1. 究極のワーケーション環境を満喫する。
神山の魅力は時代に左右されないが、インフラは最先端である。ブロードバンドは東京都心の数倍の速さを誇り、モバイルネットワークはハイキングコースから川辺まで、どこでも利用できる。
町内には中長期滞在に向いている田園生活を楽しめるAirBnBの民泊施設も多い。例えば江戸時代末期の造り酒屋を改築したB&B On y va & Experienceはサステナブルな体験ができるAirbnbの日本代表格だ。
里山の風景を堪能して一息ついたら、元縫製工場を改装したコワーキングスペースの神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス(KVSOC)を訪れて仕事をしてみよう。ここは、街づくりをけん引してきたNPO法人グリーンバレーが運営する施設だ。まきストーブとゆったりとした机が並ぶ空間で作業すれば、普段とは違う発想が生まれてくるに違いない。
隣にはエンジニアリングやデザインに取り組む地元ボランティアが運営している神山メイカースペース(KMS)があり、3Dプリンターやレーザープリンターを気軽に使えるようになっている。
昔ながらの街並みが残る寄井商店街を歩けば、古民家を現代風に改装した各社のサテライトオフィスを目にするだろう。都心のオフィスと変わらない仕事内容でありながら、これ以上ないほど都会の喧騒(けんそう)から離れた場所で働く人々の実際の暮らしを感じてみてほしい。