タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、立ち食い寿司10選
高級日本料理の代表格というイメージが強い寿司だが、もともと握り寿司は、せっかちな江戸っ子のために生まれた屋台の味。当時のファストフードと言える存在だった。現在では回転寿司という選択肢もあるが、今回は本来の姿に立ち返り、東京の美味しい立ち食い寿司を紹介したい。一人でも気軽に立ち寄れる店ばかりなので、急に寿司が食べたくなったときに駆け込もう。
西荻窪駅南口、個性的な酒場が集う柳小路に店を構える立ち食い寿司店。ネタは100円〜で、五島列島直送のアジやカンパチなども揃える。イートインスペースは店の外にも用意されており、夜空の下で寿司を楽しむことも。しこたま飲んだ最後に、寿司で〆るのも良いだろう。
御徒町のまぐろ人では、全国から直送された約50種類のネタを1貫から握ってもらえる。おすすめは、店名の通りマグロ。赤身は200円、中トロは290円、大トロは400円で食べられる。大トロは口に入れればすぐ溶けてしまうほどだが、良質な脂なので、後味もすっきりだ。
寿司といえば築地だが、時間がないときはぜひおかめへ。店舗は扉もなく暖簾のみ、4人入れば満員になってしまうほどの屋台のような店構えだ。寿司は1貫150円〜400円で注文できるほか、「店長おまかせ」(1,000円)などといったセットメニューも用意されている。後ろの黒板では「本日のおすすめ」が紹介されているので、食べ逃さないようにしたい。
行列のできる寿司屋として有名な美登利の系列で、唯一の立ち食い店舗。ほかの店に比べると列は短く、並んでいても注文から提供までのスピードがとにかく早いので、回転も良い。1貫50円からとリーズナブルながら、ネタは鮮度、大きさともに美登利と遜色ない。「穴子1本にぎり」といった、本店の名物メニューも楽しめる。握り8貫に椀がついた14時までの「ランチセット」(680円税別)もおすすめだ。
池袋駅からはもう1軒、さくら寿司も紹介しておきたい。握りは一番安いもので77円、ほとんどが100円代から、1貫から注文できる。迷ったら、唯一のセットメニュー「本マグロ生三点盛合せ」(660円)を頼んでみるのも良いだろう。赤身、中トロ、大トロと並ぶが、赤身からすでに脂がのっていて、食べごたえ十分だ。
チープイートから高級飲食店まで広い価格帯で、世界各国の料理を含め莫大な種類の料理が不自由なく楽しめる。どの店に入ってもたいてい食べられないほどに不味いものには出会わない。最近ではミシュランのガイドブックの星の数は東京が世界最多、と話題にもなるように、東京は食の天国として胸を張れる都市のひとつだろう。タイムアウト東京は知る人ぞ知る、隠れ家的名店から、昔から地元の人々の空腹を満たしてきた大衆食堂まで、カテゴリーや価格も幅広くカバーし、今の東京を表すにおいて外せない100軒の店を選出した。食事の時間ほど、多くの人を幸せにできるものはない。ぜひこのリストを活用し、シチュエーションに応じた最適な1軒で、楽しい食事の時間を過ごしてほしい。
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