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東京、1万円以下のおまかせコース9選

寿司、懐石からキュイジーヌまで

Emma Steen
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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、1万円以下のおまかせコース7選

メニューから客が選ぶのではなく、料理人が勧める季節ごとの料理を提供する「おまかせ」は、ハイエンドな料理店によく見られる趣向だ。一般に高額で特別な機会に使われると思われがちだが、必ずしもそうではない。

「おまかせ」の神髄は料理人が選んで出してくれる料理への期待にある。オープンキッチンでのほとんど演出とさえ言える調理の光景に驚嘆し、旬の食材を玩味することに尽きるのだ。それは一つの文化であって、スパニッシュのタパスであれ炭火の焼き鳥であれ、多くの店がメニューに取り入れている。

「おまかせ」という考え方は店ごとに百人百様ではあるが、重要なのは「おまかせ」というラベリングではなく、料理と料理が供される場を体験することだ。予算の都合があっても大丈夫。本記事では、1万円以下で堪能できるおまかせを紹介する。 

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ランチ:8,800円、ディナー:3万3,000円〜

青山の中心地にある、ワインと寿司のペアリングというコンセプトとした寿司店。普通は年に一度あるかの特別な機会に予約するような店だが、金・土曜のみ営業のランチメニューはその限りではない。

ランチは8,800円で、寿司10貫に焼き物とわん、デザートが付く。これは、通常のディナーコースが3万3,000円からなのに比べると段違いに安い。サービスの質や寿司ネタの質を考えると、想像しがたい価格なのだ。

ワインとのペアリングはランチでも提供しており、軽く飲みたい時にはグラスも用意されているのがうれしい。

  • スペイン料理
  • 広尾

ランチ:3,850円〜、ディナー:6,600円〜

広尾のイートプレイワークス内にあるレストランの一つで、バルセロナの行政区の一つであるグラシア区にちなんで命名されたモダンスパニッシュレストラン。カジュアルで活気あふれる雰囲気ではあるが、激しい競争を勝ち抜いてきたシェフが作り出すタパスは日本でも有数の出来栄えだ。

イベリコ豚生ハムのピンチョスなどのタパスや鉄鍋のパエジャのほか、カキのセビチェなどのコンテンポラリーな品も食べておきたい。

ランチはアミューズ、前菜、メインディッシュにデザートが付く3,850円と、シェフのジェローム・キルボフおまかせのボリューミーな7品構成9,900円の2コース。ディナーは6,600円と9,900円から選べる。 

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  • 表参道

ディナー:5,000円から

現代美術アーティストの杉本博司が手がけた、日本庭園とアート作品のコレクションがある、不思議と落ち着く空間。

庭に面した2つの長いカウンターを中心としたミニマルなデザインは、実際の広さよりもはるかに広く感じられる。 昼間は和菓子と一緒に茶を楽しむ買い物客でにぎわう。

夜はモダンな懐石料理が人気を集めており、ディナーコースは、1人前5,000円と8,800円の2種類。魚の味噌漬けから始まり、餅や餡に抹茶を添えたものまで、杉本の作品と同じように芸術的なコースが用意されている。

  • 日本料理
  • 銀座

ランチ:2,600円〜、ディナー:5,500円〜

ミシュラン星付きのカニ料理店、きた福の系列で、初めてとんかつのコース料理を専門に提供しているかつかみ。ランチは2,600円から、ディナーも5,500円から、と価格もリーズナブルだ。

使用している豚は『米澤豚一番育ち』『東京X豚』など3種類。『米澤豚一番育ち』は、うまみと甘みのバランスが良く、『東京X豚』は、ジューシーで脂に甘みがあるのが特徴。揚げたてのとんかつは一つずつ供され、ベストな調味料も教えてくれる。2種類のソースやヒマラヤ岩塩のほか、ディナーコースにはバルサミコ酢を配合した特製ソースも用意されている。

一品ごとに全く違う、豚肉のさまざまな味わいや食感を堪能するのは、まさに目を見張る体験となるだろう。肉のうまみを味わうコツは、衣がおいしそうに見えても惑わされずに、肉の面を上にして食べることだという。

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  • 寿司
  • 渋谷

ランチ:8,470円、ディナー:8,470円

東京で限られた予算内で寿司を求めるとなると、サーモンや玉(ぎょく)に傾いて、ウニやトロを頼むのはためらわれる。しかし、スシトウキョウテン(SUSHI TOKYO TEN)渋谷店は違う。渋谷ストリームの多忙なビジネスマンたちの間で、ランチ、ディナーともに8,470円という破格値のおまかせ寿司が人気だ。

渋谷の雑踏の中でのランチにもかかわらず、終わるころには贅沢で穏やかな気持ち、そして満たされた心持ちになっているはず。メニューはないが、職人が中トロやミニいくら丼などの寿司がよどみない手際で出されるので安心できる。 

  • 代々木上原

おまかせは3,740円から

代々木上原駅から歩いて3分ほどのところにある居酒屋。居酒屋と料理屋のちょうど中間にあるような、創作和食が楽しめる。家庭的な店の雰囲気が心地よい。月ごとに献立が変わるおまかせミニコースは、酒の肴となるような品が少しずつ盛り込まれており、3,740円という価格が酒好きにはうれしい。

アラカルトも充実しており、『長芋と梅干しの鱧巻き揚げ』や『牛タタキとクレソンのサラダ しょっつるドレッシング』など、いずれもひとひねりのある品ばかり。ガスパチョとナスとホタテの燻製の組み合わせは、酸味がきいて冷たく、食欲がかきたてられた。

カウンター席が中心だが、店内奥にはテーブル1卓もあり、半個室風になっているため、ゆっくり話をしながら酒を酌み交わすにはおすすめだ。閉店時間が午前2時なことも魅力だ。

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  • メキシコ料理
  • 恵比寿

ディナー:7,050円

恵比寿にあるモダンメキシコ料理店。隠れ家的なレストランでは、洗練されたカウンタースタイルの店内で、コース料理の一部としてタコスを提供している(1人7,050円)。手のひらサイズのタコスは、小さいながらも魅惑的で、異文化をミックスした現代的なフードだ。

フォアグラのタコスにリンゴのコンポートを添えたものなど、伝統にとらわれないクリエーティブな組み合わせの料理は、マルガリータではなく、ワインに合うように作られている。ワインはフランスやイタリアを中心としたヨーロッパ各地と日本から取り揃え、1人1万2,000円でフルペアリングも可能。

挽きたてのマサ粉を使ったタコスはどれもおいしいが、夜の主役はカルネアサダの盛り合わせだ。

  • 中目黒
  • 価格 2/4

ディナー:5,480円

中目黒 いぐちは、中目黒の閑静な通りにたたずむ、通常の焼き鳥店よりも上品で落ち着いた店構えだ。寿司店のようにヒノキの一枚板でできたカウンターを挟んで、職人が炭火で焼きたての焼き鳥を一本ずつ提供してくれる。

コースは23品構成で、提供に3時間は見てほしい。その品数に反してそれぞれは軽く、途中で満腹になることはないだろう。『フランス産 フフォアグラのコロッケ』や『いぐち手造りレバーパテ 自家製パンと』から『北海道十勝 新田牧場より空輸 カチョカバロチーズ焼き』といった突き出しに始まり、焼き串は『ささみ焼き ~御殿場からの美味しいワサビのせ~』『ねぎま』など5串が味わえる。

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ディナー:5,480円

「中目黒 いぐち」の姉妹店で、天ぷらに特化した店。そばや懐石料理などの一品とのイメージも強い天ぷらだが、ここでは天ぷらが主役なのだ。

コースは23種類で、車エビやサツマイモ、鳥天のほか、フォアグラのコロッケといった変わり種も含まれている。熟練の技術と良質な油のおかげで、食べ進めても脂っぽさを感じさせないのがすごいところだろう。

特別な料理を体験したいなら......

東京在住の駐日大使にインタビューを続けている「Tokyo meets the world」。この中では、世界各国のSDGsの取り組みを学べるほか、「世界随一の美食都市」としての側面を持つ東京が、いかに多様な国の料理を提供しているかも掲載してきた。ここではインタビューの中で、各国の大使が「東京で自国の味を楽しむなら」と、勧めてくれた店を7カ国分紹介しよう。

夜遅くまでの会食を控えることが推奨されている今、気分転換や、頑張った自分へのご褒美にもなりそうな「朝コース」は、2021年の新しいスタンダードとなりそうだ。スターシェフの一皿一皿に真剣に向き合いたいと、あえて1人で予約する人も増えているという。

ここでは、2020年にオープンしたホテルを中心に、ラグジュアリーな空間でコース仕立ての朝食をゆったりと味わえるプランを紹介する。

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  • カフェ・喫茶店
東京、ホテルのアフタヌーンティー20選
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1840年代にイギリスで生まれたアフタヌーンティーの文化。伝統的な3段重ねのティースタンドが主流だが、最近では、和の要素を取り入れたものからワンプレートのスタイリッシュなものまで、さまざまなアフタヌーンティーが登場している。

ここでは、ちょっとしたおもてなしにも使える、都内ホテルのアフタヌーンティー20選を紹介する。

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