ー「Tokyo Beats & Brews」は2人がレジデントミュージシャンとして毎回出演することになっているわけですが、こうしたイベントのアイデアを聞いた時にどう思われましたか。
秋元:僕は今までセッションホストをやってこなかったので新鮮でしたね。しかも、ドラムとベースのデュオというのも新しい感じがしました。Atoriくんと2人だけでやったこともなかったし。
Atori:ドラムとベースだけというのは特殊な編成ですからね。ただ、前回は客層もマニアックな感じじゃなくて、たまたまタイムアウトカフェにお酒を飲みにきたような方もいましたね。
ロバート・グラスパー以降、ジャズ自体の垣根が曖昧になって、どこからがジャズなのか分からなくなってると思うんですよ。ジャズかどうかが問題ではなくて、そこで行われている音楽を聴きにくる、という方が増えているとも感じます。
ー2人が一緒に演奏したのは、ラディカルな意志のスタイルズが初めて?
秋元:大学の頃から知り合いだったので、演奏自体はその前からやってたんですよ。ただ、ジャズの中でもやってるフィールドが微妙に違っていたので、ラディカルな意志のスタイルズで久々に一緒になりました。僕は中央線沿線のジャズクラブとかでやることが多かったんですけど、当時Atoriくんはそこまでジャズっぽいことをやってなかったよね?
Atori:僕はジャズフュージョンとか、プログレっぽいものが多かったんですよ。あとはポップスのサポート。最近になって柏の「ナーディス(Jazz Bar Nardis)」や桜木町の「ドルフィー(Jazz Spot DOLPHY)」みたいなジャズ箱でもやるようになったんですけど、そういう場所でもストレートアヘッドなジャズではなく、変拍子のジャズをやってます。