「カムバック」と呼ぶのは正確ではないかもしれないが、2023年はメジャー映画が再び輝きを取り戻したかのようだった。確かに、盛り上がりの多くは正反対2作、「バービー」と「オッペンハイマー」に集中していたし、両作品が同日公開されたということも大きいだろう。
「#バーベンハイマー」という造語にもなったこの両作品は、結局、昨年のポップカルチャーを特徴づけるものとなった。それらに続くのは、ライブツアーの記録映画「テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR」で、興行成績もそう悪くなかった。こうした活気を感じられたのはいつぶりだろうか。
そして、2024年に向けての問いは「この盛り上がりがこのまま続くのか」だ。確かに、ハリウッドはそこに挑戦しているようだ。今年は大作の公開が多い。30年かけて作られた続編シリーズの数々もあれば、期待の集まる初公開作品や大物主演の続編もある。不思議なことにミュージカルもたっぷりだ。ここでは、2024年に最も楽しみな映画を紹介しよう。