生演奏と華やかな歌声でエコール・ド・パリの芸術家の世界に没入しよう。
第1次世界大戦後のパリ、モンパルナスに花開いたエコール・ド・パリの時代に、マルク・シャガール(Marc Chagall)ら外国人画家が多く移り住む。モダニズム形式の肖像画で知られるユダヤ系イタリア人画家、アメデオ・モディリアーニ(Amedeo Modigliani)もそんな画家たちの一人だが、貧困と病苦のうちに36歳にしてモンパルナスに果てた。
本作は、モディリアーニを通して伝説的芸術家らの友情、真実の愛、そして芸術にかける執念とプライドを描く。
ストレートプレイからミュージカルまでさまざまな作品を手がけるG2によるオリジナルミュージカル。ミュージカル「SPY×FAMILY」など、多くの作品をG2と手ががけてきたかみむら周平が、オリジナルの楽曲を製作。生演奏と歌声でモンパルナスの世界を作り上げていく。
モディリアーニ役の浦井健治は「実在する人物を描く中で、家族や恋人への思い、孤独や狂気、そしていずれ訪れる死に向かっていく刹那が、芸術によって昇華される人間模様を描いていければ」と意欲を見せる。
彼を支え続けた詩人レオポルド・ズボロフスキー(Léopold Zborowski)には本格ミュージカル初出演の稲葉友、モディリアーニの運命の女性、ジャンヌ・エビュテルヌ(Jeanne Hébuterne)を宮澤佐江が名を連ねる。
日本発のオリジナル作品を一から育てていく試みは心強い。ぜひ体感してみてほしい。
6月15日(土)〜23日(日)
よみうり大手町ホール