Hikaru Museum
Photo: Hikaru MuseumHikaru Museum
Photo: Hikaru Museum

日本で海外旅行気分が楽しめるスポット8選

パスポート要らずで巡るエジプトやバリ、ギリシャ

広告

タイムアウト東京 > トラベル > 日本で海外旅行気分が楽しめるスポット8選

まだまだ海外へ行くのは難しい状況ではあるが、日本国内にも美しい自然美や壮大な国立公園など足を運びたいスポットがたくさんあるのも事実だ。しかし今年こそは、海外の美しい名所を訪問してみたいと夢見ている人は多いのではないだろうか。

神社や枯山水の庭を楽しむだけでなく少しでも海外に行った気分を味わいたいのなら、日本にいながら異国情緒を感じられるスポットを巡ってみるといいだろう。ここではパスポートを使わずにカンボジアやエジプト、ギリシャ、メキシコなどの風景を楽しめる、一風変わった場所を紹介する。

香川の丸亀市にあるレオマリゾートは、22のアトラクションを備えた四国最大のテーマパークだ。パーク内には観覧車やジェットコースターだけでなく、東南アジアの有名な建築物やランドマークを忠実に再現した「オリエンタル・トリップ」というエリアがある。

高さ42メートル、長さ96メートルという「日本一のエスカレーター」を上ると、まずは中近東のモスクが現れる。ここを通り抜けると、カンボジアの世界遺産「アンコール・ワット」をほうふつとさせる寺院、プラサート・ヒン・アルンが登場する。池に囲まれた寺院はアジアの神秘的な雰囲気が満載で、夜になると虹色にライトアップされる。

その横にあるのは本物そっくりに作られたブータンの寺院、タシチョ・ゾンのレプリカ。心落ち着く癒やしの空間が広がる。寺院の上からは讃岐平野と讃岐富士を見渡すことができるほか、アジサイやダリア、バラなどが季節ごとに咲き誇る5万平方メートルの壮大な花畑も見応えたっぷりだ。

岐阜、高山の丘陵地に建つ光ミュージアムは、美術品や歴史的工芸品を展示する博物館だ。博物館としても見どころはたくさんあるのだが、強烈な存在感を放つのはその外観だ。メソアメリカをイメージさせるその巨大な建造物は、神殿のようなたたずまいがある。

外壁はフランスから輸入した石灰岩でできており、メキシコのユカタン州にあるウシュマル遺跡群の「総督の館」がモチーフ。

さらに、屋上の中庭にはメキシコのピラミッド、エル・タヒンのレプリカがそびえ立つ。365個の窓から形成された巨大な天窓のような造りは圧巻。美術館の内側から見上げると建築物としての美しさが際立ち、見応えがある。

館内には浮世絵や、1万3000点の化石のコレクション、エジプトやメキシコの歴史的工芸品、手島右卿の書などが常設されているので、アートや歴史に触れることができるだろう。

広告

九州の浜野浦で望めるのが、玄界灘を背景に広がる棚田の絶景だ。280以上の水田が階段状に幾重にも連なる風景は一見の価値があり、どこかバリ島のライステラスに通じるものがある。

米どころとして知られる浜野浦は、海と日本の自然が感じられる静かな環境のため、カップルにも人気のスポット。4月中旬から5月になると田んぼに水がたまり、棚田が夕日を反射してオレンジや黄色に染まる。

その様子は訪れる人に感動を与え、農林水産省の「日本の棚田百選」にも選出されているほどだ。

東京から電車で約2時間半ほど。福島の岩瀬郡にあるのが中世のイギリスを本格的に再現したブリティッシュヒルズだ。広大な敷地には、映画で見るような中世の街並みが広がっており、非日常的な時間を過ごすことができる。

ブリティッシュヒルズは、1994年に神田外語大学を経営する佐野学園が、語学やイギリス文化の学習を目的に建設。以来、学生だけでなく、パスポートなしでイギリスの雰囲気を体験できる貴重なスポットとして多くの人が訪れている。

敷地内では公用語として英語が話されているという徹底ぶり。宿泊可能な中世建築のゲストハウスや、伝統的なイングリッシュパブもあり、滞在中は日本にいることを忘れてしまいそうだ。宿泊施設には、アンティークの家具や高級感あふれるラグ、さらには猫足のバスタブなども設置。

メインダイニングでは本格的なイギリス料理のほか、本格的なアフタヌーンティーが楽しめる。イギリスから輸入されたさまざまなスイーツやスナックを販売するショップやテニスコート、伝統的なイングリッシュガーデンもある。映画のロケ地のような空間で、本物の貴族になったかのようなラグジュアリーな滞在を満喫してほしい。

広告

現在、ギリシャへの航空券を手に入れることは難しいかもしれないが、高知の土佐市にあるヴィラサントリーニに宿泊すれば現地を訪れたような体験ができるはずだ。四国の海岸沿いに建つこのホテルは、ギリシャのサントリーニ島をイメージしたリゾート。

エーゲ海に立ち並ぶ青い丸屋根の建物や白い石畳などを見事に再現し、別世界にいるような体験ができる。暖かい気候、そして半島の断崖やリアス式海岸などの地形は、サントリーニ島とどこか似ているのも特徴。近くにはビーチがあり、海を望める屋上のプールで涼むことも可能だ。

客室は1人1泊1万8,700円からで、一部の客室にはプライベートバルコニーも付いている。部屋は、サントリーニ島の伝統建築様式を用いた白壁の洞窟のようなデザイン。どの部屋に泊まっても、窓からは太平洋が一望できるようになっている。

さらにリゾート感を高めてくれるのが、ヴィラサントリーニでしか味わえない特製メニューの数々。スクランブルエッグにスープ、肉、野菜などを盛り込んだギリシャ風の朝食を、海を眺めながら味わえる。

岐阜にある博石館は、日本にいながらエジプトのピラミッドを訪れることができる場所だ。石のミュージアムとして知られる博石館にあるのが、エジプトにあるクフ王のピラミッドのレプリカ。実物のピラミッドを10分の1の大きさで再現したものとはいえ、近辺で採掘された約5500トンの花崗岩(かこうがん)を積み重ねながら、2年の歳月を経て完成させた力作だ。

ハイライトは、映画『トゥームレイダー』のララ・クロフトのようにピラミッドの中に入って、本格的な探検ができることだろう。入り口の階段を降りると、地下は象形文字やエジプトの壁画が描かれた巨大迷路になっているので、4種類のスタンプを集めながら出口を目指そう。無事スタンプを集め迷路をクリアすると、景品と交換してもらえる。

館内では、世界各地から集められた鉱石やさまざな石が展示されており、大人も参加できる宝石探しのゲームなどアトラクションが満載だ。

広告

日本最大のテーマパークといわれて思い浮かぶのは、東京ディズニーランドや富士急ハイランドかもしれない。驚くべきことに国内の単独テーマパークとして最大規模なのは、152万平方メートルの広大な敷地を誇る長崎にあるハウステンボスだ。

ハウステンボスは、オランダのアムステルダムを再現したレジャースポット。園内にはヨーロッパ風の建築物が立ち並ぶほか、アムステルダムを象徴する運河まで流れている。広々としたフラワーロードでは一年を通してさまざまな花を鑑賞できるが、700品種にも及ぶチューリップが咲き乱れる様子は圧巻の美しさだ。

家族で楽しめるこのテーマパークは、ちょっとしたヨーロッパ旅行をしたいときにも最適。ドイツのシャルロッテンブルグ宮殿を模して作られた磁器の間や、ガラスで作られた工芸品を展示するギヤマンミュージアムでは、ベネチアの旅を演出してくれる。

東京から電車で90分、埼玉の飯能にあるトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園は、まるでフィンランドのおとぎ話から抜け出してきたかのような場所だ。

この公園は、ムーミンの生みの親であるトーベ・ヤンソンとの手紙のやり取りをして作られた。公園内には、ムーミン谷をイメージさせるドリーミーな建物が点在し、緑に囲まれた豊かな環境の中を散策していると、北欧の森に迷い込んだかのような錯覚を感じる。

開園時間は火曜日から金曜日の9時〜17時だが、週末は21時までオープン。木々や建物が美しくライトアップされるので、夕方の時間帯に訪れてみるのもおすすめだ。家族連れにぴったりのスポットで、無料で楽しめるのも魅力。

海外気分を味わうなら……

  • グローバル料理

食べ物は、どこか別の場所に自分を連れ出してくれる最も身近な方法の一つ。故郷や海外旅行が恋しくなったとき、東京のレストランでの食事は、人々の味覚のパスポートになる。今回は料理だけでなく、店のデザインや雰囲気にもこだわって選んだ。メキシコのトルティーヤやオーストラリアのフラットホワイト、タイのカレーやシンガポールのチリクラブなど、都内でお気に入りのソウルフードが食べられる店を紹介する。

  • Things to do

今年卒業を迎えた学生の多くは、卒業旅行を断念したのではないだろうか。「本当は海外に行きたかった」「最後の思い出づくりが、台無しになってしまった」と嘆いているのは、当然だろう。だが東京にはまるで、異世界に迷い込んでしまったかような空間を味わえるスポットがたくさんある。

おすすめ
    関連情報
    関連情報
    広告