博物館でお花見を
画像提供:東京国立博物館
画像提供:東京国立博物館

東京、桜が楽しめる展覧会4選

東京国立近代美術館や東京国立博物館で、桜の名画に浸る

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そろそろ花見シーズンがやってくる。この季節には「桜」をテーマにした展示も各所で開催される。本記事では、美術作品に描かれた1年を通して狂い咲く桜が見られる展示を紹介する。

中でも注目は、皇居周辺の散策とともに訪れたい「東京国立近代美術館」。年に1度だけ見られる重要文化財『行く春』(川合玉堂)などの作品を展示する。「東京国立博物館」では、毎年恒例の「博物館でお花見を」を実施。江戸の桜の名所を描いた作品のほか、庭園を彩る本物の桜も楽しめる。

古くから愛されてきた桜の多様な表情を楽しんでほしい。

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  • 広尾

広尾にある「山種美術館」で、桜をテーマにした特別展「桜 さくら SAKURA」が開催。夜桜を描いた作品など、名作家たちによる個性豊かな桜の絵画と出合える。

同展では、散りゆく桜を描いた小茂田青樹の『春庭』や、鮮やかな着物と桜が美しい橋本明治『朝陽桜』など、桜の多様な表情が楽しめる展示がラインアップ。夜桜をテーマにした作品も展示予定なので、また違った桜の魅力を発見できるだろう。

さらに、奥村土牛の『醍醐』と、絵のモデルとなった「太閤しだれ桜」を同時に見られるのも見どころの一つ。この桜は豊臣秀吉が1598年に「醍醐の花見」をしたことで知られる京都「醍醐寺」にあるものを組織培養増殖した桜で、「土牛の桜」とも呼ばれている。時代を超えた花見を体験してみては。

※10~17時 /入館は閉館の30分前まで/山種美術館/料金は1,400円、学生500円、中学生以下無料

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  • 上野

 「博物館でお花見を」をテーマにした、「東京国立博物館」の春の恒例イベントが開催。桜がモチーフとなった日本美術品が展示されるほか、庭園には約10種類の桜が咲き乱れる。

各展示室では、江戸の人々に愛された桜の名所である「三囲稲荷圖(みめぐりいなりず)」「御殿山景(ごてんやまのけい)」「東叡山之景(とうえいざんのけい)」を描いた作品をはじめ、住吉具慶が描いた「観桜図屛風(かんおうずびょうぶ)」や咲き誇る桜があしらわれた着物を展示。さらに、桜をモチーフにした陶磁器などの工芸作品も鑑賞できる。

展示品は期間によって異なるので、詳しくは公式ウェブサイトをチェックしてほしい。いにしえに思いを馳ながら、美しい桜を満喫しよう。

※9時30分~17時(金・土曜は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/東京国立博物館/料金は1,000円、学生500円、満70歳以上・満18歳未満・高校生以下無料

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  • アート
  • 竹橋

桜の季節恒例の「美術館の春まつり」が「東京国立近代美術館」で今年も開催。桜の名所でもある皇居に近く、千鳥ヶ淵から散策で巡るにも絶好のロケーションにある同館で、美術品とともに桜の開花を楽しめる。

所蔵作品展「MOMATコレクション」では、桜といえば外せない重要文化財である川合玉堂の『行く春』が年に一度この時期だけ公開されるほか、桜の名手といわれた菊池芳文の『小雨ふる吉野』、船田玉樹の描く鮮やかな花の夕』など桜の名品が展示される。同時期開催の企画展「ヒルマ・アフ・クリント展」と併せて堪能したい。

1階のエントランスホールには同イベントのポップアップショップが出店。桜をモチーフにしたアイテムが揃うので、展示の帰りに立ち寄ってみては。

※9時30分〜16時30分(3月19日〜4月6日は17時30分まで)/入館は閉館の30分前まで/日本銀行金融研究所 貨幣博物館/入場は無料

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  • 日本橋

「日本銀行金融研究所 貨幣博物館」で、桜が描かれた錦絵の特集展示が開催。今年で8回目を迎える同展は、桜並木が美しい日本橋での花見も併せて楽しめるのがうれしい。

錦絵とは多色で刷られた木版画のこと。色鮮やかな桜と、花見をする明治時代の生き生きとした人々の様子が描かれた作品などが見られる。活気あふれる『東京名所 日本銀行』など、明治時代ならではの桜の魅力に注目してほしい。

さらに、同館の前の通りは「江戸桜通り」とも呼ばれ、桜並木の名所として知られている。見ごろを迎える2025年3月19日(水)〜4月6日(日)は開館時間が延長されるので、夜桜のライトアップとともに楽しもう。

10〜17時(金・土曜は20時まで)/入館は閉館の30分前まで東京国立近代美術館/料金は500円(金・土曜の17時から300円)、学生250円(金・土曜の17時から150円)、65歳以上・高校生以下・18歳未満無料

もっと春を楽しみたいなら……

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桜に比べると地味な印象ではあるが、早春の訪れを感じさせてくれる梅。早いものでは正月あたりから花を咲かせ、2月には見頃を迎える。ほのかな香りを漂わせ、緩やかに咲き、そして散るのが梅の特徴だ。

松竹梅の中では下位に当たる梅だが、江戸の人々はこの花を「春を告げる花」として愛でた。東京近郊には、意外と多くの梅見スポットがある。庭園や神社といった風情ある名所や、のんびりと梅を楽しめる公園など東京の梅の盛りを堪能しよう。

待ちに待ったイチゴの季節がやってきた。今年も都内のホテルやレストラン各所で、イチゴのスイーツビュッフェやアフタヌーンティーが開催されている。

ここでは、横浜で開催されるイチゴの祭典や、佐賀のブランドイチゴと表参道のカフェ・レストラン10店舗がコラボレーションしたいちごスイーツが思う存分味わえる企画など、ビュッフェやアフタヌーンティーをはじめとしたおすすめのイベントを紹介。見た目もかわいいイチゴスイーツに癒やされる、至福のひとときを過ごそう。

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日本の有名な桜を見るなら春だが、東京近郊の公園や庭園、神社などでは、2月上旬からでも美しい桜が楽しめる。

最もよく見かける寒桜はカワヅザクラ(河津桜)。静岡県原産のパステルピンクの桜である。春の桜が1週間ほどしか咲かないのに対し、カワヅザクラは1カ月ほど長持ちする。もう一つはカンヒザクラ(寒緋桜)で。より鮮やかなピンク色で、高さ10メートルほどの大きな木に咲く。

にぎやかな花見シーズンが到来する前に、一足早く桜を楽しめる市内各地のベストスポットを紹介しよう。寒くて家から出たくない人も多いかもしれないが、ここで紹介するのは全て近場なので、気軽に春を先取りしてほしい。

  • Things to do

だんだんと寒さが和らぎ、春の香りが漂う時期が近づいてくる。4月からの新生活に向けて、特別なビンテージアイテムをゲットしに行こう。東京ではさまざまなマーケットが週末に行われているが、ここでは、2025年2月から3月に開催される、音楽やグルメも楽しめるユニークなものに絞って紹介する。

日本橋では古道具も扱うアンティーククラフトマーケットが開催され、調布にはパンの名店と100店舗以上のアンティークショップが集まる。そして、代官山で開催されるレコードと古着のイベント「DIGGIN DEEP」は見逃せないだろう。

新しい出合いを求めて足を運んでほしい。

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