タイムアウト東京 > Things to do > 東京、学びのクィアスポット7選
テキスト:ヒラマツマユコ、Honoka Yamazaki
6月がプライド月間(Pride Month)と称されるようになった発端を、聞いたことはあるだろうか。1969年6月28日、ニューヨークのゲイバー「ストーンウォール・イン(Stonewall Inn)」で度々起きていた警察の踏み込みに対し、同性愛者やトランスジェンダーの人々が立ち向かい、5日間に及ぶ暴動に発展した(*1)。それをきっかけに、同性愛者をはじめとするLGBTQ+の人たちが、自らの権利について声を上げ始めた(声を上げやすくなった)ことに由来し、6月をプライド月間と呼ぶようになった。毎年6月、聖地ニューヨークを筆頭に各地でプライドパレードが開催されているのも、そのためだ(*2)。
今こそ、積極的に学ぶ時
さらにストーンウォール・インでの出来事をけん引したとされるのが、勇敢なブラック&ブラウンの二人であったことを知っているだろうか(*3)。2020年に改めて注目を集めたブラック・リヴズ・マター(Black Lives Matter、以下BLM)の動きのなかで、当事者以外にもできることとしてドネーションなどの直接的支援があるが、「歴史を知ること、学ぶこと」が求められている状況について考えたい。
今回は苦境の中で立ち上がった先人たちに敬意を表し、そしてプライド月間を祝し、クィアを入り口に「学び」を得られる場所をクィアスポットとして、いくつか紹介する。人種差別をはじめ、あらゆる差別と暴力の歴史について、ともに学ぶ機会となることを願って。
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