現在も店を構える十三本町で、1965年に「お好み焼 やまもと」として創業。今では、同店が発祥の「ねぎ焼」が冠に付く有名店となった。この名物のルーツは、開業した頃にまかないで食べられていた「ねぎたっぷりのお好み焼き」だ。それを見た客が自分にも、とリクエストして食べていたのが広まりで、ねぎ焼と名付けて出したところ、一躍人気メニューとなったという。
ねぎ焼きの中でもまずはコレから、といわれるほど人気なのは「すじねぎ」(1,400円、以下全て税込み)である。鉄板に丸く伸ばした生地に粉カツオを振り、小口切りしたネギと甘辛く炊いた牛すじとコンニャクをたっぷり乗せる。さらに焼き上がりには特製醤油だれを塗り、レモンもおしみなく絞られる。
肉感も残りながらも、むっちりとした牛スジの感触がたまらない。お好み焼きよりも生地は軽く、味はさっぱりとしているので、酒を飲んだ後の締めにもなる。途中で一味とうがらしを振って味を変えて食べる常連客も多い。イカ、牛肉、豚肉、スジ肉入りのねぎ焼き「ハイデラックスねぎ」(2,090円)もおすすめだ。