京橋の「アーティゾン美術館」で2020年から毎年開催している、石橋財団コレクションとアーティストとの共演「ジャム・セッション」展。第5回の本展は、国際的なアートシーンで注目を集めるアーティストの毛利悠子を迎える。
毛利は、主にインスタレーションや彫刻を通じて、磁力や電流、空気やほこり、水や温度といった、空間にただよう「見えない力/事象」に形を与え、鑑賞者の新たな知覚の回路を開く試みを行っている。近年数多くの国際展に参加し、2024年の「ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」では日本館での展示に選出された。
本展では、毛利の新・旧作品とともに、作家の視点から選ばれた同館のコレクションを並べる。まさにここでしか体感できない微細な音や動きで満たされた、平穏で有機的な空間が広がるだろう。