エジプト外務省には日本専門家のチームがある
ー2017年10月から東京に駐在されているそうですが、日本に対する印象はどのように変わりましたか。
2010年から2014年までオーストラリアに赴任し、アジア地域の他国を訪れましたが、大使になる以前に日本を訪れたことはありません。そのため、この国について私が持っている知識と実際に体験したことは全く違うものでした。
エジプト外務省には、日本の文化、振る舞い、マナー、エチケットなど日本の伝統が国の発展にどのような影響を与えてきたかを理解するための日本専門家のチームがあります。しかし事前に聞いた話だけでは、日本の生活の中で遭遇するあらゆることに対して十分な準備はできません。
私は日本で高く評価されている国を代表しているため、とても幸運でしょう。古代エジプト文明は、価値観や習慣、伝統の面で日本と共通する部分が多く存在します。私たちは共に偉大な歴史を持ち、何世紀にもわたって素晴らしい発展を遂げた国であり、日本の人々は両国の関係を強化しようとする私の努力を歓迎してくれています。
我々の関係は、1864年に遣欧使節団がヨーロッパへ向かう途中にエジプトに立ち寄り、スフィンクスやピラミッドの前で写真を撮った時までさかのぼります。このような歴史があるからこそ、私は政治、経済、文化、教育などの分野で、私たちの関係をさらに発展させることができたのです。この4年間で全ての分野に置いて大きな成功を収められて、大変うれしく思っています。