黒を基調とした店内に、白木のカウンターと丹精された盆栽が映える同店は、コース(5,480円)のみの焼き鳥店。
一口サイズのフォワグラのコロッケ、レバーパテ(やさしい甘さで非常に美味)、香ばしく焼き目をつけたカチョカバロといった小さな前菜から始まり、串焼き5種、砂肝やセセリ、季節の野菜をピンチョススタイルで一つずつ供するという、全23品から構成される。
特に印象的なのは、後半のピンチョス。異なる部位をリズムよく楽しめるので、部位ごとの味わい、食感の違いを楽しめる。中でも、タマネギとともに食すセセリや、脂を落としながら香ばしく焼き上げた牛モツは印象的だ。食べ足りないという人には、カルボナーラやそぼろごはん、卵かけごはんといった締めも用意されている。
肩肘張らない、正統派焼き鳥を好む人にとってはちょっと物足りないものがあるが、さまざまな味を少しずつ楽しみたいという欲張りな人や、デート利用にはおすすめ。要予約。