1. ブリジット・ジョーンズの日記(2001年)
ヘレン・フィールディングの新聞コラムを基に、ロンドンに住む愛すべき永遠の独身30代女性を描いたベストセラー「ブリジット・ジョーンズの日記」は、まさに時代の産物である(今の時代では、ブリジットが太り過ぎたり、30代で独身だということをあえて問題視しないようにしたい)。とはいえ、この映画が魅力的で親しみやすいのは、アカデミー賞をダブル受賞したレネー・ゼルウィガーのおかげだ。
ゼルウィガーの演技は、イギリスなまりも含めて非常にリアリティーがあり、彼女のブリジットは我々の仲間だといえる(出版社のアシスタントがロンドン橋の1ベッドルームフラットに一人暮らししていることに関しては、少し不信感を抱くが)。
お調子者の恋わずらいを演じるヒュー・グラント、不器用な紳士を演じるコリン・ファース、そしてリチャード・カーティスとの共同脚本が加わり、ロマンス映画の王道に仕上がっている。