牛丼、親子丼、かつ丼、中華丼、鉄火丼……。丼物といえば、誰もが味わったことのある定番メニューのひとつ。どんぶりにご飯を盛りつけ、それぞれの具をのせるだけ。レストランだけでなく、出前、食卓など、様々な場所で出会うポピュラーなメニューだ。手早く料理しさらっとかきこむ、そんな大衆的なイメージが強い丼物だが、厳選された素材を使用した、こだわりの丼物が存在する。老舗の歴史ある一皿から、フレンチの丼や漁師飯、各店が試行錯誤を重ねた至高の一皿、ここでは10店の特撰丼を紹介する。
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Text by Takeshi Tojo
武蔵小山・くいしんぼう がぶの名物メニューが、知る人ぞ知るがぶ丼。レア気味のステーキをスライスし、肉を1枚1枚、咲いている花のように並べたもの。味付けは少し甘さがあるしょう油ベースのタレ、そして粗引きこしょうと塩。脂肪の少ないオージービーフの旨みと歯ごたえを楽しめる一皿となっている。ご飯はそこまで多くはないが、ハーフサイズもあるので、不安な方はそちらを。ランチセットは味噌汁と小鉢がついている。
【閉店】Bistro Hirondelle
フレンチを代表する“丼もの”といえば、ソテーしたフォアグラをライスの上にのせるフォアグラ丼だ。2012年10月にオープンした Bistro Hirondelle(ビストロ イロンデル)のフォアグラ丼は、西洋わさびで和えた鴨の胸肉と九条ねぎなどを熱々のご飯の上に、さらにフォアグラのソテーを乗せ、鴨のフォンベースの焦がしバターソースと赤ワインの代わりに醤油を使った牛のソースをかけた、ご飯がすすむ一皿。ランチのフォアグラ丼には、そばの実入りの鴨団子スープが付く。
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離島の味をイベント会場などで提供してきた離島キッチンが、初の固定店舗を浅草EKIMISEの7階にオープンした。ここで味わえるのが、離島キッチン人気ナンバーワンを誇る定番メニュー、島根県隠岐郡海士町(あまちょう)の名物、寒シマメ漬け丼だ。シマメとは隠岐の方言でスルメイカのこと。新鮮なスルメイカの刺身と肝醤油を和えた隠岐島の漁師めし、寒シマメ漬け丼は、その鮮度ならではの食感、そしてまったく臭みがないため、深みのあるイカの味わいを楽しむことができる。
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