タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、焼肉10選
テキスト:ニクリーマン
「焼肉」。これほどまでに心踊る単語はほかにあるだろうか。牛肉のセクシーな風貌、とろける食感、
※2017年の記事を情報を確認しアップデート
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『東京、老舗ラーメン20選』
『東京、焼き肉店のおいしい冷麺8選』
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よろにくなしに焼肉店を語ることはできない。コースの一品一品が一般的な焼肉店で看板をはれるレベルで、誰しもが満足するはずだ。焼き方や食べ方にも工夫が凝らされ、焼肉を一番美味しく食べるにはどうすれば良いかということが考え抜かれた一連の流れには、いつも感嘆する。
シャトーブリアンは焼いたあとに折り畳んで口に入れることでふわふわとした食感を強調させている。牛肉とトリュフの組み合わせや、ヒレカツなどのメニューは、よろにくから現在の焼肉シーンに広がったと言っても過言ではない。季節の食材をふんだんに使った牛肉料理を考案するなど、牛肉の美味しい食べ方へのあくなき探究心を欠かさず、その独創性と完成度はほかを寄せ付けない。
コースメニューを食す間は、肉の焼き加減にもよろにくのスタッフが常に気を配る。有名店ながらそれに甘んじない進化を続ける焼肉店だ。
東京で「赤身肉」と言えば、間違いなくくにもとの名前が挙がる。飾らずオーソドックスな焼肉が、焼肉は牛肉が主役という当たり前のことを思い出させる。
コースの『上等』(1人前6,000円)、『飛び切り』(1人前9,000円)、『別格』(1人前12,000円)の3種類の盛り合わせから選ぶ。丁寧にカットされた赤身肉が木箱に綺麗に盛られており、肉質、カット、味付け、どれを取っても文句のつけようがない。
口の中に入れたらとろけるような肉ではなく、かむほどに旨みが溢れ出る肉だ。澄みきったタレが、主役の肉を引き立てる。様々な店で焼肉を食べれば食べるほど、シンプルに肉の旨さを感じられるくにもとの良さを再認識する。
焼肉不毛地帯と言われる銀座。土地柄か、値段が高いだけの店も数多くある。本当に美味い焼肉が食べたいのならコバウに行くのが正解だ。 雌の黒毛和牛の希少部位をふんだんに使ったメニューは食べ応え抜群。丁寧にカットされ綺麗に盛り付けられた正肉は、どれも30ヶ月以上飼育された雌牛。銘柄のみでなく個体それぞれの特徴にまでこだわって仕入れる焼肉店は、このエリアでは珍しい。また煮込みから韓国風すき焼きにいたるまで、様々な肉料理にも定評がある。 店内は個室中心で高級感があり、非常に落ち着いた雰囲気。大人の焼肉、という言葉が一番似合う焼肉店はコバウかもしれない。
東京一の焼肉激戦区、白金。その一角を担うのが白金高輪の駅からほど近い和牛焼肉KIMだ。山形牛を中心とした上等な個体の様々な部位を少しずつ楽しむことができる。特にサーロインやシャトーブリアンがおすすめ。 また、KIMの料理長が作る肉料理の数々はどれも都内屈指のレベルだ。 通常メニューの『レアハンバーグ』や『テール煮込み』などにもその良さが垣間見えるが、店が提供する全てのコースと盛合せを食べ尽くしたKIMファンのための『お任せコース』は、すばらしいメニューの数々を堪能できる。バンズから焼き上げる特製のハンバーガーや煮込みなど、どれもが一から仕込まれた手作り。手間のかかった味を求めてつい通いたくなってしまう焼肉店だ。
なかはらに入る肉の質は都内屈指だ。例えば『幻のタン』。これだけの黒タンを安定的に仕入れることは普通は難しい。そして正肉。田村牛を中心に、長期肥育された雌の黒毛和牛のみを一頭買いする。この仕入れ力によって、どの客でも同じように最高肉質の焼肉が約束されている。特に『サーロイン』は必食だ。霜降りのバランスが絶妙で、口あたりは柔らか。旨みと甘みがふわっと口一杯に広がる。コースでは最初にサーロインが提供されるが、脂身の多いサーロインをはじめに出すというのは、よほどの自信がなければできないこと。店主中原のカット技術により、上質な肉がさらに高いレベルへと引き上げられ、食べれば一瞬で虜になってしまう。 注文ごとに1枚1枚手切りするので、鮮度は抜群。部位によってのみならず、肉の状態を見ながらカットを変えており、厚さ1ミリ以下の差でも味や食感が全く違うという。そこまでこだわった焼肉を食べないでいられるだろうか。
麻布十番の賑わいからは少し離れたところにたたずむコソット SPは、焼肉とは全く違う業界から飛び込んだ込山が麻布十番に開いた。残念ながら込山は2016年に引退してしまったもの、現在は後を継ぐ伊藤が店を盛り上げる。『シャトーブリアン』はぜひ注文してほしい一品。ここで食べる雌の和牛の、恐ろしいほどのクオリティの高さを堪能したい。香り、食感、味わい、全てが一級品だ。コソット SPに通っているとシェフのおまかせ肉料理に出会うこともあるだろう。一品一品に決まった形はなく、オリジナリティーがあふれる。これまでのトラディショナルな焼肉店のスタイルとは、
誰しもが、ジャンボが名店であることを疑うことはないだろう。1988年の篠崎本店の開店以降、白金店、本郷店、はなれをオープンしてきた。そのどれもが東京の焼肉シーンで圧倒的な存在感を放つ。定番メニューの安定感は抜群だ。『和牛の握り』はさっとあぶった正肉で、玄米茶で炊いたシャリを包む。『野原焼き』は、ジャンダレと称される特製のタレで味付けされた大判のサーロインを、ロースターで火を入れて卵黄に絡めて食べる。最近見かけることの多くなった焼きしゃぶの元祖だ。ジャンボがすごいのは、これだけの人気を博しながらも、決して進化を忘れないところだ。オーソドックスさを残しつつも、革新的なメニューにも挑戦する。なかでもおすすめの店舗がはなれで、店主の南原が繰り出す変化球のファンは多い。牛肉を使った締めの米料理やハラミを使ったアレンジ料理などが代表だ。通えば通うほど実力を見せ付けられる焼肉店だ。
SG Groupの国内7店舗目にして初の焼き肉店「ヱスジ苑(SGN)」が南⻘山にオープン。コンセプトは、「もったいない」を語源にSGが考案した造語「Full-Use」だ。
「ザ バーン(The Burn)」料理⻑であり、「スワァル(swrl.)」の監修も担当したシェフの米澤文雄とソムリエの大越基裕、SG代表の後閑信吾が考える「未来から来た焼き肉屋」のメニューを提供する。
執筆/ニクリーマン。東京肉レポート(ウェブサイト)を主宰。
チープイートから高級飲食店まで広い価格帯で、世界各国の料理を含め莫大な種類の料理が不自由なく楽しめ、どの店に入ってもたいてい食べられないほどに不味いものには出会わない。最近ではミシュランのガイドブックの星の数は東京が世界最多、と話題にもなるように、東京は食の天国として胸を張れる都市のひとつだろう。タイムアウト東京は知る人ぞ知る、隠れ家的名店から、前から地元の人々の空腹を満たしてきた大衆食堂など、カテゴリーや価格も幅広くカバーし今の東京を表すにおいて外せない100件の店を選出した。
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