パラサイト 半地下の家族
公開日:2020年1月10日公開
監督:ポン・ジュノ
独創的でダークな面白さがある、映画『オクジャ』などで知られるポン・ジュノが監督した本作は、昨年カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したほか、今年のアカデミー賞で4冠を手に入れた。チェ・ウシクが、ソウルの裕福な家庭に飛び込む若者を演じている。
「デューン」や「007」、ジブリの名作の実写化まで……
タイムアウト東京 > 映画 > 2020年に公開が待ちきれない映画20選
2020年は新しい10年が始まるだけではなく、多くの大作映画が公開される年でもある。昨年『スターウォーズ』のスカイウォーカー サーガは完結してしまったが、SFファンは物足りなさを感じることはないはず。
映画『ブレードランナー2049』を手がけたドゥニ・ヴィルヌーヴは、フランク・ハーバート原作で数々の監督が挑戦したSF小説のリブート『デューン 砂の惑星(第1部)』を発表、クリストファー・ノーランによるタイムトラベルを題材にした『TENET テネット』も公開予定だ。
そしてSFばかりではなく、誰もが大好きなイギリスのスパイ映画シリーズもカムバックする。ここでは、タイムアウトロンドンが発表した注目作品に、邦画も加えて紹介したい。
ポップコーンを食べながらリストをチェックしてみよう。
公開日:2020年1月10日公開
監督:ポン・ジュノ
独創的でダークな面白さがある、映画『オクジャ』などで知られるポン・ジュノが監督した本作は、昨年カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したほか、今年のアカデミー賞で4冠を手に入れた。チェ・ウシクが、ソウルの裕福な家庭に飛び込む若者を演じている。
公開日:2020年2月22日
監督:今関あきよし
近年、日本人に人気の旅行地、台湾。本作では、父の再婚相手となぜか台湾旅行をすることとなった主人公を描き、劇中では、魅力的なスイーツやグルメ、観光スポットが登場。彼らとともに旅をしているような気分が味わえるだろう。主演はモデルで女優のモトーラ世理奈が務める。
公開日:2020年2月28日
監督:ビー・ガン
中国の新世代監督ビー・ガンの第2作。本編の後半60分には、3Dでのワンシークエンスショットが盛り込まれており、観客も3Dメガネを装着し、主人公が映画館に入り、現実と記憶と夢が交錯する世界を共に体験することができる。この斬新な演出にも注目したい。日本では、『第19回東京フィルメックス』で学生審査員賞を受賞した。
なお、初監督作品の『凱里ブルース』も4月18日より全国公開予定だ。
公開日:2020年3月13日
監督:ダン・スカンロン
注意:ハイコンセプトなピクサー作品
抜かりないスタジオピクサーによる、新しい魔法の物語。2人の兄弟が死んだ父親を取り戻そうとする展開で、あらすじを少し見ただけで、ワクワクが止まらなくなる。本作は、完全な新作であることに充実感を感じられる、ピクサーのプロジェクトと言える。
公開日:2020年3月20日
監督:豊島圭介
1969年5月、東京大学駒場キャンパスで行われた、三島由紀夫と東大全共闘との討論会を軸にしたドキュメンタリー作品。この2時間半にわたる討論会では、「自我と肉体」「他者の存在とは?」「自然対人間」など12のテーマが論じられた。本作では、討論会の全貌のほか、平野啓一郎、内田樹、瀬戸内寂聴、椎根和ら登場し、三島の人物像を探っていく。
公開日:2020年4月10日
監督:キャリー・フクナガ
ジェームズ・ボンドの新作映画は常に大事件だ。おそらくダニエル・クレイグのボンドが見納めとなるこの25作目は、フィービー・ウォーラー=ブリッジが脚本を担当し、ロンドン出身のラシャーナ・リンチ(映画『キャプテン・マーベル』など)が出演する。
公開日:2020年4月24日
監督:瀬々敬久
歌手、中島みゆきの名曲『糸』をテーマにした作品。平成元年生まれの男女が出会い、別れ、平成の終わりに再び巡り合うまでの18年間を描く。北海道をはじめ、東京や沖縄、シンガポールなど、さまざまな地域を舞台に物語が進んでいくのも見どころだ。
公開日:2020年4月24日
監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
映画『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』などで知られる、アレハンドロ・ホドロフスキーの新作。彼自身が考案した心理療法「サイコマジック」の、実際の診療の様子を紹介する映画体験だ。
※サイコマジックとは、ホドロフスキーが独自に提唱する心理療法。芸術や禅、神秘主義、近代哲学を融合した思想で、心の問題を癒すことを目的としている。
関連記事『インタビュー:アダン・ホドロフスキー』
公開日:2020年6月27日
監督:庵野秀明
『エヴァンゲリオン新劇場版』シリーズ4部作の最終章がついに公開。監督と脚本、原作はもちろん、庵野秀明だ。待ちわびたファンからの多くの歓喜の声が挙がっている。
公開日:2020年6月
監督:パティ・ジェンキンス
パティ・ジェンキンスが監督する、『ワンダーウーマン1984』。ニューオーダーやパーマ、ネオンらの素晴らしい楽曲が輝く。ワンダーウーマンが、1980年代にタイムスリップする本作では、ガル・ガドット、クリステン・ウィグが出演する。
公開日:6月下旬
監督:ロウ・イエ
検閲と闘いながら、変わりゆく中国の現代を描き続けてきた映画監督、ロウ・イエの新作。2013年の広州市で起きた汚職事件を巡る騒乱をベースとした新作『シャドウプレイ』では、時代に翻弄される人々の欲望や感情を描く。
公開日:2020年7月10日
監督:ジョセフ・コジンスキー
1986年に公開されたヒット作『トップガン』。トム・クルーズが主演を務め、スターダムに上り詰めるきっかけとなった作品だ。『トップガン:マーヴェリック』はその正式な続編。世界有数の操縦士に協力を仰いだという、迫力の飛行シーンも見どころ。マーヴェリック役のトム・クルーズとアイスマン役のヴァル・キルマーらが続投している。
公開日:2020年9月18日
監督:平川雄一朗
スタジオジブリの名作『耳をすませば』が、俳優の清野菜名と松坂桃李が出演し実写映画化される。雫と聖司の10年後のオリジナルストーリーを交えた新たな物語となるようだ。
公開日:2020年9月18日
監督:クリストファー・ノーラン
クリストファー・ノーランの新作『TENET テネット』は、タイムトラベルを題材にした、大作スパイ映画。ドキドキして息が荒くなりそうな作品だ。ジョン・デヴィッド・ワシントンは、第三次世界大戦を阻止しようとするヒーローとして中心的役割を果たす。そのほか、エリザベス・デビッキ、ロバート・パティンソンが出演。
公開日:2020年10月2日
監督:中野量太
写真家、浅田政志の写真集『浅田家』と『アルバムのチカラ』を原案とした家族ドラマ。監督は映画『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太だ。写真界の芥川賞とも呼ばれる『第34回木村伊兵衛写真賞』を受賞した、浅田の戸惑いを家族が支えていくさまを描く。浅田役は二宮和也、その兄役を妻夫木聡が務める。
公開日:2020年
監督:ロバート・エガース
映画『ウィッチ』などで知られるロバート・エガースのモノクロのゴシックスリラー。幻想的な美しさがあり、ウィレム・デフォーとロバート・パティンソンが狂気に陥っていく様が描かれている。
公開日:2020年秋
監督:岩井俊二
松たか子、福山雅治らを迎えて2020年1月に公開された『ラストレター』。この作品の前に制作された『チィファの手紙』は、同じ自身の小説を原作に中国で製作した、もう一つの作品だ。岩井にとっては初の中国映画となる。
公開日:日本公開未定
監督:ディーン・パリソット
音楽は誰と聞いても楽しいものだが、キアヌ・リーブスやアレックス・ウィンターと一緒に音楽と向き合うのは、もっと楽しいかもしれない。前作『ビルとテッドの大冒険』から30年を経て完成した続編『Bill & Ted Face the Music』では、象徴的な南カリフォルニアのアホコンビが中年となって登場する。ちなみに、2人は年を重ねて賢くなっているわけではないよう。ワイルド スタリオンズ(Wyld Stallyns)は、再びギターの花火で世界を救うよう求められる。
公開日:日本公開未定(アメリカ公開2020年11月20日)
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
映画『ブレードランナー2049』を監督したドゥニ・ヴィルヌーヴは、古典的なSF小説を興味深く展開させる。2部作の前半となる『デューン』を手がけた。本作には、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ティモシー・シャラメらが出演する。
公開日:未定
監督:内田英治
Netflixオリジナル作品『全裸監督』で、2019年の話題をさらった内田英治の新作。草なぎ剛がトランスジェンダーの主人公を演じ、親戚の娘を引き取ったことから始まる、切ない疑似母子の姿を描き出す。
東京の映画館には、美味い料理が味わえるレストランが併設されたものも多い。ここでは、日替わりシェフの味が楽しめる店や、ミシュラン二つ星を獲得したことがあるフレンチレストランなど、映画を見るかどうかに関わらず訪れたい、落ち着ける店を紹介する。鑑賞後にゆっくり食事をしながら余韻に浸るのもよし、上映前に軽く食事を済ますのもいいだろう。
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