Photo: Keisuke Tanigawa
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東京、ベストベーカリー9選

パリで見かけるパンにも負けない東京独自のベーカリーを紹介

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東京の「食」と言われたときに、パンは最初に思い浮かばないかもしれない。しかし、ベーカリーの魅力は多くある。まずは、真の地元の人のように食事をすることができるということ。そして、日本のパン作りの技術の高さを目の当たりにすることができることだ。

例えば、完璧な生地、軽くて風味豊かなクロワッサン、パリで見かけるどんなパンにも負けないペストリーやバゲットなどだ。 ユズカスタードタルトや明太フランスパン、アンズデニッシュ、カレーパンなど店独自の味やユニークなバリエーションも楽しめる。

パンは海外からの輸入品の一つであり、日本人はそれを取り入れただけでなく、独自のアレンジを加えて焼き上げている。ここでは、タイムアウト東京英語チームが選んだおすすめのベーカリーを紹介する。

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  • カフェ・喫茶店
  • 代々木八幡

都内ベーカリーの先駆け店である「ルヴァン」は、1980年代から野性酵母のパンと焼き菓子を提供するベーカリー。渋谷の最先端トレンドが集う富ヶ谷の集合住宅1階にある居心地の良いレンガ造りの店は、「フランスとスイスの国境にある山小屋」をイメージしているとオーナーである幸田幹夫の夫人は言う。

ルヴァンの製品は全てオーガニック素材と全粒粉を25%以上使用しており、自家製天然酵母で作る「パン・ド・カンパーニュ」は、素朴で香り高い。フルーツたっぷりの「メランジェ」、とろけるような口当たりの「バタークロワッサン」もおすすめだ。

  • ベイカリー・パン屋
  • 江古田
  • 価格 1/4

「パーラー江古田」の自家製パンは、店内の臼でひかれる全粒粉を使用したものなど、ハード系が中心。店内ではボリュームたっぷりのサンドイッチや、キッシュなどが楽しめる。

サンドイッチは好きなパンを選ぶことができるので、同じメニューでもがらりと印象が変わるだろう。おいしいパンには欠かせないコーヒーは「堀口珈琲」の豆を使用。時間を忘れてのんびり過ごせる空間も魅力的だ。

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  • ショッピング
  • 駒場東大前

メゾンカイザーの立ち上げにかかわり、フランスで修行をつんだシェフが駒場東大前にオープンさせたパン屋。フランスの片田舎にでもありそうな小さな店に入ると、所狭しと並べられたパンの美しさに目を奪われる。

何とも可愛らしいのはたっぷりのバターと丸いチョコレートを挟んだプチバゲット「パンショコラ55」(150円)。バターとチョコレート、バゲットの意外な組み合わせがじつに良く合う。その他、ホワイトソース、ソーセージ、チーズなどをふんだんに使った総菜系のパン、メロンパンやあんぱんなどのスイーツ系のパンも充実している。

  • ベイカリー・パン屋
  • 早稲田

神田川近くの住宅街にあるベーカリー。店自体は小さく屋外に数席あるだけだが、通りに行列ができにぎわっている。季節ごとに変わる焼きたてのパンはどれも絶品だ。

定番の食パンやバゲットなどもあるが、少し変わったパンを試したいなら、やわらかい白パンの間に抹茶味のあんが挟まれた「抹茶あんぱん」がおすすめ。定番のベーコンエピの代わりに、ソーセージと粒マスタードを挟んだパンなどもある。

カレーパンやごまあんぱん、テレビで紹介されたこともある人気のロールケーキなど、これだけの種類があれば、手ぶらでは帰れないだろう。

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  • 参宮橋

参宮橋駅のすぐそばにある小さなベーカリー。天然酵母で有名な「ルヴァン」で修行した店主がオープンさせた店だ。カウンターには、さまざまなパンがずらりと並んでいる。バゲットにバターとあんこをたっぷり塗った「あんバターサンド」、トウモロコシやローズマリーをトッピングした「フォカッチャ」、レーズンとクルミの「サワードウ」などが人気。

タルイのサワードウは、北海道産小麦とオーガニックのドイツ産ライ麦を使用しているため、キャラメルのような香りとコクがある。冷蔵庫には、ミックスチーズやハムチーズなど、すぐに食べられる具だくさんのバゲットも用意する。

タルイベーカリーは、メインストリートから数歩入ったところに位置する。木枠のドアと中庭が目印だ。

  • ベイカリー・パン屋
  • 六本木

六本木にあるオアシス「ブリコラージュ」は、シェフとパン職人、コーヒー焙煎(ばいせん)士のコラボレーションによるベーカリーカフェ。

レストラン「レフェルヴェソンス」のオーナーシェフである生江史伸、大阪の有名ベーカリー「ル・シュクレ・クール」の岩永歩、「フグレン コーヒー ロースターズ」の小島健二の3人で経営している。

パンは、伝統的なフランスのブーランジェリースタイルに日本風のアレンジを加えたもの。クラシックな製法で作ったバタークリームを挟んだ「ヴィエノワ クレーム オ ブール」、上品な粒あんとザクザクのクルミがごろっと入った「くるみあんバター」などが並ぶ。

看板商品「ブリコラージュ ブレッド」は、粉と水、酵母と塩というシンプルな素材のパンだが、粉のうま味や香りが口いっぱいに広がるだろう。

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  • ベイカリー・パン屋
  • 世田谷区

千歳烏山駅から徒歩1分ほどの場所にある「ポフ(Product of Flourの略)ベーカリー」。都心部からは遠いが、ぜひ立ち寄ってほしい一軒だ。同店は都内で焼きたてのサワードウを提供している数少ない店のひとつでもある。パンはすべてオーガニックで、カリカリのサワードウからふわふわの食パンまで提供する。

そして、本格的な「ライ麦パン」だ。ポフでは、オーガニックのライ麦パンと、よりボリュームのある雑穀ライ麦パンを製造している。そのほか、卵とバターを使ってブリオッシュのような食感に仕上げた角食など、さまざまな種類の食パンが並ぶ。

甘いパンオショコラ、イチジクのルバーブパン、カスタードパン、ピニャコラーダやホワイトチョコレートピスタチオなど、ユニークなフレーバーの季節のクロワッサンなど、スイーツ系もおすすめだ。

  • ショッピング
  • ベイカリー・パン屋
  • 日本橋

日本橋小舟町にある堀留児童公園に隣接したソイル 日本橋(SOIL Nihonbashi)の1階にあるカフェベーカリー。アメリカの有名ベーカリーでの経験がある夫婦が監修し、サワードウブレッドをはじめとした天然酵母のパンを提供する。12時からは焼きたてのパンも登場するので必見だ。

クリーミーなチーズと爽やかなユズやミントがマッチした「自家製リコッタチーズとゆずカードのトースト」や、「クランベリーマスカルポーネとローズマリーのトースト」といったオープンサンドイッチもおすすめだ。ほかにも、オーガニックな料理やナチュラルワイン、環境に配備したコーヒーなどが味わえる。

店は大きなガラス張りの窓が配され、隣接した堀留児童公園の一部と化している。窓際にはケヤキの大木で造られたテーブルが設置してあるほか、ペット可の席やキッズ用の席も完備。ゆったりと木々を眺めながら、自然や公園を拡張したような空間を満喫してほしい。

日本のローカルなアーティストや、スタッフにゆかりのある西海岸のクリエーターの作品を展示するギャラリースペースもある。

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  • ベイカリー・パン屋
  • 代々木八幡
  • 価格 1/4

代々木八幡駅近くのベーカリー。オーガニック素材のみを使用して作られる同店のパンは、近隣住民のみならずパン通の間で評判を呼び、人気商品は午前中には完売する盛況ぶりだ。

人気の「カレーぱん」は、生地のほんのりとした甘みとスパイスのきいたカレーが絶妙にマッチ。さっぱりとした仕上がりで、スナック感覚で何個でもいける。生地のうま味と食感を味わうなら、ベーグルのような見た目の「ソンプルサン」がおすすめ。ふんわり、モチモチとした食感で、バゲット替わりにテーブルブレッドにするのも良い。

店内にはイートインスペースもあり、コーヒーとともに焼きたてのパンを楽しめる。また、代々木公園も近いので、ピクニック前に立ち寄るのにも絶好の一軒だ。

東京のレストランを巡るなら……

日本では地産地消と置き換えて語られがちな「ファーム トゥー テーブル」。本来は、生産者が誇りを持って提供している素材をシェフが厳選し、その一つ一つの良さを生かした最高の料理に昇華すること。そして、この一連のストーリーに食への敬意と感謝をもって味わえるのが根本理念だ。 そこには素晴らしい農家を食事を味わうことで支援できるというだけにとどまらず、サステナビリティが自然な要素として備わり、健康で地球に優しい社会活動につながっている。

チープイートから高級飲食店まで広い価格帯で、世界各国の料理を含め膨大な種類の料理が不自由なく楽しめる。どの店に入ってもたいてい食べられないほどにまずいものには出会わない。最近ではミシュランのガイドブックの星の数は東京が世界最多、と話題にもなるように、東京は食の天国として胸を張れる都市の一つだろう。タイムアウト東京は知る人ぞ知る、隠れ家的名店から、昔から地元の人々の空腹を満たしてきた大衆食堂まで、カテゴリーや価格も幅広くカバーし、今の東京を表すにおいて外せない100軒の店を選出した。

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東京、燻製レストラン10選
東京、燻製レストラン10選

燻製(くんせい)は、塩漬けにした肉や魚を燻煙することで食材を長期保存する調理法として、古代から存在している。先人たちの生活の知恵によって進化し続けた燻製は、今では奥深い調理法として現代人を虜にするようになった。休日に家庭の庭先で、桜のチップなんぞを使って豪快に作るベーコンは確かにおいしいが、料理人が趣向をこらして作る繊細な燻製も味わってみてほしい。

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