  • イタリア料理
  • 渋谷
  • 価格 2/4
アウト
アウト

料理はその時季一番のトリュフを使ったパスタのみ(2,900円)、ドリンクはパスタに合うシーズナルの赤ワイン(グラス1,300円)のみ、BGMはレッド・ツェッペリンのレコードのみという、トガったレストラン。食券制であるのも個性的だ。麺はイタリア産の有機小麦を使った平打ちタイプで、北海道産バター、オリーブオイル、パルミジャーノ・レッジャーノでトリュフの香りを生かした味付けに。五感を刺激する希少な体験がここにある。

イタリアンとパスタに夢中なら……

日本人の間で、「パスタ」という言葉が定着してから、「スパゲッティ」という響きにはどこか懐かしさを感じさせるものがある。ナポリタンやタラコなどのスパゲッティは、外国の食文化を日本独自のスタイルで昇華させたもので、現在においても愛され続けている味だ。そして東京には、そんな昔ながらの味をそのまま味わえる老舗の名店から、アルデンテを極めた本格派まで、それぞれの店のこだわりが詰まったスパゲッティ専門店の宝庫だ。

東京、贅沢イタリアン5選
東京、贅沢イタリアン5選

リーズナブルな店が増えたり、手軽に家でも作れたりと多くの人から親しまれているイタリアン。しかし、「イタリアン」と一括りにしても、やはり名店の味は違うものだ。ときには、贅沢にプロの手によって作られる最高級のイタリアンを堪能してみてはいかがだろう。ここでは、ハイクオリティのレストランのみと提携したワンランク上のレストラン予約サービスを行っている『ポケットコンシェルジュ』とコラボレーションし、都内にあるイタリアンの名店を紹介する。夜景も楽しめるゴージャスな店や、リクエストにも応じてくれる温かい店など、それぞれに個性を持った5店は、とびっきり贅沢をしたい日はもちろん、絶対にキメたいデートの日やクリスマス、誕生日など、特別な日にうってつけだ。特別な日は、イタリアンの名店で最高のディナーを味わおう。なお、こちらで紹介しているレストランは店舗の詳細ページからオンライン予約することが可能。

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