The most anticipated movies coming out in 2024
Photograph: Time Out
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2024年公開の注目映画15選

「デューン 砂の惑星 PART2」「マッドマックス:フュリオサ」「インサイド・ヘッド2」など期待の続編も公開

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「カムバック」と呼ぶのは正確ではないかもしれないが、2023年はメジャー映画が再び輝きを取り戻したかのようだった。確かに、盛り上がりの多くは正反対2作、「バービー」と「オッペンハイマー」に集中していたし、両作品が同日公開されたということも大きいだろう。

「#バーベンハイマー」という造語にもなったこの両作品は、結局、昨年のポップカルチャーを特徴づけるものとなった。それらに続くのは、ライブツアーの記録映画「テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR」で、興行成績もそう悪くなかった。こうした活気を感じられたのはいつぶりだろうか。

そして、2024年に向けての問いは「この盛り上がりがこのまま続くのか」だ。確かに、ハリウッドはそこに挑戦しているようだ。今年は大作の公開が多い。30年かけて作られた続編シリーズの数々もあれば、期待の集まる初公開作品や大物主演の続編もある。不思議なことにミュージカルもたっぷりだ。ここでは、2024年に最も楽しみな映画を紹介しよう。

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2023年はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にとって不作の年であり、興行成績からは映画ファン全体にスーパーヒーロー疲れがいよいよやってきたことが見て取れる。しかし、まだ活力が残っているシリーズがあるとすれば、それはスパイダーマンだ。予告編は散々コケにされてしまったが、このスピンオフ作品がそうしたヒーローものにおける下降トレンドを食い止めるかもしれない。

ダコタ・ジョンソンが演じる主人公は、「マダム・ウェブ(クモの巣のマダム)」というには名ばかりのヒロインで、「クモの世界」を覗き見ることができる透視能力者。シドニー・スウィーニー、「ゴーストバスターズ/アフターライフ」のセレステ・オコナー、いつも楽しませてくれるアダム・スコットも出演している。

2024年2月23日(祝・金)公開

監督のドゥニ・ヴィルヌーヴは、「DUNE/デューン 砂の惑星」の続編は規模がより大きく、壮大な作品になると約束している。前作のスケールの大きさや、登場するオーニソプター、クローラー、サンドワームの多さを考えれば、かなりの大作になると想像できる。

この続編では、ティモシー・シャラメが、アトレイデス家の後継者から革命家に転身したポール・アトリレイデス役で再登場。ゼンデイヤ演じるチャニやフレメマンの戦士たちとともに、暴君ハルコンネン家に対する反乱を起こす。フランク・ハーバートの壮大な原作のファンは、小説の後半部の映画化の公開がいまから待ち遠しいことだろう。

2024年3月15日(金)公開

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1980年代に人気を博したホラーコメディシリーズの復活第1作目、「ゴーストバスターズ/アフターライフ」は、たしかに背景説明に手こずり、ジョークが足りず、ハロルド・ライミスの「ホログラム」が多すぎるという、かなり中途半端なものだった。しかし、本作ではこまごました説明は全て取り除かれ、いつものお待ちかねのワクワクが待っている。

フィン・ウォルフハード、マッケナ・グレイス、ポール・ラッドといった次世代バスターズがニューヨークに戻り、地球を新たな氷河期に陥れようとする邪悪な力を阻止するため、オリジナルクルーとタッグを組む。

2024年3月29日(金)公開

映画「異人たち」は胸が張り裂けるような感動作だ。アンドリュー・ヘイが監督したこの「あらゆる形のを取った愛の探求」は、霊的で涙を誘う作品だ。2023年末から世界各地で順次公開され、日本では4月に公開が予定されているが、今年これより感動的な映画が公開されることはないと断言してもいい。

主人公(アンドリュー・スコット)は、ロンドンのタワーマンションに引きこもっている孤独な脚本家。幼い頃に住んでいた家を訪ねた彼は、亡くなったはずの両親と出会い、子ども時代そのものに引き戻されることになった。夜になるとやってきて、彼の世界生き生きとさせる謎めいた隣人をポール・メスカルが演じている。

2024年4月19日(金)公開

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2017年の「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」のラストでは、アンディ・サーキス演じるシーザーが最期を迎えた。これで本シリーズに終止符が打たれ、この先どういじり回しても、続編を作ることはできないと思われていた。だが、それは違うようだ。

映画「メイズ・ランナー」のウェス・ボールが続編の手綱を取り、かつてシーザーが導いたオアシスで猿の文明が栄えているという舞台を設定するため、時を数世代先に進めた。そこに、ケビン・デュランドが演じる新しい猿のリーダーが現れ、人間の持つテクノロジーを貪欲に求め始める。

2024年夏公開

映画「ブレット・トレイン」の監督(そして元スタントマン)であるデヴィッド・リーチによるアクションコメディ。ライアン・ゴズリング演じるスタントマンが、映画の撮影現場以外でそのスキルを使う羽目になる。どこかで見たことがある設定だと思うかもしれないが、この映画は、10年前にゴズリングの地位を確立した「ドライヴ」とはまったく違うようだ。

一つは、ゴズリングがよくしゃべるということ。80年代のテレビ番組を映画化したこの作品で、彼はコルト・シーバース役だが、そこには「バービー」で演じた「ケン」が75パーセントくらい入っている。

シーバースはベテランの代役スタントマン。エミリー・ブラント扮する元恋人の映画監督の撮影に参加していたが、彼が代役を務めていた大物俳優が失踪。シーバースは彼女の気を引くために、その俳優探しを志願する。躍動感溢れるアクションと、皮肉の効いた軽妙洒脱な台詞の数々に期待あれ。

2024年夏公開

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公開してすぐに「クラシック作品」となった、常軌を逸した世界を描くディストピアアクション映画シリーズの前作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」から9年。監督のジョージ・ミラーが、前作の真のスター、フュリオサ大隊長の過去の物語を、再び近未来のオーストラリアを舞台にして描く。

シャーリーズ・セロンが演じていた油まみれのフュリオサは、誘拐された孤児から将軍となったのだが、そのフュリオサの若き日の役をアニヤ・テイラー=ジョイが演じる。予告編を見る限り、ミラーのパンクな映像は約10年の中断の後もまったく色あせていなかったようだ。

2024年公開

10代の少女の心の中を舞台にした、超ハイコンセプトなアドベンチャー映画、「インサイド・ヘッド」(2015年公開)は、これまでのピクサー作品の中でも際立っている。チャレンジをやり遂げたのはまさに驚異的であり、ヨロコビ、カナシミ、ビビリ 、ムカムカ、イカリの5人を2015年最高のキャラクターに仕立て上げた。

今回、この一団に世界中のティーンエイジャー(と大人)にとって恐ろしいほどなじみのある新しい感情が加わった。そう「シンパイ」だ。脚本は前作同様メグ・レフォヴが担当し、ピート・ドクターに代わってピクサー出身の絵コンテアーティスト、ケルシー・マンが監督を務めている。

2024年夏公開

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誕生から死までの枠組みの物語に適した人生を歩んだミュージシャンを挙げるならば、それはボブ・マーリーだ。レゲエのアイコン象徴ともいえる彼が、貧しい混血の落ちこぼれから世界的なスーパースターとなるまでの道のりは、母国ジャマイカの政治的・音楽的な歴史全体を包含している。監督は「キング・リチャード」のレイナルド・マーカス・グリーンが担当、ボブの息子であるジギー・マーリーが制作に携わる。

ボブ・マーリーの人生のほんの一部分でさえ、一般的な映画の尺に収めるのは不可能に思えるが、彼の複雑な人間像を映し出すことができれば、作品として成功するはずだ。主役のキングスリー・ベン=アディルの演技が悪い印象を与えないことを祈ろう。

2024年公開

「ロボット・ドリームス」は、 チャーリー・チャップリンの「キッド」のような心躍る活気、ジャック・タチが生み出した豊かな表現手法、そしてディスコクラシックを中心にしたサウンドトラックを原動力したアニメーション作品だ。魅力的であふれるほろ苦い友情物語で、セリフは一つもない。

メインキャラクターは、1980年代のニューヨークに住む孤独な犬のドッグ。擬人化された彼は、自分の相手をしてくれるロボットを注文する。サラ・ヴァロンのコミックを原作に、「ブランカニエベス」のスペイン人監督、パブロ・ベルガーヘルが映画化。心を満たし、涙が出尽くす作品になっているだろう。

2024年秋公開予定

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トッド・フィリップスによるオリジナル悪役モノの第2弾。2024年は「Mean Girls」と今作が公開されることで、「(ミュージカルである必要のない)ミュージカル映画の年」になりそうだ。特にジョーカーがその一翼を担うというのは、(妥当かどうかは別として)1作目がMRA(男性の権利活動家)やインセル(女性を憎悪する非モテ男性の自称・総称)の思想に取り込まれてしまった経緯を考えると、とりわけおかしな話といえるかもしれない。

しかし、ジョーカー担当の国選精神科医から彼の犯罪と恋愛のパートナーになったハーレイ・クインに、レディー・ガガを起用したら、どういうことになるだろう。彼女に歌わせないなどということがあるのだろうか。前作は賛否両論が激しかったが、今作はその激しさがさらに増すはずだ。

日本公開日未定

The First Omen

競合する「ランボー/ファースト・ブラッド Part II」と紛らわしいタイトルの本作は、1作目の「オーメン」の前日譚。反キリストの化身の誕生(とその後の養子縁組)を可能にした、ローマ・カトリック教会内の闇の勢力の存在を暴いている。

主演のネル・タイガー・フリーが1作目の出来事に直接つながると思われる陰謀をローマで暴くアメリカ人女性を、ラルフ・アイネソンがブレナン神父役を演じる。 ダミアンの本当の出自を内部告発したこの神父は、不幸にも教会の尖塔倒壊事故の犠牲となる。

日本公開日未定

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ビートルジュース2

ティム・バートンが、映画界史上最高の霊界お騒がせ者を復活させるのに35年も費やしたというのは、あり得ないことのように思えるだろう。ただ監督が初期に思いついた続編のタイトルが「ビートルジュース、ハワイへ行く」だったと知れば、それも納得かもしれない。数十年の遅れを悪魔に感謝しよう。というのも、今であれば実際にきちんとした続編ができるかもしれないからだ。

ウィノナ・ライダー、キャサリン・オハラ、そして最も重要なマイケル・キートンの全員が再出演。そして「ウェンズデー」のジェナ・オルテガはライダー演じるリディア・ディーツの娘役という、分かりやすいが完璧なキャスティングで参加する。

日本公開未定

グラディエーター2

リドリー・スコットが、新世代のローマ人と剣闘士たちとともに、剣とサンダルの勝利の世界に戻ってくる。ラッセル・クロウが演じたるマキシマスは(善人が死後に住む地)エリュシオンの野で永遠の休息をとっているため、物語はかつて彼が救った少年であるコモドゥスの甥で、ポール・メスカルが演じるルシウスとともに展開していく。

最近行われた映画「ナポレオン」プレスツアーでもスコットは本作について口を閉ざしていたため、これ以上のことはほとんどわかっていない。しかし、キャストは歴史大作にふさわしい豪華な顔ぶれのようだ。「グラディエーター」に参加したデレク・ジャコビ、ジャイモン・フンスー、コニー・ニールセンに、デンゼル・ワシントン、ジョセフ・クイン、ペドロ・パスカルが加わるという。

日本公開日未定

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ノスフェラトゥ

サンタクロースは時代遅れ? では次に来るのは? それは、あなたのクリスマスにつきまとい、(プレゼントの代わりに)災難を運んでくる、何百年も生きてきた吸血鬼だ。

そう、2024年のクリスマスは、少し違った雰囲気になるだろう。なぜなら「ノースマン 導かれし復讐者」の監督であるロバート・エガーズが、F・W・ムルナウの1922年の表現主義の傑作「吸血鬼ノスフェラトゥ」(そしてヴェルナー・ヘルツォークの1979年版「ノスフェラトゥ」)に登場する「長い指を持つ悪魔」を復活させるからだ。

すでに「IT/イット」のピエロ、ペニーワイズとして私たちの悪夢に出てくるビル・スカルスゴードが、牙のある恐ろしいオーロック伯爵を演じる。また、「レンフィールド」でドラキュラの手下を演じたばかりのニコラス・ホルトがオーロック伯爵を倒さなければならない男トーマス・フッターを、そしてリリー・ローズ・デップがフッターの妻を演じる。

日本公開日未定

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このページにリストした作品はあの時代を間違いなく定義している。これらは、塩味のポップコーンが好きな映画ファンなら、必ず観るべき映画だ。

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