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「捨てない」を目指す新たなスターバックスが皇居外苑に12月1日オープン

環境配慮型「Greener Stores Framework」日本1号店

編集:
Genya Aoki
寄稿::
Noriko Maniwa
スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店
Photo: Kisa Toyoshima
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スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店が、2021年12月1日(水)にオープンする。同店は、環境配慮型店舗の国際認証「Greener Stores Framework」を取得したグリーナーストアの日本1号店。従来の店舗に比べ、二酸化炭素(CO2)排出量約30%、水の使用量約20%削減を実現し、環境負荷低減に取り組むサステナビリティハブ(拠点)だ。

スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店
Photo: Kisa Toyoshima

そのコンセプトは「ゴミを出さない、捨てないこと」。例えば、使い捨て資材を極力出さぬよう、店内ではマグカップもしくは樹脂製グラスを採用。テイクアウトやデリバリーでは樹脂製リユーザブルカップ(355ミリリットル)を特別価格の110円で販売、マイタンブラーを持ち込むと21円(店内利用の場合22円)割引になるなど、使い捨てカップ使用量75%削減に向け、カスタマーとともに持続可能なカフェを目指す。

スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店
左から、店内用の樹脂製グラス、マグカップ、タンブラー、テイクアウト用樹脂製リユーザブルカップ、貸し出し用ステンレス製カップ(Photo: Kisa Toyohima)

ユニークなのはカップを「借りて・返して・再利用する」循環型プログラム。11月から丸の内エリアの10店舗で導入している実証実験で、保温と保冷に優れたステンレス製カップを貸し出すというもの。貸し出し時に「QRコード」を読み取り、3日以内にエリア内の店舗に返却、洗浄してリユースする。

スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店
Photo: Kisa Toyoshima

フードは陳列ケースを設置せず、デジタルサイネージで商品を表示し、期限切れフードのさらなる廃棄削減を狙う。また、自律分散型システムを開発するWOTA社と協働し、手洗いなどに使用する98%以上の水を循環利用する、水を捨てないクリーンステーションを店内に設置。同ステーションで発信する映像ではエネルギー消費量などを「見える化」し、サステナブルな取り組みへの意識を高める。

スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店
Photo: Kisa Toyoshima

店内のアートワークは廃棄されてしまう漁網やキャンバス生地を活用したもの。蛍光灯から取り出したガラスをリサイクルした照明など、店舗デザインも循環性を重視している。

スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店
Photo: Kisa Toyoshima

床の一部はコーヒーの豆かすを練りこんだ、CO2の排出を抑え、焼かずに固定化する技術によるタイルを採用。家具は壊れても廃棄せず、修理し長く使い続けることを前提とし、北海道や東北地方の国産木材を100%使用した上質な木工家具でコーディネートしている。

スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店
左から『アイス 和三盆 ムース フォーム アーモンドミルク ラテ』、『和三盆 アーモンドミルク フラペチーノ』、『和三盆 ムース フォーム アーモンドミルク ラテ』(Photo: Kisa Toyoshima)

北米ではすでに2300店舗のスターバックスで導入されているという「Greener Stores Framework」。今後は全世界で1万店展開を目標とし、日本でも順次、開業予定だという。

スターバックス コーヒー 皇居外苑 和田倉噴水公園店
夜の外観(Photo: Kisa Toyoshima)

アーモンドミルクを使ったフラペチーノやラテなど、優しい味わいの店舗オリジナルビバレッジを飲みながら、サステナビリティについて考え、学んでみよう。

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