北海道の港町、函館市のスターバックスは、明治時代(1868〜1912年)からの歴史を持つ金森赤レンガ倉庫地区内の一角にある。2階建ての倉庫はオリジナルの床と階段を維持しており、歴史ある建物を維持しながら心地よい空間を生み出している。
秋から春先にかけては、暖炉のそばに集まって熱いラテを飲みながら、函館湾の絶景が見渡せる。暖かい季節には2階のテラスへ出るのもいいだろう。
タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 日本で最も美しいスターバックス9選
国際的なコーヒーチェーンのスターバックスは、1996年に銀座の1号店が誕生して以来、現在では全国に1685もの店舗がある。
2015年、日本で最も人口の少ない鳥取市にオープンしたスターバックスには、早朝から1000人以上ものファンが集まった。2019年には、焙煎(ばいせん)所を併設した世界最大のスターバックス リザーブ ロースタリーが中目黒にオープン。入店のための整理券の発券所が用意されたほどだ。
スターバックスの日本での人気は、季節限定、期間限定商品のほか、地元の文化に適応し、最先端の建築とデザインを特徴とした、インスタ映えする刺激的な空間を作り出している。建物自体も洗練されたデザインで、緑の人魚のロゴを見つけるまでスターバックスだとは気づかないかもしれない。
ここでは京都の伝統的な家屋を舞台にしたスターバックスや、禅庭園のある店舗など、国内で最も魅力的なスターバックスを紹介する。
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北海道の港町、函館市のスターバックスは、明治時代(1868〜1912年)からの歴史を持つ金森赤レンガ倉庫地区内の一角にある。2階建ての倉庫はオリジナルの床と階段を維持しており、歴史ある建物を維持しながら心地よい空間を生み出している。
秋から春先にかけては、暖炉のそばに集まって熱いラテを飲みながら、函館湾の絶景が見渡せる。暖かい季節には2階のテラスへ出るのもいいだろう。
青森県にあるレトロな外観のショップは、春は桜で有名な弘前公園の隣にあり、2015年に改築された。有形文化財内に出店したスターバックスのうち、2番目の店舗に当たり、インテリアは洋風の美学と、障子や壁の掛け軸など古典的な日本のデザインを組み合わせている。
2種類の照明器具やソファカバーなど、店内には地域の伝統工芸品もあり、独特の空間でくつろぐことができる。
懐かしい小江戸の街並みに合わせて、地元の杉の木で作られた明るい色の木製の外観と典型的な瓦屋根を備えたショップ。壁には額入りのアートワークが並んでおり、ベンチのクッションは、江戸時代(1603〜1868年)の後期から続く埼玉県川越市の伝統的な着物生地を使用している。
奥の屋外テラスは、静かな日本庭園に面した最高の席を提供。運が良ければ、江戸時代から一定の間隔で鳴っている月の鐘楼が近くに聞こえるかもしれない。
目黒川のほとりにある絵のように美しいスターバックス。ブランドが持つ6つのロースタリーの中で最大の規模を誇り、隈研吾によって設計された4階建ての建築は驚異的だ。最上階に焙煎(ばいせん)工場、3階にカクテルバー、2階にティールームがある。
春は目黒川の桜を眺めながら、桜味のラテを4階の屋外テラスで楽しむのも良さそうだ。
よみうりランドのエンターテインメント型の植物園、ハナビヨリ(HANA・BIYORI)の中にあるショップ。まるで、夢の世界かファンタジーに足を踏み入れたような空間が広がっている。
開放的で光に満ちた空間には、咲き誇る花や心を落ち着かせる植物たちが圧巻。水族館に面した長さ8メートルのカウンター席では、色とりどりの珊瑚や魚を見ることもできる。
※ハナビヨリ内にあるため、入場料(1,200円、65歳以上1,000円、3歳〜小学生600円)が必要
大正時代(1912〜1926年)の町家を利用したこのカフェは、近隣の歴史的な雰囲気と完璧に調和している。伝統と現代のコーヒー文化を融合させた取り組みにより、2017年のオープンからわずか1年で、京都景観賞、屋外広告物部門の市長賞を受賞した。
京都府の有名な清水寺に直結する二寧坂の斜面にたたずみ、コーヒーやケーキなどを提供。青いのれんの奥へ進むとバーカウンターがあり、屋内には3つの庭が広がる。古典的な日本の茶室のような畳敷きの部屋、京都府の丹後地域で職人が手がけたクッションも印象的だ。
神戸ポートタワーを囲む海辺の公園にあるスターバックス。正面デザインは魚のうろこに似ており、正方形の鉄板をダイヤモンドの形に配置する菱葺(ひしぶき)技法を施している。
1階では緑の芝生と港の素晴らしい景色を、2階では船の船首を模した設計をそれぞれ楽しめる。湾曲したガラスの壁を眺め、クルーズをしているかのような気分に浸ろう。最高に「映える」おすすめの時間帯は、ポートタワー、神戸海洋博物館、観覧車の全てがライトアップされる夕方だ。
1911年に建てられた2階建ての建物は、日本最古の温泉地とも言われる愛媛県の道後温泉駅の一部。格子窓、屋根のビクトリア朝様式の囲い、木製のファサードは、西洋と伝統的な日本の美学が組み合わさった20世紀初頭のレトロモダンな建築だ。
コーヒーを飲みながら、電車が行き来する様子を窓からじっくりと眺められる。枕木を使用したバーカウンターと共同テーブルはとても美しい。テーブルには使われなくなった線路の金属製レールも付いているそうだ。
福岡県の太宰府天満宮に続く通り沿いにあるこのスターバックスは、世界的に有名な建築家、隈研吾が設計を担当した。前衛的なアートインスタレーションのような木のデザインは、伝統と自然を反映しながらも、エッジのきいた現代的な景観を創出している。
隈研吾の作品に精通する人ならば、交差する木製の梁(はり)に気づくだろう。長さ1.3から4メートル、幅6センチの2000本の杉の木で構成され、くぎを使わない伝統的な技法を用いているそうだ。
細長いトンネルのような空間は、ジグザグのソファーシートによるシャープで幾何学的なラインが印象的で、天窓からの自然光が差し込んだ明るく開放的な雰囲気が心地よい。
東京にいながら、緑豊かな空間にほっと心ほぐれる公園周辺のカフェ。井の頭恩賜公園にある隠れ家からイケ・サンパークの最新カフェまで、「密」を避けてゆったりくつろげる店を厳選して紹介する。
東京には素晴らしいコーヒー文化があり、それはさらに急速な成長を見せている。地元のカフェやレトロな喫茶店のほか、最近では独自に調達した豆を焙煎(ばいせん)とブレンドをする、独立したスモールバッチのロースターも増えてきた。
近所のカフェでコーヒーを飲むのはこれまで以上に満足感が高くなっている。店内で一杯飲んだ後、その場で焙煎されたばかりの豆を持って帰ることもできるからだ。散歩中にコーヒーが飲みたくなったら、ここで紹介するロースターに立ち寄って、それぞれの店でとっておきのローストやブレンドを味わってほしい。
コーヒーが創造性を刺激するのなら、バリスタたちが一杯のコーヒーを芸術作品にしたくなってしまうのも納得できる。東京のラテアートの名人たちは、チューリップやハート、スワンなどよくあるラテアートにとどまらず、ミルクフォームを使って3Dのラテアートを作ったり、顔をコーヒーの上にプリントすることもできるのだ。ここでは、都内のユニークなラテアートが楽しめる店を紹介する。
湯島天満宮や旧岩崎邸庭園、東京大学本郷キャンパスなどがある湯島、本郷エリア。ここでは、2つの街のおすすめカフェを紹介する。湯島の割烹くろぎによる和菓子専門店や、濃いコーヒーが飲めるカフェなど、様々な場面で楽しんでほしい。
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