ねぎ焼やまもと 本店
Photo: Tomoaki Kawasumi | |
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大阪、お好み焼き店5選

一銭焼きから米粉を使ったグルテンフリーの店まで

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大阪を代表する「粉もん」料理の一つ、「お好み焼き」。関西では家庭で食べられるものでもあるが、大阪のお好み焼きの店舗数は全国指折りを誇る。ジュウジュウとソースが焼ける音と香ばしい匂いに包まれ、わいわい言いながら一つのお好み焼きを分け合うのは、大阪らしいひとときだ。

ここでは、お好み焼きのルーツといわれる「一銭焼き」の店からグルテンフリーのお好み焼きを提供する店まで、厳選して5店を紹介する。本場の味をぜひ楽しんでほしい。

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大阪といえば、やはりお好み焼きは外せない。焼き肉の街といわれる鶴橋にある同店は、1950年に歴史をさかのぼる老舗の人気店。ぜひ味わってほしいのは、イカやエビ、豚肉、牛肉など、豊富な具材が入った看板メニューの「風月焼き」。魚介類からにじみ出るうま味をそのまま生かした一品だ。

また、メインのお好み焼きはいずれもキャベツたっぷりでヘルシーなのも同店の特徴の一つ。胃もたれやカロリーを気にしている人こそぜひ訪れて満喫してほしい。

  • ショッピング

大阪天満宮の近く、「日本一長い商店街」といわれる「天神橋筋商店街」の一画にある、テイクアウトのみの屋台スタイルの店。名物は「一銭焼」だ。「一銭洋食」という名でも知られるこの料理は、元々小麦粉を水で溶いた生地にネギなどを乗せて焼いた焼きソースを塗ったもの。大正時代から駄菓子屋などで売られ、1銭でも食べられるくらい安価で気軽な「おやつ」として存在し、お好み焼きのルーツの一つといわれている。

「一銭屋」の創業は2000年ごろで老舗ではないものの、一銭焼を1枚170円(以下、全て税込み)という「おやつ価格」で販売。「なんぼ屋台やいうても、店の経営は大丈夫でっか?」と浪花商人口調で心配したくなるくらいリーズナブルだ。

具材はキャベツ、紅ショウガ、卵。甘口のソースもしっかり塗られ、マヨネーズもサービスしてくれる。もっちりとした生地にキャベツやソースの甘み、卵のうまみが一体となっていて笑みがあふれるおいしさだ。

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現在も店を構える十三本町で、1965年に「お好み焼 やまもと」として創業。今では、同店が発祥の「ねぎ焼」が冠に付く有名店となった。この名物のルーツは、開業した頃にまかないで食べられていた「ねぎたっぷりのお好み焼き」だ。それを見た客が自分にも、とリクエストして食べていたのが広まりで、ねぎ焼と名付けて出したところ、一躍人気メニューとなったという。

ねぎ焼きの中でもまずはコレから、といわれるほど人気なのは「すじねぎ」(1,400円)である。鉄板に丸く伸ばした生地に粉カツオを振り、小口切りしたネギと甘辛く炊いた牛すじとコンニャクをたっぷり乗せる。さらに焼き上がりには特製醤油だれを塗り、レモンもおしみなく絞られる。

肉感も残りながらも、むっちりとした牛スジの感触がたまらない。お好み焼きよりも生地は軽く、味はさっぱりとしているので、酒を飲んだ後の締めにもなる。途中で一味とうがらしを振って味を変えて食べる常連客も多い。イカ、牛肉、豚肉、スジ肉入りのねぎ焼き「ハイデラックスねぎ」(2,090円)もおすすめだ。

天神橋筋六丁目駅近くにある、鉄板焼メニューを中心した居酒屋。2022年8月の創業以来、お好み焼きや焼きそばなど、米粉を使った「こなもん」が人気だ。

徹底したグルテンフリーで、天かすも米粉で自作。味に厚みを出すためにタマネギとニンジンをペースト状にして混ぜ、卵とカツオの一番だしで合わせたものを、サラダ油で揚げているという。そのままでも酒のアテになると常連に評されるほどうまみがしっかりとして、ふんわりとしたお好み焼などの生地の中でも存在感がある。ソースもグルテンフリーのものを探したという。

鉄板を使うものから酒のアテまで迷うほどの品数があるが、まずは人気のお好み焼「ブタ」(980円)をトライしたい。米粉生地がサクサクと軽快で、食後感も軽く、乗せられた黄身が濃いめの半熟たまごとの相性も抜群だ。

豚、牛スジ、エビ、イカ、タコ入りの焼きそば「豪華MIX」(1,420円)もおすすめ。焼きそばの麺も100%米粉を使用し、小麦粉のものと変わらぬ食感で、プルンとしてかみ応えもモチモチだ。

ドリンクはビールやハイボールが人気だが、紅ショウガと米酢、黒コショウでパンチを効かせたオリジナル「寛ハイ」(580円)もオーダーしてほしい。

なお不定休のため、Instagramをチェックして出かけよう。

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近鉄の大阪難波駅、大阪メトロのなんば駅から徒歩数分という街中に位置する「アベノ ハブ(ABENO HUB)」。本店はロンドンでグルテンフリーのお好み焼きを提供している「Abeno」ということもあり、ゆったりとくつろげる店内では「英国風アフタヌーンティー」も楽しめる。

メニューはオーガニック食材にこだわっており、厳選された野菜も自然栽培や有機栽培のものが揃う。仕入れ次第では希少な無農薬国産牛を使ったローストビーフなども味わえるとあって、全国から健康意識の高い客が集う。

お好み焼きの生地には、新潟県魚沼産コシヒカリ100%の米粉を使用。人気メニューは、岐阜県産健康チキンのモモ肉、アスパラガス、チーズを使ったお好み焼き「ケンブリッジミックス」(980円)。あきたこまちの米粉麺を使った焼きそばは、自然放牧豚とエビとイカのミックス(1,150円)がおすすめだ。

いずれもオリーブオイルで調理し、野菜ベースのソースで食べるため、あっさりとしながらも食材の風味やうまみがしっかりと感じられる。

※完全予約制

大阪で食い倒れるのなら……

  • ワインバー

日本はナチュラルワインの輸入大国といわれるほど、ナチュラルワインに親しんでいる。現在では若手を中心に、日本でもナチュラルワインを産するワイナリーが増えている。土地の個性を生かしているため、味わい深く、和食と相性がいいのも魅力だ。

ここでは、大阪の都市型ワイナリーをはじめ、絶品のペアリングが楽しめる店や日本産ナチュラルワインを知り尽くしたソムリエールがオーナーを務める店など、日本産のナチュラルワインにほれ込んだ大阪のワインバーやレストランを厳選して5店舗を紹介しよう。

  • ラーメン

大阪グルメといえば「粉もん」の名が上がる。麺類の代表格は「うどん」であり、人口あたりのラーメン店はけっして多くはない大阪だが、むろん行列のできる名店は存在する。

2022年にオープンした異色の経歴を持つオーナーが手がける店から、高井田系といわれる東大阪発祥のご当地ラーメンを提供する店まで厳選して4店を紹介する。粉もん文化の中で揉まれて育まれた大阪ラーメンをぜひ味わってほしい。

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大阪名物といえば、やはりたこ焼きだろう。定番のソースやポン酢だけでなく、「オルタナティブ」と形容すべき、斬新なフレーバーも近年人気上昇中だ。

それぞれの店の個性が光るたこ焼き。ハシゴして食べ比べするのもいいかもしれない。ミシュラン「ビブグルマン」を獲得している老舗から、比較的近年オープンしたヴェニューまで紹介する。

スパイスカレーの聖地とも言われる大阪。4年連続でミシュランガイドに掲載されたレジェンドや、一部で「幻」と呼ばれているカレーなど、さまざまなタイプに分かれている。

食欲をかき立てられるスパイスの香りを思い切り吸い込み、見た目も美しいカレーたちに心をときめかせたい。食い倒れの街、大阪で、めくるめくカレー探しの旅に出よう。

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