TOKYO ART BOOK FAIR 2024
「TOKYO ART BOOK FAIR 2024」Photo: Taku Matsuda
「TOKYO ART BOOK FAIR 2024」Photo: Taku Matsuda

東京、11月に開催されるアートフェスティバル4選

年に一度の「アートウィーク東京」のほか、初開催の歌舞伎町を回遊するオールナイトアートイベント「BENTEN 2024」まで

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ここでは、2024年11月に都内で開催されるアートフェスティバルを紹介。東京を代表する53の美術館とギャラリーを巡る現代アートの祭典「アートウィーク東京」や、アートブックやZINEの魅力を伝える「TOKYO ART BOOK FAIR 2024」など、見逃せないフェスティバルをセレクトした。デザイン、本、パフォーマンスと、新たなお気に入りのアートに出合う秋を過ごしてほしい。

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東京を代表する53の美術館とギャラリーで、アート業界をけん引するプロフェッショナルたちが作り上げる、年に一度の現代アートの祭典「アートウィーク東京」が開催。都内に点在する複数箇所を周遊することで、それぞれの個性や東京のアートの最先端を体感できる。

会期中は、各会場を乗り降り自由な無料のシャトルバスが巡回する。ギャラリーは入場無料で、美術館の一部展覧会は有料(特別料金)だ。

また、アートウィーク独自の企画も見逃せない。美術館での作品鑑賞とギャラリーでの作品購⼊の体験を掛け合わせた「買える展覧会」として始まった「AWT FOCUS」では、森美術館」館長の片岡真実の監修する「大地と風と火と:アジアから想像する未来」展が開催される。

厳選されたアーティストの映像作品を上映する「AWT VIDEO」では、ニューヨークにある「スカルプチャーセンター(SculptureCenter)」のディレクター、ソフラブ・モヘビ(Sohrab Mohebbi)が監修を務める。さらに、建築×食×アートがコラボレーションした「AWT BAR」、初心者からアート通まで幅広い層に向けたシンポジウムやオンライントーク「AWT TALKS」などが行われる。

さまざまな体験を通じて、東京のアートの「いま」を感じてほしい。

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歌舞伎町をディープに回遊するオールナイトアートイベント「BENTEN 2024」が3夜にわたり開催。Chim↑Pom from Smappa!Groupが芸術監督を務め、近年同エリアに登場したアートスペースや公共圏をつなぎ、夜の街・歌舞伎町の「アートな顔」を可視化する。

プログラムには、中国ミレニアル世代の旗手と評されるアーティスト、チェン・ティエンジュオ(Tianzhuo Chen)が「王城ビル」の2フロアを舞台に大規模なインスタレーションを展開する。また、宇川直宏率いるDOMMUNEがオーガナイズしたサイトスペシフィックなサテライトスタジオ「DOMMUNE KABUKICHO」が登場。さらに、あがた森魚と友川カズキによるフォークイベント、青柳菜摘、遠藤麻衣、荒川ナッシュ医など、57組のアーティストが参加する。

他にも、「ゆるく楽しむ」をテーマにアーティストやアートコミュニティーが集まり、朝まで飲食やパフォーマンス、物販を展開するアーティスト横丁が繰り広げられる。今後の未公表のプログラム詳細や追加プログラムについては、公式ウェブサイトInstagramで発表予定だ。

アンダーグラウンドな芸術祭を朝まで楽しんでほしい。

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  • 清澄

「東京都現代美術館」で、「TOKYO ART BOOK FAIR 2024」が開催。国内外から約300組の出版社、ギャラリー、アーティストが一堂に集まり、アートブックやZINEの魅力を直接伝える。

一つの国や地域に焦点を当て出版文化を紹介する企画「ゲストカントリー」の第8弾では、ドイツをフィーチャー。日本でも高い人気を博すアーティストのステファン・マルクス(Stefan Marx)やベルリンのアートブックフェア「MISS READ」、老舗出版社「Verlag der Buchhandlung Walther und Franz König」、世界一美しい本を作ると評される「シュタイデル(Steidl)」など、ドイツのアート出版をけん引する多様なブックメイカーたちをひもとく。

また、前述のマルクスのほか、MISS READを主宰するミハリス・ピヒラー(Michalis Pichler)、キュレーターの中島点子、ベルリンの書店「do you read me?!」、クリエーティブエージェンシーの「Studio Yukiko」がキュレーターとなった選書コーナーも登場。現代ドイツのインディペンデント出版シーンを垣間見ることができる。

年に一度のアートブックの祭典を見逃さないように。なお、チケット販売は2024年11⽉14日(⽊)12時からで、公式ウェブサイトとSNSで詳細を案内予定だ。当日券は若干数の発券予定なので、注意してほしい。

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「日本橋三井ホール」で、「DESIGNTIDE TOKYO」が12年ぶりに開催。東京のデザインシーンを世界に発信するイベントとして毎年注目を集め、国際的に活躍する建築家・デザイナーを輩出した。

今回は、国際的に活躍する新たな世代へとディレクター陣を刷新。有力な海外デザインメディアから、「dezeen」エディトリアルディレクターのマックス・フレイザー(Max Fraser)、「Sight Unseen」共同創刊者のモニカ・ケムスロヴ(Monica Khemsurov)とジル・シンガー(Jill Singer)、話題のアートギャラリー「パーセル(PARCEL)」のディレクター・佐藤拓などの6人が名を連ねる。

空間自体も表現の場としてきた会場では、注目の若手建築家・板坂留五(会場構成)と、美術家・吉野俊太郎(構成協力)の協業により、出展作品の「みる場」を作り出す。公募審査と推薦による約35組のデザイナーとアーティストが、それぞれの作品を出展。また、これからのデザインを示唆する企画展示として、約10人の気鋭作家の作品が並ぶ。

さらに、出展者の過去作品などをその場で購入できるマーケット、デザインを軸とした意見交換を行う公開収録型トークプログラムなどを開催。ぜひ、足を運んでほしい。

もっと芸術の秋を楽しむなら・・・

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東京ステーションギャラリー」で、テレンス・コンランの人物像に焦点を当てた初の展覧会テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」が2025年1月5日(日)まで開催されている。デザインの力を信じ続けたコンランの、デザイナーとしての一貫した姿勢と情熱を感じることができるだろう。

 

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アメリカ出身の写真家、アレック・ソス(Alec Soth)の展覧会「部屋についての部屋」が2025年1月19日(日)まで東京都写真美術館」で開催中だ。5年もの歳月をかけて展覧会の構想について対話を重ね、ついに開催が実現したという本展に期待が膨らむ。

 

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六本木の「森美術館」で、国内27年ぶり、2回目となる最大規模の個展「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」が2025年1月19日(日)まで開催されている。

六本木ヒルズ」を象徴するように配置された、ルイーズ・ブルジョワ(Louise Bourgeois、1911〜2010年)のパブリックアート『ママン』 。クモの形を模したこの彫刻を知っている人は多いと思うが、その作家であるブルジョワについて国内ではあまり知られていない。

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