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東京、11月に開催される注目のジャズイベント4選

ジャムセッションから注目のシンガーによる歌声まで

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日暮れの早い11月。秋の夜長はジャズに耳を傾けるのに絶好の季節だ。今月も都内各地で開催される4つのジャズイベントを紹介する。

ジャズとひと口に言っても、掛け合いが楽しいジャムセッションから、ラッパーでありウッドベーシストであるナガン・サーバー(NAGAN SERVER)が手がけるパーティーまでさまざま。独特の音色が国内外の注目を集める類家心平、ボーカリストのエマ(Ema)の歌声も聴き逃せない。

老舗ライブからクリエーターズスタジオまで会場もそれぞれに、アーティストが奏でる生の響きを楽しんでほしい。

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  • 下北沢

ミュージシャンが集まり、スタンダード曲などを即興的に演奏するジャムセッション。だからといってプレイヤー以外が行ってはいけない、という決まりはない。現場のハプニングで生まれる音を客観的に楽しむ贅沢はオーディエンスだけのものだ。

主に参加型のセッションを企画するヴェニューは東京にいくつかあるが、特にファンクやヒップホップ色の強いジャズが聴くなら下北沢の地下にある「ミュージックバー アールピーエム(music bar rpm)」をおすすめしたい。

この日、参加者と観客を迎えるホストバンドは、宇多田ヒカルとのコラボレーションが記憶に新しいMELRAWこと安藤康平が中心になって集めた精鋭たち。彼が主催するセッションはかなりレアだ。メンバーは安藤康平(サックス)、小川翔(ギター)、熊代崇人(ベース)、橋本現輝(ドラム) のカルテット。熱くて温かいミュージシャンシップを感じながら、音に身を委ねよう。

※19時〜/料金は3,500円(2ドリンク付き)

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  • 新宿二丁目

これだけ過去を参照できる時代、自分なりのスタイルを構築するのは何事でも難しい。それは音楽においても同様だが、類家心平ほどの個性を持つ日本人トランペット奏者がほかにいるだろうか。

その演奏には典型的なビーバップのフレージングが少ない。しかし静なるミュートプレイ、動なるオープンプレイ、どちらの雰囲気もブーストさせるエフェクト使い―。彼の音は明らかにジャズであり、抽象的な概念「ジャジー」はサウンドやアティチュードで十分担保できるのだと我々に理解させてくれる。

類家のリーダーバンド「RS5pb」は、ロックの粗々しさで生み出した混沌(こんとん)を、美しいバラードで浄化するようなパフォーマンスが特徴だ。老舗「新宿ピットイン」で行われる本公演は最新アルバム『TOTEM』のリリースツアー、そして香港のフェス「FREESPACE JAZZ FEST」を経た彼らの演奏に期待したい。

※19時30分〜/料金は3,300円(1ドリンク付き)

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  • 代々木上原

ウッドベースを弾きながらラップするナガン サーバー(NAGAN SERVER)は、音楽だけでなくファッションセンスや企画オーガナイズのユニークさでも魅力を放つ異才である。彼のメインプロジェクトが自身とTAIHEI (Suchmos/賽)、松浦千昇、Jinya(D.A.N.) 、寺久保伶矢によって編成されたNAGAN SERVER and DANCEMBLEだ。

その名義で開催されるイベントが本公演。共演にはブラックミュージックを日本人として昇華させるシンガーソングライターのNao Yoshioka、ニューヨークから2022年に帰国して東京を活動の軸に据えたシンサカイノと映画『BLUE GIANT』のサックスプレイでも知られる馬場智章、SHACHO(SOIL&”PIMP”SESSIONS)、DJ talowkyが名を連ねる。

舞台はオシャレな店がひしめく代々木上原から徒歩1分の「オプレクト(OPRCT)」だ。土曜日の昼間からラグジュアリーかつ今の日本のジャズシーンを垣間見れる、マストチェックなイベントだといえるだろう。

なお、チケット料金に加え入場時にワンドリンク(700円、税込み)の注文が必須となる。

※16~21時/前売り4,500円、当日5500円(別途1ドリンク)

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  • 六本木

近年、ますます多くの新しい才能が世に出ているジャズボーカル界隈(かいわい)。子役としてミュージカル『ライオンキング』のヤングナラ役、『ピーターパン』のタイガーリリー役を演じた経歴を持ちながら、現在はジャズシンガーとしても活動しているEmaはその一人だ。

その語りかけるような歌い方は、技巧的ではない部分で耳に届く。もともとジャズのスタンダードソングの多くがブロードウェイのミュージカル曲だった。自身のバックボーンに裏打ちされたボーカルは意識されづにくい、名曲たちの歴史や原点を思い出させてくれる。

この日の公演は、ギタリスト・井上銘とのデュオ編成。Emaの微細な声の成分にまで耳を澄ませて聴いてもらいたい。きっと井上も自身のプロジェクト・STEREO CHAMPで見せるパワフルさよりも、歌に寄り添うようなトーンを奏でてくれるだろう。その調和がこだわりのジャズライブを毎晩届け続ける「六本木アルフィー」でどう響くのか楽しみにしてほしい。

※19時15分~20時45分/料金は5,500円

11月の予定を立てるのなら……

  • アート

街歩きが心地よい季節。今回、11月に開催する芸術の秋にぴったりの無料のアートイベントをセレクトした。

銀座「資生堂ギャラリー」での「渡辺志桜里 宿/Syuku」展や、「ポーラ ミュージアム アネックス」での能登半島地震への支援を目的としたチャリティオークション「Place in my heart」展、TODA BUILDINGに新オープンする「小山登美夫ギャラリー京橋」での杉戸洋の個展など、入場無料で鑑賞できるアート展示を揃えた。アート尽くしの秋を過ごしてほしい。

  • アート

ここでは、2024年11月に都内で開催されるアートフェスティバルを紹介。東京を代表する53の美術館とギャラリーを巡る現代アートの祭典「アートウィーク東京」や、アートブックやZINEの魅力を伝える「TOKYO ART BOOK FAIR 2024」など、見逃せないフェスティバルをセレクトした。デザイン、本、パフォーマンスと、新たなお気に入りのアートに出合う秋を過ごしてほしい。

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  • Things to do

街にはイルミネーションが輝き、心はなやぐホリデーシーズン。ここでは、2024年に東京で注目のクリスマスマーケットを紹介する。シンボルの「クリスマスピラミッド」がリニューアルする「東京クリスマスマーケット」をはじめ、全長4メートルの「巨大シュトーレン」が登場する「東京スカイツリータウン」 の祭典まで、個性的なイベントがめじろ押しだ。

この時期にしか楽しめないフードやドリンクを片手にマーケットを巡りつつ、心温まる1日を過ごそう。

 

  • Things to do

黄色や橙色、朱色に染まった木々をさらに美しく照らす、紅葉ライトアップ。ここでは定番の「六義園」「昭和記念公園」や「国営武蔵丘陵森林公園」の特別夜間開園など、東京都内近郊で絶景が堪能できる自然あふれるスポットを選りすぐって紹介する。夜ならではの神秘的な空気を感じながら、光と影のコントラストを堪能しよう。

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  • Things to do

日本各地の鷲(おおとり)・大鳥神社で新年の開運招福や商売繁盛を願う祭として、江戸時代から続く「酉(とり)の市」。毎年11月の酉の日に開催される。江戸の鷲神社が発祥ということもあり、関東地方では盛んに行われている。

各神社では市の日にしか買うことのできない「縁起熊手」や「熊手守り」などを売る露店が連なり、境内や神社周辺は大変なにぎわいを見せる。酉の日は12日ごとに巡ってくるため、今年は三の酉までだ。2024年11月5日(火)が一の酉、17日(日)が二の酉、そして29日(金)が三の酉で、それぞれの日に市が立つ。

多くの神社で酉の市は楽しむことができるが、ここでは浅草の鷲神社、新宿の花園神社、府中の大國魂神社で行われる「関東三大酉の市」と呼ばれる酉の市を紹介しよう。人々の熱気を感じるだけでも楽しいが、ご利益もありそうだ。ぜひ訪れて来年の幸せを願ってみては。

前夜祭を行う神社もあるので、併せてチェックしてほしい。

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