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Photograph: Warner Bros.『バービー』
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2023年公開の注目映画17選

今年は「バビロン」や「リトル・マーメイド」「インディ・ジョーンズ」など注目作が続々公開

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2023年の映画界はどうなるだろう? 今年もまたトム・クルーズの年となりそうだ。7月公開予定の「ミッション:インポッシブル5」が世をにぎわし、映画館をたくさんの人で埋めることだろう。大作では、ドゥニ・ヴィルヌーヴによるアラキスへの帰還を描いた「デューン」のパート2や、「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」も楽しみだ。

そして、アート・ドラマ映画に関しても魅力的な作品が公開される。監督サラ・ポーリによる力強いフェミニストドラマ「ウーマン・トーキング 私たちの選択」や、実際の事件をもとにした「コカイン・ベア」などだ。

ここでは、日本公開未定も含むタイムアウトロンドンが選んだ「2023年の注目映画を紹介する。

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1930年代のティンセルタウンを舞台に、大量の酒とドラッグに酔いしれ、金を湯水のように浪費するハリウッドの栄光の日々描いた大作。映画「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼルが監督を務める。

サイレント映画の大物役をブラット・ピット、映画スターを目指す女優はマーゴット・ロビー、そしてハリウッドの世界にやってきたばかりの青年をメキシコの新人俳優ディエゴ・カルバが演じる。

2023年2月10日(金)公開

ここだけの話、「マーベルの映画の世界ではすべてがいつもどおり順調」というわけではないようだ。「量ではなく質」を重視する必要性がささやかれてきたが、その一方で2022年はMCU (マーベル・シネマティック・ユニバース)が作品を次々と発表し、私たちの目を欺いた。だが、桁外れの新たな悪役が「量と質」を再びひとつにつなぎあわせてくれるだろう。

その悪役とは、マーベル・ユニバースの「最小」ヒーローを主人公にした本シリーズ第3弾に登場するカーンという人物で、ジョナサン・メジャースが演じている。この強敵と戦うヒーローのスコット・ラングには、何かあったときのための代役が必要になるかもしれない。

2023年2月17日(金)公開

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スティーブン・スピルバーグが自身の体験を基に制作した自伝的映画。フェイブルマンズ家の物語という形で、科学者として名声を得ていく父(ポール・ダノ)と、夫の仕事で引っ越しが多く苦労する母親(ミシェル・ウィリアムズ)、映画の世界の虜になってしまう少年サミーの3人を描いている。

家族と葛藤しながら成長するサミーの姿に、スピルバーグの人生が垣間見れる。

2023年3月3日(金)公開

映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」と同時期に公開された初代「シャザム!」(2019)は、少なくとも大作コミック映画という点では影が薄かった。しかし、それでも続編を正当化するのに十分な成功を収めたと言えるだろう。

ザッカリー・リーヴァイ演じる、中身は子どもの半人前のヒーローが、レイチェル・ゼグラー、ルーシー・リュー、ヘレン・ミレン演じる、アトラス神の邪悪な娘たちに挑み、最強のバトルが開幕する。ミレンが演じる悪役に注目したい。

2023年3月17日(金)公開

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世界初のロールプレイングゲームとしても知られる「ダンジョンズ&ドラゴンズ(略称D&D)」はマニアックでオタク的な領域を超えて、特殊効果やハリウッドスターなどすべてを備えた本格的な映画シリーズになろうとしている。

映画化がヒット作に化けるか、ファンから後ろ指を指されるかは、冒険家を演じるクリス・パイン、ミシェル・ロドリゲス、ヒュー・グラント、レゲ=ジャン・ペイジの演技に大きくかかっている。ただし、マニアックなオタクは本作を見ようとしないことだけは、断言できる。

2023年3月31日(金)公開

1993年に公開されたスーパーマリオの実写版「スーパーマリオ/魔界帝国の女神」は、なかったことにした方がいいのかもしれない。30年前の過ちを帳消しにするための待望のアニメーションだが、誰もが知っている配管工のマリオの声をクリス・プラットが担当するという奇妙なキャスティングに、すでに懐疑的な見方もあるようだ(マリオにふさわしい声はロベルト・ベニーニだろうか?)。

予告編を見る限りビデオゲームにそっくりなので、少なくとも任天堂ファンは喜ぶだろう。

2023年4月28日(金)公開

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彼が帰ってきた。鞭(むち)を持ち、ヘビを病的に恐れる考古学の教授が、新たな冒険の旅に出る。彼の相棒として登場するのは、フィービー・ウォーラー=ブリッジ。今回はスティーブン・スピルバーグではなく、「ローガン」のジェームズ・マンゴールドが監督を担当する。

「レイダース/失われたアーク」に心酔しているファンは、インディの古くからの敵であるナチスが冷戦時代の設定(マッツ・ミケルセンは、ゲシュタポのエージェントとして登場していたトートの雰囲気を真似るかもしれない)で登場することに安心感を覚えることだろう。

新作においては、「鉛製の冷蔵庫に入って核爆発から助かる」ようなバカげたシーンがないことを祈るばかりだ。

2023年6月30日(金)公開

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE

トム・クルーズは、高層ビルに登り、飛行機に乗り、ヘリコプターを追いかける国際的な謎の男、イーサン・ハントにふんし、死の願望を抱き続ける。

シリーズのベテラン、クリストファー・マッカリーが同2部作で再び監督を務め、2作目は2024年に公開される予定だ。プロットの詳細は不明だが、クルーズは最近、南アフリカ上空でスカイダイビングをするプロモーションビデオを公開しており、映画の中で彼がどんなクレイジーなことをするのか、想像しながら公開を待ちたい。

2023年7月14日(金)全世界公開予定

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2012年の映画「物語る私たち」以来10年ぶりとなる、女優であり映画監督でもあるサラ・ポーリーの最新作。原作はミリアム・トウズによる同名ベストセラーで、ボリビアで起きた実際の事件を基に描かれている。

舞台は2010年の人里離れたキリスト教一派の村。何年にもわたって女性たちは麻薬を使った性暴力を受けてきたが、被害を訴える声があっても、男たちは「悪魔の仕業」だとして否定していた。真相を知った女性たちは、男たちが村を留守にしている間に未来を掛けた話し合いをする。

トラウマを抱え、激怒する女性たちをフランシス・マクドーマンドやルーニー・マーラなどの豪華キャストが演じる、力強いフェミニストドラマ。

2023年初夏公開

またしても、ディズニーの困った平等主義者たちが歴史を書き換えようとしている。彼らは、「リトル・マーメイド」の中で、ジャマイカのロブスターの友人と一緒に水中でカリプソを歌う美しい人魚が、黒人かもしれないと主張しているのだ。

現実主義はどうなったのか? ただそうした論争を除けば、新星ハル・ベイリーの主演、メリッサ・マッカーシーのアーシュラ役、リン=マニュエル・ミランダの新曲といった見どころたっぷりのディズニーアニメの古典の実写版リメイクは、「4chan」(英語圏の匿名掲示板)での荒らしがなくても、十分ヒットを狙えるだろう。

2023年初夏公開

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「感情」に続き、ピクサーが擬人化するのは、「四大元素」だ。心の準備はいいかい?

人間と同じように歩くことができる水滴のウェイドは、脚のついている炎のエンバーに「お熱」。明らかに、彼らは危険なほどミスマッチだが、なんといってもピクサーの描く物語なので、見た目以上に互いに多くの共通点を持っていることに気づいていくのだろう。

2023年初夏公開

バービー

本作はインターネット上にすでにたくさんのミームを生み出している。その多くは、あのケンと同じデニムジャケットを着たライアン・ゴズリングのものだ。ネットで支持を集めているこのグレタ・ガーウィグの監督映画は、実際のところどんな作品なのだろうか。初期段階の情報では、風刺含みのフェミニスト的アプローチが取られている。

共同脚本には、カーヴィグにとっての実生活の「ケン」である、ノア・バームバックが参加しており、単なる子ども向け映画にはなりそうにない。バービーを演じているのはマーゴット・ロビーで、ゴズリングがケン、ウィル・フェレルがマテル社の最高経営責任者(CEO)に扮している。映画史上最高といえるほど、この作品の予告編公開は注目を集めた。

2023年7月21日(金)公開予定

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君たちはどう生きるか

スタジオジブリの新作アニメには、すでに期待が相当高まっている。「レジェンド」といえる宮崎駿が長い休止期間(もしくは、短い引退期間)を経て、監督として戻ってきたのだ。原作は吉野源三郎が1937年に発表した青春小説。父の死とわからないことばかりの人生に向き合う10代の少年と、日記のページを通して指針を与えてくれる賢い叔父との物語を描く。

2023年7月14日(金)公開

デューン:パート2

フランク・ハーバートが「スター・ウォーズ」以前の世界を描いた著作を、ドゥニ・ヴィルヌーヴが息を呑むほど広大なスケールで映画化した、「DUNE/デューン 砂の惑星」の続編。銀河系での大きな戦い、巨大サンドワーム(砂虫)、さらに先の見通せない権力争いが展開される中、今回はちゃんとした結末が待っているようだ。

続編が楽しみなのは、前編の唐突な終わり方が問題だったわけではない。ポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ)とレディ・ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)が、謎の少女チャニ(ゼンデイヤ)や先住民族フレメンの戦い方を学び、邪悪なハルコンネン家に反撃する姿を早く見たいのだ。

2023年11月3日(金)公開予定

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映画「ロッキー」シリーズのスピンオフ「クリード」の第3弾。前作に続きマイケル・B・ジョーダンが主演し、自身初の監督を務める。主人公のクリードはロッキーのライバルであり、親友だったアポロ・クリードの息子。ドラゴの息子ヴィクターを倒して5年、平穏に暮らしていたクリードは、幼馴染の天才ボクサーで長い刑期を終え復活を目指すダミアン・アンダーソンと対決することになる。

ところで、「ロッキー4」に登場しカルト的人気を博した「お手伝いロボット」だが、本作でクリードは自分専用のあのロボットを手に入れることになるのだろうか?

2023年公開予定

「大統領の陰謀」や「アメリカン・メイド」といった映画が証明するように、ありえないような実話こそが最高のスリラーに化けるもの。飛行機事故に遭った麻薬密輸業者が荒野に投げ捨てた大量のコカインを、野生のヒグマが偶然食べてしまい大暴れする、という本作も1985年に実際に起きた事件を基にしているというから驚きだ。

2022年に急逝した名優レイ・リオッタの遺作である。

日本公開未定(2023年2月24日全米公開)

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ジョン・ウィック:チャプター4

キアヌ・リーブスが主演する壮絶なアクションシリーズが帰ってきた。元殺し屋のスタイリッシュな復讐劇を描いた本作は、シリーズを追うごとにより大きく、より神話的にグレードアップしてきた。

今回も本質は変わらない。スーツ姿のストイックなキアヌ・リーブスが、厳しさを増す状況やより国際的な舞台で、敵を殴り、蹴り、撃ち、刺し、時にはヌンチャクで打つ。ワイルドなバトルに期待したい。

日本公開未定(2023年3月24日全米公開)

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ホームシアターが当たり前になった昨今。映画館はというと、自宅では味わえないより特別な体験を提供すべく日々進化している。IMAXや4DXなど上映システムの発展が目覚ましい一方で、鑑賞スタイルも選択肢が増えている。

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1980年代は「音楽」「ドラッグ」「ヘアスタイル」そして「映画」と、あらゆるものが「ビッグ」だった。特に映画に関しては、長い間、それが良いことだとは思われてこなかった側面がある。当時は、ブロックバスター(超大作作品)の時代。予算が爆発的に増え、主流となる作品はかつてないほど幅広い層をターゲットにし、派手で、バイオレントさも増した。

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平成は日本のアニメ史においても重要な転機であり、重要な作品を多く生み出した時代だった。「オタク」というワードが世界中に浸透し、アニメ文化そのものが国境を越えたのは、平成時代に生み出されたアニメが国際的に評価されるようになったからだろう。また、この30年の間に制作面でも手描きからCG技術へと大きな進歩もあった。

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