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防衛大臣の岸信夫は2021年4月27日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症の予防接種ができる大規模センターを東京都と大阪府内に開設するよう、首相の菅義偉から指示を受けたことを明らかにした。
NHKによると、同センターは防衛省が主体となり厚生労働省や内閣官房と連携し、自衛隊が設置や運営などを行う。また、ワクチンの接種は医療資格を持つ自衛隊員が担当し、1日当たり1万人が接種できる規模のセンターになるとのこと。場所は大手町にある大手町合同庁舎3号館で、5月24日(月)に開設予定だ。約3カ月間運営する方針。大阪の会場についても、自衛隊が設置や運営などの支援を行う形で調整を進めている。大手町の予防接種センターは埼玉、千葉、東京、神奈川の4都県の高齢者が主な対象となる。
※2021年5月27日加筆
5月17日から防衛省の特設サイトおよびLINEチャンネルで、オンライン予約がスタートした。混乱を避けるため、対象は年齢やエリアごとに細かく分かれている。東京センターにおける詳細は以下を確認してほしい。なお、5月24日(月)~5月30日(日)接種分の予約受け付けは定員に達したため、終了している。現在は、東京都全域の居住者向けに5月31日(月)~6月6日(日)の接種予約を受け付けている。
産経新聞によると、予約に空きがあるため、5月28日(金)から東京都全域の居住者のほか、神奈川、千葉、埼玉の3県の住民も前倒しで5月31日~6月6日の期間でも接種できるよう方針を転換した。また、住民票が首都圏1都3県にない単身赴任者らも受け付ける。いずれも65歳以上で、自治体から送付された接種券を持っていることが条件となる。
<予約対象者>
・東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の居住者
・地方自治体から送付された接種券を持っている
・今回が1回目のワクチン接種
<スケジュール>
・東京都23区内の居住者
予約受付期間:5月17日(月)~23日(日)
接種実施期間:5月24日(月)~30日(日)
・東京都全域の居住者(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の居住者も5月28日(金)から前倒しで予約および接種が可能)
予約受付期間:5月24日(月)~30日(日)
接種実施期間:5月31日(月)~6月6日(日)
・東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の居住者
予約受付期間:5月31日(月)~6月6日(日)
接種実施期間:6月7日(月)~6月13日(日)
予約方法は、現在オンライン予約のみ。施設の営業時間は8時から20時(土・日曜・祝日も含む)。5月21日(金)には、問い合わせ用の電話窓口を開設した。こちらは7時から21時まで対応している。同窓口では予約方法、接種対象、会場へのアクセスなどについての相談を受け付ける。接種予約はできないので注意しよう。
また同施設では、現在日本で唯一承認されているファイザー社製のワクチンではなく、20日に承認決定されたモデルナのワクチンを使用する方針を政府は示している。ファイザーとモデルナのワクチンは保管方法などが異なるため、現場での運用の混乱が懸念されている。こうした問題を、2社のワクチンの使用場所を分けることで避けるのが目的だ。
ワクチン接種は今月初めから、全国で65歳以上の高齢者へ開始した。政府は5月12日に、全国1741市区町村への「新型コロナワクチンの65歳以上の高齢者向け接種を巡る調査」で、全体の85.6%にあたる1490自治体が、7月末までに接種を完了できる見込みだと発表。首相の菅義偉は、7月中までに希望する高齢者に対して2回の接種を終える方針を表明している。
首相官邸による最新の公表によると、5月26日時点で医療従事者と高齢者を合わせておよそ1059万回の接種を実施。このうち高齢者だけを見ると、1回の接種を終えた人は全体の9.3%程度である。
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