Photo: Tim Mossholder/Unsplash
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東京、緊急事態宣言下の美術館、ギャラリー、テーマパーク

2021年6月20日まで休館している施設をリストアップ

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東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県に発令された緊急事態宣言は2021年6月20日(日)まで延長された。そのため、当初は5月31日までの休業を予定していた多くの園地や施設が、宣言解除まで開館を見送らざるを得なくなっている。

本記事では現在休業中の美術館や博物館、ギャラリー、テーマパークなどを紹介。これらの施設を訪れることができる時はそう遠くないはずだ。それまではこの記事を参照して、どこに行きたいかチェックしてみるのもいいだろう。

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  • 六本木

※2017年6月7日オープン

パリやソウル、ニューヨークなど、世界各地にギャラリーを持つペロタン(PERROTIN)が、17番目の画廊を六本木にオープン。 ワコウ ワークス オブ アート禅フォトギャラリーがあるピラミデビルに入居する。

カウズやジャン=ミシェル・オトニエル、バールティ・ケール、マウリツィオ・カテラン、JR(ジェイアール)といった現代アートを代表するアーティストが所属し、多くのアートフェアにも出展してきたペロタン。村上隆とは、彼がまだ20代の頃から親交があり、これまで数々の企画展を開催してきた。

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  • 駒込
六義園
六義園

国の特別名勝に指定されている日本庭園。1695年、5代将軍、徳川綱吉が側用人の柳沢吉保に与えた土地で、柳沢自らが設計、指揮。平たんな地形に池や山を築き「回遊式築山泉水庭園」を7年の歳月をかけて造り上げた。

約2万7000坪の敷地内には、万葉集などに詠まれた名勝をモチーフにした88の景色があり、優雅な時間を過ごすことができる。新緑や紅葉など、季節ごとに違った姿を見られるが、春のシダレザクラは別格である。

※2020年3月28日から臨時休園中。

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  • 汐留

江戸時代は徳川将軍家の別邸だったこの静かな庭は、今は汐留再開発エリアの陰に隠れている。この庭園が魅力的なのは、池や堀など水が豊富に取り入れられていたり、美しい造園のおかげで実際よりも広く見えたりするところ。周りは海と川に囲まれ、海からの風が心地よいのも「ならでは」の特徴である。

木製の橋が架かった小島が2つ浮かぶ(一つは中島の御茶屋になっている)大きな潮入り池と、樹齢300年といわれる松の木が見どころ。

入り口は、大手門橋の上にある大手門と中の御門口の2カ所だ(浅草から水上バスで浜離宮まで行くこともできる)。

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  • 豊洲

東京湾の島々は、今では「チームラボ島」と呼ぶのが一番かもしれない。チームラボ プラネッツ(teamLab PlanetsTOKYOは、新豊洲駅のすぐ隣に期間限定で登場したミュージアムだ。

大きな話題となっているお台場のチームラボ ボーダレス ミュージアムに続いてできたばかりで、チームラボならではのデジタルアートと、よりインタラクティブな体験が楽しめる。2016年には、チームラボがeコマース企業のDMM.comと協力し、DMM.プラネッツの展示会を開催したが、その延長線上にあるのがチームラボ プラネッツだ。

わずか7の展示しかないが、敷地面積は1万平方メートルにおよび、それぞれの空間は非常に広い。チームラボ ボーダレス ミュージアムに比べ、より没入感のある体験ができる。 秘密を全て明かすつもりはないが、まず、ミュージアム内では靴を脱がなくてはならず、膝までの深さの水の中を歩いて渡る場所もある。だから膝上の服の着用は必須だ(スカートは鏡張りの床が多いので、最善策とは言えないかもしれない)。 必要な場合に備え、ミュージアムには巻きスカートも用意されている。 

唯一注意したい点は価格で、大人は3,200円という高さ。これは、50余りもの展示があるチームラボ ボーダレスと同じ価格だ。だがまあ、Instagramでもっと「いいね!」が欲しければ行くべきだろう。チケットは、公式ウェブサイトから予約できる。

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  • 観光
  • 六本木

六本木ヒルズ、森タワー屋上にある展望台。海抜250メートルから、東京を360度眺めることができ、新宿御苑や新国立競技場、東京タワー、東京スカイツリーと東京の名所を一望できる。晴れた日には東京の街を、夜は夜景を、それぞれ風を感じながらゆっくりと堪能したい。荒天の場合は閉館していることもあるので注意しよう。

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  • 動物園&水族館
  • 上野

1882年に開園した日本最古の動物園。2017年6月には、パンダのシャンシャンも誕生した。しかし、上野動物園の見所はパンダだけではない。「ゴリラ・トラの住む森」では、それぞれの生息地に近づけた空間にいるゴリラやトラと来園者が、スリル満点の対面をすることもできるのだ。

動物園の敷地は2つのエリアに分けられていて、その間はモノレールで快適に行き来することが可能。観覧後は上野公園付近を散策し、周囲の店でパンダモチーフの菓子を味わうのもいいだろう。

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  • 銀座

グラフィックデザイン専門のギャラリー。日本最大の印刷会社である大日本印刷が所有しており、グラフィックデザイナーの永井一正監修の下、コンテンポラリーデザインとグラフィックアートを多数展示している。横尾忠則などの日本人デザイナーの作品が目を引くが、海外アーティストの作品も度々展示されている。

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2021年4月23日、日本政府は2020年4月以来3回目となる緊急事態宣言を発令した。対象は東京と大阪、京都、兵庫で、期間は4月25日〜5月11日(火)だ。23日夜に会見を開いた内閣総理大臣の菅義偉によれば、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を抑制するためにいったん人の流れを止める強力な措置として実施するという。

 

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2021年6月1日(火)、東京国立博物館を会場とした『国宝 鳥獣戯画のすべて』展が再開する。同展は緊急事態宣言の影響で休館中となっていた。会期は延長され、6月20日(日)まで、開館時間は8時30分〜20時(入館は閉館の30分前まで)。チケットは事前予約制で、詳細は公式ウェブサイトを参照してほしい。

『鳥獣戯画』は京都府の高山寺が所蔵する『甲巻』『乙巻』『丙巻』『丁巻』の全4巻から成る絵巻物で、制作時期は平安時代〜鎌倉時代とされる。動物や人物を異なる作風で描いた紙葉を貼り継いで絵巻にしており、複数の作者が描いていると考えられている。

鳥獣戯画
『国宝 鳥獣戯画のすべて』会場、東京国立博物館平成館(Photo: Kisa Toyoshima)

展示は3章構成で、第1章ではこの絵巻を全巻展示、4巻の絵巻物をそれぞれ最初から最後まで通して公開されるのは史上初だ。ここでの見どころは、この絵巻で最も有名な『甲巻』だろう。同巻は「動く歩道」に乗って鑑賞することになっており、来場者は全員が間近に作品の細部を堪能できる。線描や紙の質などの違いから異なる作者に帰されており、そうした細部の違いに注意してみると面白いだろう。

鳥獣戯画
動く歩道(Photo: Kisa Toyoshima)

『甲巻』以外の3巻でも、線描の違いなどに見どころが丁寧に説明されている。『乙巻』では前半の実在の動物が躍動感あふれる線描であるのに対し、後半の架空の動物は線の肥痩(ひそう)が小さく、手本を参考にしたのではないかという。

鳥獣戯画
『鳥獣戯画 乙巻』部分(獅子)、平安時代 12世紀 京都 高山寺蔵(Photo: Kisa Toyoshima)

 『丙巻』は鎌倉期の作例とも言われる一方で、前半の人物を描く場面では、人物などの薄い墨線が当初のオリジナルの墨線の上を後代の筆で濃い線がなぞっている。オリジナルの線をもとに判断すれば、この巻が平安時代のほかの作例と共通性を持ち、平安時代にまで制作年をさかのぼらせることもできることが指摘されている。 

鳥獣戯画
『鳥獣戯画 丙巻』部分(双六)、平安〜鎌倉時代 12〜13世紀 京都 高山寺蔵(Photo: Kisa Toyoshima)

『丁巻』は躍動感あふれる線の運びが見どころだ。一見粗放とも思わせる描写だが、振り返る貴人の表情は鎌倉期の似絵(にせえ)をほうふつさせ、描写のコントラストも楽しめる点も面白い。 

鳥獣戯画
『鳥獣戯画 丁巻』部分(振り返る貴人)、鎌倉時代 13世紀 京都 高山寺蔵(Photo: Kisa Toyoshima)

第2章は、前半は現在の絵巻物から分割されたミホミュージアム(MIHO MUSEUM)所蔵の断簡や狩野探幽の『探幽縮図』などを展示。錯簡の多い『鳥獣戯画』の当初の姿や、どのように現在まで伝世してきたかを考えさせる興味深い試みだ。

鳥獣戯画
鳥獣戯画断簡(MIHO MUSEUM本) 平安時代 12世紀 滋賀 MIHO MUSEUM蔵(Photo: Kisa Toyoshima)
鳥獣戯画
『明恵上人坐像』 鎌倉時代 13世紀 京都 高山寺蔵

第3章では、『鳥獣戯画』を所蔵する高山寺と、高山寺を再興した僧、明恵上人など絵巻を取り巻く背景に着目した構成となっている。重要文化財の『明恵上人坐像』は寺外での公開は28年ぶりとなる。NHKの報道によると、今回の展示に先立っての調査で像内に巻物が納入されていることが判明したという。像内の納入物は珍しいことではないが、像の制作年や作者など制作の背景の手がかりとなると思われる。

鳥獣戯画
龍子(たつのこ) 京都 高山寺蔵

ほかにも現存最古のタツノオトシゴの標本などが展示されており、明恵上人が天竺(てんじく)をしのぶ品々の一つとして所有していたと考えられている。包みには「小龍」と書かれており、当時の日本人が異国をどのように想像していたかを考えるのも楽しい。さらに、ミュージアムショップではすみっコぐらしやミッフィーとコラボレーションしたグッズも販売されており、作品ともども見逃せない。

『国宝 鳥獣戯画のすべて』展の詳細はこちら

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