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Photo: Keisuke TanigawaTokyo Beats & Brews #2 の様子
Photo: Keisuke Tanigawa

東京、10月に開催される注目のジャズイベント5選

アルトサックスの音色やビッグバンドのリッチなサウンドなど

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タイムアウト東京 > 音楽 > 東京、10月に開催される注目のジャズイベント5選

涼しい風が吹き始め、日が暮れるのも日に日に早まる10月。東京では、秋の夜長を楽しむための注目ジャズライブが目白押しだ。タイムアウト東京が主催する「Tokyo beats & Brews」の第5回から、コンテンポラリーなピアノサウンド、話題のドラマーまで、多彩な音楽に酔いしれる4公演をぜひチェックしてほしい。

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細田守監督作『竜とそばかすの姫』の登場人物、ルカの演奏吹き替えをしていたことでも知られるアルトサックス奏者の加納奈実。彼女の音色はぜひ、秋に聴いてほしい。

本公演はストリングスをフィーチャーした新作アルバム『mawsim』とはまた違った雰囲気のハードバップ編成。トランペットの広瀬未来、ピアノの永武幹子、ベースの高橋陸、ドラムスの吉良創太とともに、その場限りの閃きが冴えわたることだろう。

舞台となるのは学生運動の騒乱とともにオープンし、今年で55年を数える「お茶の水 ナル」。気品を漂わせる老舗でありながらも気負いは必要なし。思い切って地下への階段を下りてみよう。

19時〜/料金は3,500円

  • 音楽
  • 恵比寿

タイムアウト東京が手がける、今の東京のジャズとブリューシーンが体感できるイベント「Tokyo Beats & Brews」第5回が開催。

前回に引き続き(過去のイベントの様子はこちら)、レジデント・ミュージシャンとして、菊地成孔のDC/PRGやラディカルな意志のスタイルズでリズムセクションを支えてきたドラムスの秋元修とベースのYuki Atoriが参加。超絶技巧に裏付けされた、ダイナミズムあふれる演奏に驚かされるだろう。第5回となる今回は、在日ファンクに加入した小金丸慧が登場する。

「Brews」(酒)は、1596年創業の東村山が誇る酒蔵 「豊島屋酒造」が参戦。東京都では10軒しかない貴重な蔵元の一つであり、起源となる「豊島屋」は東京最古の酒舗でもある。

豊島屋酒造の代表作ともいえる「屋守(おくのかみ)」や、火入れをしていない特別純米無濾過生原酒「きたしずく」など、香り豊かな日本酒を堪能してほしい。お得な「利き酒セット」付き入場券もPeatixで購入できるので、ぜひ利用してほしい。

※19時30分〜/前売り2,500円、当日3,000円(ドリンク代込み)

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  • 音楽
  • 青山

ブラジル人ピアニスト、アマーロ・フレイタス(Amaro Freitas Y'Y)の「ブルーノート東京」での3デイズ公演が迫る。アフロブラジリアンである自らのアイデンティティーを表現した、初のソロアルバム『Y'Y』を体現したライブで2024年6月に来日したばかりだが、今回は満を持してのトリオによる演奏だ。

彼が追求するのは「今のブラジルにおけるコンテンポラリーなサウンド」。アンビエントや現代音楽、ポリリズムなどの要素を昇華しつつもエクスペリメンタルで片付けることなく、高い音楽性を担保した『Y'Y』がどう進化するのか、見ものである。

脇を固める演奏者は、ベースのシヂエル・ヴィエイラ(Sidiel Vieira)、ドラムスにホドリゴ・ブラス(Rodrigo Braz)というブラジル人メンバー。クリエーティブかつスピリチュアルな空間になるだろう。ブラジリアンジャズの現在地を見逃さないよう。

25日 1st 開演18時〜、2nd 20時30分〜/26・27日 1st 16時30分〜、2nd 19時30分〜/料金は8,800円〜(エリアにより異なる)

  • 音楽
  • 新宿二丁目

日本のジャズシーンのみならず、くるりや椎名林檎など多くのミュージシャンからラブコールを受けるドラマーの石若駿。今年も「新宿ピットイン」での恒例イベント、3デイズ6ステージの公演が開催される。

1日目の昼の部は、ギターのChihei Hatakeyamaとのデュオから始まる。夜は、シンガーソングライターの青羊(from けもの)とギターの閑喜弦介をフィーチャーするベースのマーティ・ホロベック(Marty Holoubek)とピアノの高橋佑成による新しいトリオが演奏。2日目は、石若率いるメインプロジェクトのAnswer to Rememberとして出演する。

3日目の昼の部は、打楽器奏者&シンガーソングライターの角銅真実と西田修大とのShun Ishiwaka Songbook Trioが場を盛り上げる。そして夜の部には、MONO NO AWAREの玉置周啓と加藤成順のアコースティックユニット、MIZ "Rhythm"での演奏となる。

石若は多忙のため、今年初の「新宿ピットイン」出演だ。きっと貴重なステージになるだろう。

25日 15時〜、20時〜/26日 16〜17時30分、20〜21時30分/27日 15時〜、20時〜/料金は25・27日 前売り4,950円、当日5,500円/26日 前売り6,050円、当日6,600円(全て1ドリンク付き) 

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  • 音楽
  • 渋谷

ビッグバンドのリッチなサウンドを生で聴ける機会は少ない。しかし、7つの管楽器を交えたラージアンサンブルを渋谷で聴ける貴重な機会が「フロントページ オーケストラ」の公演だ。オーケストラはテナーサックス奏者である三木俊雄が偶数月に主催する、グループでの定期公演だ。

トランペットの松島啓之や岡崎好朗をはじめ、トロンボーンの駒野逸美、ユーフォニウムの山岡潤、アルトサックスの近藤和彦、ドラムスの柴田亮など、ベテランから若手までの腕利きが一堂に会する。

会場である「ボディ&ソウル」は、2024年8月に開店から50周年を迎えた。2021年に青山から渋谷に移転し、大都市のジャズスポットとして代々木公園前で上質な音を届け続けている。この機会にぜひ足を運んでほしい。

1st 19時30分〜、2nd 21時〜/料金は5,000円、学生4,000円(別途1ドリンク+1ディッシュ、または1ステージ1ドリンク)

10月の予定を立てるなら……

  • 音楽

夏の暑さも和らぎ、澄み切った空気が心地よい季節。日中は心地よい秋風に吹かれながら音楽に身をゆだね、夜には満天の星空の下、音楽仲間と興奮に包まれる至福の時間を過ごすことができるはずだ。

ここでは五感を研ぎ澄ますリスニングフェスティバルから、秋フェスの代名詞ともなったキャンプインフェスまで、秋の夜長を彩る最高の音楽フェスティバルを紹介する。

  • アート

ここでは、2024年10月に都内で開催されるアートフェスティバルを紹介。天王洲運河一帯で開催する領域横断型のアートフェスティバル「MEET YOUR ART FESTIVAL」や、日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO」など、この秋注目のフェスティバルをセレクトした。アート巡りと街歩きを楽しむ秋を過ごしてみては。

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  • アート

2024年10〜11月にかけて、人気アニメや有名漫画の展覧会が多数開催される。『鬼滅の刃』の柱にフォーカスした展覧会や、『ONE PIECE』の製作過程を体感できる展覧会、生誕50周年を迎えたハローキティの大規模展など見逃せないイベントが続く。 

緻密で繊細な原画を楽しんだり、制作秘話をのぞいたり、空想の世界を自由に楽しもう。濃密なアニメ展示を体感してみては。

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