魔女の谷
Photo: Kisa Toyoshimaハウルの城
Photo: Kisa Toyoshima

ジブリパーク「魔女の谷」でしかできない10のこと

注目施設の新エリア、「魔女の家」や「グーチョキパン屋」「ハウルの城」など誕生

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2024年3月16日(土)、愛知県長久手市にある「ジブリパーク」に、新エリア「魔女の谷」が開園する。同エリアは「魔女の宅急便」や「ハウルの動く城」「アーヤと魔女」といった、魔女が登場するスタジオジブリ作品をイメージして作成。映画の世界をモチーフにした建物や「年に一度、村にやってくる移動遊園地」をイメージした遊具などが誕生する。

一体どのようなエリアとなっているのか。一足早く堪能してきたので、ここでしかできないことを10つに厳選して紹介しよう。

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1. ミステリアスな魔女の家を訪問する。

同エリアの入り口には、大きな魔女を模したオブジェがある。これは「アーヤと魔女」に登場する魔女のベラ・ヤーガをイメージした顔で、口を目一杯開けて来園者を出迎える。

進むと、アーヤが引き取られた「魔女の家」が現れる。中に入ると、なんともかわいらしい空間が広がっている。キッチン、バスルーム、アーヤの寝室はパステル調の華やかな色合いで、ヨーロピアンなクロスや壁紙、小物類に目を奪われる。

一番奥はベラ・ヤーガの作業部屋だ。ほかの室内とは異なり、怪しげな雰囲気に満ち、ミステリアスな魔法の材料がテーブルや棚に隙間なく置かれている。どんな実験が行われているのか、想像しながら探索してみよう。

2. オキノ家の生活を垣間見る。

魔女の宅急便の主人公、キキが旅立つ前まで過ごしていた2階建ての家。家の前に広がる庭園では、四季にちなんだ花や草が植えられている。

玄関を抜けると、左側に母親のコキリが営む魔女の店。大きな窓がある一室で、草花に囲まれている。ファンならずとも、薬を作っている風景が眼前に思い浮かぶだろう。

そのほか1階には客間や居間、キッチン。2階にはキキの部屋や、魔女を研究している父親の書斎があり、オキノ家の生活を垣間見ることができる。

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3. 映画の世界で買い物をする。

同エリアには、キキと黒猫ジジが暮らしたパン屋「グーチョキパン屋」も。ヨーロッパの伝統的な木造建築技法「ハーフティンバー様式」の2階建てで、1階のパン屋では実際にパンを購入し、持ち帰ることができる。

店内は温かみがある空間で、パンのいい匂いが広がる。ヨーロッパで日常的に親しまれる定番から、「ナポリタン」「ういろう カヌレ」といったジブリパークオリジナル商品まで、さまざまな種類のパンを販売する。

裏庭に回ると、キキやジジが寝泊まりした屋根裏部屋へとつながる階段がある。作中に出てくるマグコップや赤いラジオ、もちろんほうきも揃っており、立ち入れば、脳内でユーミンによるキャッチーなあの曲が流れ出すだろう。

4. 大迫力のハウルの城を間近で見上げる。

「ハウルの動く城」に登場した、生き物のような形をした存在感のある城が登場。高さなんと約20メートルで、1時間に数回、城の一部が動き煙も吐くというのだから、その姿はまさに「動く城」だ。

荒野にたたずむかかしの「カプ」も探してみよう。城は2階建てで、1階に居間があり、カルシファーの炉や雑多なキッチン、ソフィーの部屋などがある。

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5. 生活感たっぷりな城の中を覗く。

2階にはハウルの寝室や衣装部屋、アトリエ、石鹸の匂いが漂ってくるバスルームのほか、マルクルの部屋がある。よく分からぬドロドロがこびりついている汚れた浴室など、そのディティールにこだわり抜き、生活感たっぷりな城の中の有様に、誰もがおののくに違いない。

6. オリジナルのオーブン料理を堪能する。

魔女の谷の入り口にあるれんが造りのレストラン「空飛ぶオーブン」。ここでは、パイやキッシュなどオーブン料理を中心に提供する。

「ミートパイ」や「魔女の谷のシェパーズパイ」をはじめとした伝統的なオーブン料理に加え、愛知らしさを取り入れた「ナポリタンのキッシュ」などジプリパークでしか味わえないオリジナルのメニューも楽しめる。オリジナルラベルの「魔女の谷のビール」とともに味わうのもいいだろう。

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7. 猫の手を頬張る。

黄色の外観にネオンが光り、猫がドタバタと飛び跳ねる看板のテイクアウト専門店「ホットドッグスタンド ホット・ティン・ルーフ」。アツアツの巨大なソーセージを挟んだホットドッグが名物の店で、パンは猫の手の形をしている。

この「ネコの手ドッグ」は 白と黒の2種を提供。黒は竹すみが練り込まれており、パン生地はしっかり。プレーンの白はふんわりとした食感だ。ソーセージは愛知の三河豚を使用しており、ジューシーで食べ応え抜群。かわいらしい猫の手でホットドッグを頬張ろう。

8. キャラクターたちと空を歩く。

「年に一度、村にやってくる移動遊園地」をイメージした遊具たちは見逃せない。メリーゴーランドは、魔女の宅急便のジジやハウルの動く城のゴム人間、もののけ姫のモロの子といった作品に登場する乗り物や動物・キャラクターをモチーフに装飾されている。

屋根にはハウルとソフィーがあしらわれており、乗車中は特別にアレンジされた同作の背景音楽「人生のメリーゴーランド」が流れる。ともに空を歩いているような優美な気持ちになる。

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9. 限定グッズをゲットする。

エリア出口にある、魔女の谷オリジナルのグッズを揃えたショップ「13人の魔女団」を忘れてはいけない。個性的な棚に、魔女の谷の建物や展示などをモチーフにした多彩な商品が並ぶ。

色鮮やかなマグとプレートにデザインされているのは、グーチョキパン屋、ハウルの城、魔女の家だ。パンのリースやカセットが描かれていたりと、細かなこだわりがファンにはたまらない。

10. ネコバスに乗る。

3月16日から、「もののけの里」から「どんどこ森」を結ぶ「公園の外周通路」を「APMネコバス」が走行する。トヨタ自動車が開発した短距離・低速型モビリティ「APM (Accessible People Mover)」をベースに、 となりのトトロの「ネコバス」をイメージして製作された車両だ。

外観は丸みを帯びた形状で、つやを抑えた塗装が施されている。今にも動き出しそうな生き物感が表現されている。6人乗りのシートには毛足の長い素材を採用。肉球や爪部分もネコバスのイメージを表現するためのこだわりが詰め込まれている。

猫感満載の車両で、通常は立ち入ることのできないパークの森の中を走行しよう。

なお、ジブリパークは通常の営業時、一部を除き、撮影ができないので注意してほしい。そのほか、オキノ邸、ハウルの城、魔女の家、地球屋、サツキとメイの家の各建物内部を観覧できる「ジブリパーク大さんぽ券」などの各種チケットは予約制だ。

詳細は公式ウェブサイトを確認してほしい。

© Studio Ghibli

ジブリをもっと楽しむなら……

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日本の文化を海外に伝えてきたアニメといえば何が思いつくだろう? ハローキティのカワイイ文化、それとも進化し続けるポケモン? 多くの人にとって、スタジオジブリ作品に登場するキャラクターは、日本文化を子どもたちの心の中に招き入れる、魔法の扉だったのではないだろうか。

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空に浮かぶ城から生い茂った森まで、宮崎駿の想像力は果てしない。彼が手がける異世界のいくつかは目を見張るほど美しく、まるで現実に存在するかのような説得力がある。

この記事では、長編アニメーション映画『千と千尋の神隠し』の舞台とうわさのスポットを紹介。全て製作に影響を与えたと公式に認められているわけではないが、まるで映画の中にいるような体験ができる。金具屋で温泉につかったり、海上の下灘駅で電車に乗ったりと、千尋になったつもりで訪れてみよう。

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平成は日本のアニメ史においても重要な転機であり、重要な作品を多く生み出した時代だった。「オタク」というワードが世界中に浸透し、アニメ文化そのものが国境を越えたのは、平成時代に生み出されたアニメが国際的に評価されるようになったからだろう。また、この30年の間に制作面でも手描きからCG技術へと大きな進歩もあった。

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