ジャンソーアタル
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Photo: Keisuke Tanigawa

東京、ネオ居酒屋14選

渋谷や中目黒、恵比寿などでモダンに飲む

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近年、レトロカルチャーブームから、居酒屋は進化を遂げている。大衆酒場の懐かしい風情を残しつつ、モダンな雰囲気を醸し出す「ネオ居酒屋」が増えているのだ。

ドリンクを引き立てるかわいい映えグラスやしゃれた内装、斬新なコンセプトがあり、女性や若者が気軽に入りやすく、おいしい食事やアルコールが楽しめるのが特徴。ここでは、そんな店を紹介する。

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  • 池尻大橋

代々木上原で人気を博した居酒屋「ランタン」の2号店。イタリア料理店をリノベーションしたという店内は、大きなアーチ状の窓やアートが目を引く開放的な空間で、自然と人が集まる場となっている。

「老若男女がカジュアルに楽しめる場所を目指した」という同店の料理は、店内の雰囲気とは対照的に大衆居酒屋そのもの。大ぶりの鶏を2度揚げし、カリッとジューシーに仕上げた看板メニューの「ランタン名物!鶏もものからあげ」は、癖になるおいしさなので必食だ。

ここでしか注文できない「青さ塩とペコリーノチーズのフライドポテト」も、コクのあるチーズとさっぱりとしたアオサがマッチしており、リピートしたくなる逸品である。ドリンクは、タバスコの風味がスパイシーな「チリトマトハイ」を合わせるのがおすすめ。

スタイリッシュな空間と、日本人の舌に合う居酒屋メニューの対比をぜひ楽しんでみてほしい。

  • 北千住

北千住の元雀荘(じゃんそう)をモダンにリノベーションしたネオ居酒屋。運営は北千住の人気店である「タチアタル」などを手がけるトーヤーマン。同店はその姉妹店という位置付けだ。

雀荘の看板(麻雀 登美)をそのままにしているので、一見すると分からないが、2階に上がり扉を開くと、アイランドキッチンやバーカウンターが広がる。バーカクテルの要素を加えた変わり種のサワーや、4種類の「焼きビーフン」など、ひとひねりきいたメニューも面白い。雀卓をイメージしたというエンターテインメントなテーブルに腰かけて味わえば、不思議と気持ちが盛り上がってくるだろう。

不定休のため、訪れる際は公式Instagramをチェックしよう。

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  • 三軒茶屋

「ニューマルコ」では、自然派ワインや和食に合う国産の樽(たる)生クラフトビールなど充実したドリンクが楽しめる。フードには、オニオンフレークがアクセントの「トロ玉角煮ポテサラ」やサクッと揚げた「白子と南瓜の天ぷら」など、一つ一つ丁寧に作られたセンス抜群のメニューがそろう。

締めに食べたいのは「イクラおにぎり」。シンプルなおにぎりにあふれるほどのイクラを乗っており、大満足の一品だろう。盛り付けや使われている食器からも温もりを感じられるアットホームな居酒屋で、すてきな時間を過ごしたい。

  • 根津

根津駅の近くにあった銭湯「宮の湯」を改築した複合施設「SENTOビル」。その中に入居するのが、ネオ居酒屋「不健康ランド 背徳の美味」だ。かつては女湯として利用されていた空間を、レトロさを引き継ぎつつモダンな店として再生させた。

浴場だった場所にはキッチンとカウンターが置かれ、本当に風呂場で酒を楽しんでいるような気分になれる。ロッカーやタイル、シャワーの蛇口などがインテリアとしてそのまま残り、随所に懐かしさを感じられるのが面白い。

ここに来たならば瓶に入った牛乳と楽しむ「牛乳ハイ」で乾杯しよう。コーヒー牛乳とフルーツ牛乳、いちご牛乳の味も揃う。特製の「鷄の唐揚げ 魔法の粉と」、シューマイや水餃子の点心などと一緒に味わいたい。

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  • 日本料理
  • 渋谷

2019年6月にリニューアルオープンした、老舗「スナックながさき」の2階にある「うどん酒場 萬斎」。外苑前にある「讃岐うどん 愛」のオーナーが手がける酒場で、おばんざいとレアな日本酒、讃岐うどんが楽しめる。

うどんは定番の「かけうどん」や、ユニークな「かま玉カルボナーラうどん」などが揃い、日替わりのおばんざいがカウンターに並ぶ。おばんざいはどれもおいしく種類も豊富なので、数人で訪れていろいろ注文するのがおすすめ。なお、1階のながさきでも一部のメニューのオーダーが可能だ。

  • カクテルバー
  • 渋谷

「世界のベストバー50」や「アジアのベストバー50」などでランクイン入り常連のSG Groupが手がける「カクテル居酒屋」。 グループの代表を務めるのは、世界ナンバーワンバーテンダーの称号を持つ後閑信吾だ。

「ゑすじ郎(SG LOW)」は、同グループによる国内3店舗目の店。バーの街、ニューヨーク、イーストビレッジからインスパイアされた新しいスタイルの一軒になる。2020年6月には、大正モダンな「カフェー」を現代のカクテルバーとして表現した「ザ・ベルウッド」など、斬新なコンセプトの店をオープンしてきたグループの居酒屋へ足を運ぼう。

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  • 代々木八幡

惣菜とモツ煮で一杯飲める、抜け感のある大衆食堂「ウエトミ」。店内は町の酒屋にある角打ち酒場のように、大型の冷蔵庫に多種多様なクラフトビール、ワイン、日本酒が並び、コの字型のカウンターが配置されている。食べに行くより、「ちょっと寄っていく」という表現がふさわしい気さくさに満ちている。

気負わず一杯だけ飲んで帰ってもいいように、注文はキャッシュオン制。ドリンクは自ら冷蔵庫から取り出し注ぐシステムとなっている。へべれけになりつつも透明な升の中のグラスに、日本酒一升瓶を注ぐスリリングさは同店ならではだろう。

食べ物は家庭料理、B級グルメ、屋台料理など日常感とお祭り感を味わえるメニューが並ぶ。定番はモツ煮だが、スタッフがシェフも兼ねているので「今日は何が一番おいしいか」など、店員に尋ねてみるのもおすすめ。

11時半から開店しており、貴重な昼飲みスポットとしても活用できる店だ。

  • 渋谷

2021年11月9日にオープンした、フレンチをベースとした中華料理を提供するネオ居酒屋「カメラ(KAMERA)」。メニューは、ビブグルマンを2年連続獲得した三軒茶屋、「ビストロ リゴレ(Bistro Rigole)」のオーナーシェフが監修する。

おすすめメニュー「山形豚の熟成焼売」は、豚の臭みが少なくジューシーな味わいだ。アルコールドリンクとの相性抜群で、中でも試してほしいのが「ウーロン茶ハイ」。「台湾四季春」「鳳凰単叢」「岩茶武夷水仙」の3種類があり、それぞれ異なるフレーバーが楽しめる。

カウンタースタイルで、気軽に立ち飲みできるのも同店の魅力。ふらっと立ち寄って、渋谷のモダンな食カルチャーを堪能してほしい。
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  • ビールバー
  • 中目黒

国内クラフトビールトレンドの立役者「クラフトビアマーケット」が運営する立ち飲み屋。「レア&エクストリーム」をテーマに、国内外の個性的なビールを入れ替わりで約10種ほど提供する。

同店ならではのリーズナブルな料金形態も健在で、アルコールは400円台(以下全て税込み)から楽しめる。つまみは和洋折衷の酒場料理で、「牛ミノチャンジャ」や「味玉メンチ」などはビールとの相性も抜群だ。

  • 恵比寿

2020年7月にオープンした、昭和のノスタルジックな雰囲気が漂うグルメや酒が味わえる居酒屋。老若男女が利用できる、大衆的で新しい食堂をコンセプトとする。

新旧のテイストを融合させ、大人世代から若者世代まで楽しめるメニューを提供。手仕込みのメンチカツや肉豆腐など定番にひとひねりを加えた物から、どこか懐かしさが感じれるメニューまで多数用意する。名物の中華そばは、5日間かけて仕上げた深みのあるスープの中に、昔ながらの煮干しだしをきかせた一杯だ。

そのほか、キンミヤ焼酎と秘密の酒を合わせた特製の「シャリキンサワー」も試してみたい。レトロで新感覚な居酒屋を満喫しよう。
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  • 渋谷

渋谷の路地裏にひっそりとたたずむモダン居酒屋。主に焼き鳥と旬の果物を使用したフルーツサワーを提供している。

名物の肉厚な「手羽餃子」には、広島県産瀬戸田レモンを使用した絞りたてのレモンサワーが相性抜群。数種類のバリエーションを用意するだけでなく、時期によってはイチゴやパッションフルーツ、マンゴー、スイカなどがトッピングされる。

骨付きもも肉をオーブンでじっくり焼き上げた「どシ焼き」は、スタッフがテーブルで一口サイズに切り分けてくれる。残った鶏肉と肉汁にネギを乗せたガーリックチャーハンは、飲みの締めに最適だ。

  • 中目黒

ジブリをほうふつとさせる、中目黒の居酒屋。有名なアニメスタジオと公式なつながりはないが、天然木のカウンターやインテリアのフルーツバスケットなど、宮崎駿の世界に近い雰囲気を醸し出している。トトロの置き物やオリジナルのイラストをあしらったグラスなども並ぶ。

名物は、オープンキッチンで鍋から提供される「貝ダシおでん」だが、「刺身の盛り合わせ」(550円)も見逃さないように。中トロ、サーモン、タコ、ホタテなどの新鮮な刺し身が、升の中に盛られている。

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  • 恵比寿

恵比寿にあるワインスタンド。焼きとんといった大衆料理を提供するなど、居酒屋の気取らなさを取り入れた、ワインカルチャーをより身近に感じられる一軒だ。DJブースが併設された店内では、オーナーが演奏を披露することもある。

世界各国から集めた40種類以上の白、赤、ロゼ、オレンジなどのワインは、アートなラベルが貼られたものばかり。イタリアのビオディナミワインである「カルカリウス」の「オレンジ・プーリア・ファランギーナ」から、滋賀県の「ヒトミワイナリー」のスパークリングワインまで、さまざまな銘柄が揃う。

  • 学芸大学

10種類のお茶と10種類のアルコールの組み合わせによって生まれる「100種のお茶割り」を提供する、ティーカクテル専門店。焼酎や泡盛のほかにも、ジンやブランデーなど意外な酒との掛け合わせを楽しむことができる。

ぜひ試してほしい飲み方が、ブランデーの概念を覆す「ブランデーの抹茶割り」や、「アールグレイのピーチ割り」など。フードメニューも充実しており、豊富な数のおばんざいや、10種類の鳥の部位と10種類の味付けによる「100種の唐揚げ」などのメニューを揃えている。さまざまな組み合わせの中から、自分好みの「お茶割り」を見つけてほしい。

新しいスタイルに注目する......

近年、横丁スタイルのニューオープン施設が都心に増えている。それぞれ若者に人気の町や、大型商業施設の併設など、洗練された個性派の飲み屋やバーなどが特徴。店の活気にあふれた様子は見ているだけでも元気をもらえそうだ。

ここでは新大久保、新宿、虎ノ門、立川などに開店した、ノスタルジーと新しさが同居する「ネオ横丁」を紹介する。

東京にはさまざまなレストランがあるが、定食を提供する食堂は、バランスの良い食事を味わえるだけではなく一人でも入れる気軽さから、ランチタイムの利用に人気だ。

今、新しいスタイルで定食を提供する食堂が増えている。ただおいしい食事を提供するだけではなく、付随するカルチャーが楽しめるのだ。ここでは、2021年にオープンしたばかりの店や、50分の手伝いで1食が無料になる、写真集に没頭できるなど、「食べる」という行為だけではない店を紹介する。

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  • ナイトライフ

夜の街の休息所、スナック。酒やカラオケを愛するママやオーナーの人柄と、それに惹(ひ)かれた客たちが作る魅力的な場所だ。この記事では餃子が売り、亀甲縛り体験ができる、アイドルがママを務めているなど、入りやすく多種多様な新世代のスナックを紹介する。

予算は最低2,000円から6,000円前後と店によってさまざまだが、スナックはあくまでもママやオーナーがルールそのものであり、指針だ。くれぐれも酔いつぶれて粗相のないよう、隣り合った客と杯を交わし、楽しい夜を過ごそう。

  • ラーメン

「ネオクラシックラーメン」とは、古き良き昔ながらの中華そばのスープや具材などに、一ひねりのインパクトを加えて現代風に再構築したラーメンのこと。クラシカルなしょうゆラーメンの奥深さと、新しさが同居した味わいに、近年じわじわと人気が高まっている。本記事では、懐かしくも新しいネオクラシックなラーメンを提供する11店を紹介する。

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