「終電まで鞭の特訓をしてもらっていました」
ーお二人の活動について教えてください。
トミー:SM、フェチ、変態好きな人たちが集まる珍遊会の副会長を務め、「あやしすぎる昼下がり」「新!M男deないと」「スレイヴアカデミー」「変態バーベキュー」「SM・変態交感会」などのSMイベントを主催しています。
ゆかタマ:トミちゃんと一緒に「スレイヴアカデミー」を主宰しています。SM以外では私は超パリピで究極の遊び人ですね(笑)。クラブイベントや夜遊びが大好きなのであっちこっちで遊び倒してます。SM関係ではトミちゃんとSMイベントに行ってます。
トミー:ゆかタマとは2016年にSMコミュニティー「珍遊会」のイベントで出会い、一緒に「デパートメントH」や「トーチャーガーデン(Torture Garden)」などのSM・フェティシュ系イベントへ行くようになりました。
ゆかタマ:トミちゃんと行くイベントではファッションや曲を楽しむより、写真を撮ったりプレイしたり、派手なことをして過ごしています。二人とも目立ちたがり屋なんです(笑)。
ゆかタマとトミー
ーSMの世界に足を踏み入れたきっかけは何ですか?
トミー:20代前半のころ、書店でSM雑誌の女王様とM男の調教写真を見て「これだ!」と感じました。当時はSMの世界に飛び込めず、雑誌やビデオを見るだけでしたが、私生活がうまくいかないことも相まって、40代後半にM性感やSMクラブのお店へ通うようになったんです。気づけば趣味の外国製カメラの機材を売って稼いだお金を全てお店につぎ込むほど、夢中になってしまって。
そこからSMイベントにも参加するようになり、大勢のM男さんや女王様と出会ってから世界が広がりました。もともとM的な嗜好はあり、女王様にいじめてもらいたい欲求があったのですが「あなた何ができるの」と聞かれて、結局何もできなくて。これじゃまずいと思って、当時赤羽にあったSMバー「サイテスワン」で、終電まで鞭(むち)の特訓をしてもらっていました。
ー女王様に遊んでもらうには鞭に耐えなければならないと。
トミー:イベントへ行くと、女王様2人に対して10人以上ものM男が正座して待ってるんです。当時は今ほどM男同士の横のつながりもなかったので、みんなライバルですよね。なので鞭に打たれて背中が真っ赤に腫れても、女王様に遊んでもらうには自分が耐えなきゃダメだと思っていました。