ジャズ イン アンクルトム
Photo: Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawa

東京、くつろぎのジャズ喫茶6選

仕事帰りや休日にふらりと立ち寄りたい一軒

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せわしない日々に疲れたら、おいしいコーヒーと心地よい音が心身をくつろがせてくれる、ジャズ喫茶で一息つこう。都内にジャズ喫茶は数あれど、愛される続ける店には店主の音楽への真摯(しんし)な姿勢や、アットホームな雰囲気、素晴らしいオーディオシステムなど、それなりの理由がある。本特集では、初訪問でもゆったりと自分の時間を満喫できる、おすすめの店をピックアップした。

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  • ティールーム
  • 新宿

1960〜1970年代初頭にかけて、新宿には多くのジャズ喫茶が誕生した。1961年に開業し、再オープンを経て今もファンが集う「ダグ(DUG)」もその1軒だ。レンガが敷き詰められた小さな空間には、選び抜かれたジャズに関する書籍やレコードなどが並び、ジャズへのシリアスな姿勢が伺える。

ドリンクも充実しており、カクテルは100種以上を提供、ウイスキーやビールも多数銘柄がそろう。陽の光が差さない地下にある店内で、昼からグラスを傾けることができる。コーヒーとともに、「パウンドケーキ」や「手作りミートパイ」をつつきながらまどろみの時間を過ごすのもいいだろう。こんな贅沢(ぜいたく)な午後のひとときを味わえるなら、雨の日の新宿だって悪くない。

  • カフェ・喫茶店
  • 西荻窪

西荻窪にあるジャズ喫茶。北欧調で温かみのある店内は、じっくりと考えごとをしたり、読書をするのにうってつけだ。ジャズ好きの店主が、時間帯に合わせてセレクトするジャズレコードの優しい音色が、心を和ませてくれる。

本店は近隣のパン屋から仕入れるパンも人気で、くつろぎのひとときの相棒としてぜひチョイスしたいのが、「あんトースト」。かつて下北沢に店を構えていたジャズ喫茶「マサコ」で提供していたメニューを再現したもので、芳香なバターの香りがたまらない。

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  • カフェ・喫茶店
  • 三軒茶屋

1977年創業のジャズ喫茶。父である初代店主から引き継ぎ、2代目店主とその母が店頭に立っている。

コーヒーは手網を使って自家焙煎(ばいせん)。焙煎前後にハンドピックでコーヒー豆を丁寧に選り分けている。ホットはもちろん、アイスもハンドドリップで提供。鮮度にこだわるため、コーヒー豆はメニューに載っているもののうち、2、3種類を用意している。コーヒー豆は販売もしており、浅いりと深いりが選べる。

コーヒーには、注文ごとに揚げる「チョコっとドーナツ」や、北海道産の食材にこだわった「チェットベーカリー」の食パンを使用した「ジャムバタートースト」を合わせたい。そのほか、フードは「自家製ドライカレー」や「手作りハンバーグ」が人気だ。

レコードは3000枚を超えており、その全てがジャズ。マスターがその場の雰囲気に合わせて選曲する。リクエストは受け付けていないが、その分曲に集中して聴き入ることができるだろう。これぞジャズ喫茶という趣深さもありながら、懐の深い同店に足を運んでみては。

  • 国立

国立駅からアクセスの良いジャズ&ダイニングバー。店内は木彫の落ち着いた雰囲気で、壁面には店主のおすすめするジャズレコードがずらりと並ぶ。この店の最大の特徴は、それらをジャズ全盛期の音響機器で堪能できることだろう。中央線界隈のジャズコミュニティの盛り場となっており、時には客がジャズレコードやCDを持ち寄り、その魅力を簡単に説明した上で流すことも。アットホームな雰囲気と店主の柔らかい物腰が、初の訪問でも心を和ませてくれる。

店内では手頃な価格でつまみも提供されており、小規模のジャズの生ライブが開かれることもある。

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  • 音楽
  • 白山

店内の至る所にヴィンテージの映画機材が置かれ、首都圏でも特徴的なジャズ喫茶の一つである映画館。オーナーの吉田はかつてドキュメンタリー映画の製作に携わっており、当初、彼と彼の仲間たちが映画を撮影する場所にと、ここを借りたことに端を発している。

オーディオシステムの素晴らしさに加えて、店内には自由に観ることができる映画や、写真アルバムが多数並べられている。芸術映画とジャズの両方が好きな人には、これ以上の空間はないかもしれない。

  • 音楽
  • 四ッ谷

四ツ谷駅からほど近い場所にある「いーぐる」は、1967年創業の歴史あるジャズ喫茶。店主はジャズ関連の著書も多く執筆し、USENの選曲チャンネルも持つ後藤雅洋だ。

サウンドシステムはブルーノートやECMなど、さまざまなレーベルの録音特性に偏りなく対応するように調整されている。段差のある床や、天井に凹凸があるのも音の反響を考えてのこと。良質な音に囲まれた時間を過ごすことができる。

18時以降はバーとなり、昼とは違った雰囲気に。定番のナポリタンは昭和を感じる由緒正しい味だ。

東京で音楽に浸かりたいなら……

  • 音楽

10月も訪れるべきパーティーがめじろ押し。2023年6月の来日公演が好評だったトミー・ゲレロが、ジョッシュ・リッピとのデュオツアーを実施。東京公演を「デュオ ミュージック エクスチェンジ」で行う。

注目のコレクティブ兼レーベルの「w.a.u」によるイベントが渋谷「WWW」で開催。東京の新たなシーンを担うreinaやNEWLYなどの若手たちに加えて、starRoやgrooveman Spotをはじめ、共演の豪華なゲスト陣が花を添えるだろう。

バーボノボ」「SPREAD」「ポラリス」でも、カッティグエッジなイベントがラインアップする。芸術の秋に限らず、毎日のように繰り広げられるパーティーに足を運ぼう。

  • 音楽

数多くのジャズライブハウスが点在している東京。毎夜都内で行われるジャズライブの数は50以上もあると言われている。それゆえ、初心者は店選びに迷い、敷居の高さに腰が引けてしまうことも多いだろう。ここで紹介するジャズハウスは、間違いなく訪れる価値のある場所なので、参考にしてほしい。

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  • ショッピング
  • 音楽&エンターテイメント

演劇、グルメ、ファッション、そして音楽。雑多なカルチャーが寄り添うように共存する街、下北沢では、レコードショップの名店も多い。

ここでは、海外からも客がやってくる老舗の名店や、ここ数年でオープンした魅力的な新店、ノイズ・アンビエントや辺境音楽などをそろえるマニアックな一軒、クラブDJ御用達の一軒まで、個性豊かなレコードショップの数々を紹介する。

  • 音楽

東京で音楽を聴きに行こうと思ったとき、あなたはどこの街に繰り出すだろうか。ミュージックスポットが密接する渋谷や下北沢はもちろんだが、「箱」それぞれの個性が光る青山にも足を運んでみてほしい。

青山学院大学の裏手に隣接する「青山蜂」「RED BAR」「青山 トンネル」は、イベントをはしごして遊ぶのに絶好のスポット。少し背伸びしたい時は、「大人の社交場」といった雰囲気の「ブルーノート東京」や「レッドシューズ」へ行こう。本記事では、世代やジャンルを問わず音楽が楽しめるヴェニューを紹介する。

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音楽ファンの間では、サブスクリプションサービスが普及する一方で、レコードを嗜(たしな)む人も増えている。インテリア感覚で買ってみたら、音質の良さにハマってしまったというパターンも多いとか。いよいよレコード愛に目覚めたら、盤を買い求めるのはもちろん、一緒に楽しむ仲間もほしいところだ。ここでは、ただのレコードショップではなく、バーを併設しているヴェニューを紹介する。試聴したり音楽について語り合う喜びも、酔いが回るとひとしおだ。

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