田村一行
Photo: Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawa

Tokyo Insider #20 田村一行

大駱駝艦・田村一行が通う行きつけを紹介

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現存する日本最古の舞踏カンパニー「大駱駝艦」の振鋳(振付)・演出・美術・鋳態(出演)を担当する田村一行が登場。吉祥寺にある大駱駝艦稽古場近くのそば屋や、作品を通して出合ったという観賞魚店、新宿の大衆飲み屋まで、気になる行きつけのヴェニューを紹介する。

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  • ショッピング
  • 八王子

全国有数の金魚の産地である熊本県長洲町で、今までに2つの作品を作らせていただきました。その劇場の方から長洲のかわいいメダカたちをいただいて以来、自宅で金魚やメダカを飼い始めました。

「吉田観賞魚」さんでは必要なものが手に入るだけでなく、いろいろな知識も教えていただきました。たくさんの魚を見ているだけでもため息が出るくらい楽しいですが、アンティーク雑貨やマルシェ、カフェレストランもあり、釣りまでできます。家族で行って全員が楽しめる場所ですね。

  • ショッピング
  • 酒屋・ワインショップ
  • 多摩

日本各地のさまざまな場所へ公演に行き、東京に戻って恋しくなるのは出会った方々、町の風景、そしてその土地のおいしいお酒です。地元でしか飲めないようなたくさんのお酒をいただき、「ああ、もう自分はこのお酒と二度と合えないのかもしれない」と思うと何とも切ない気分になります。

ところが、その悩みを解決してしまうのが「小山商店」さんです。お店に一歩入ると、ものすごい種類の全国のお酒たちに「自分はこれからどうすればいいのか」と震えます。小学生の頃、神保町の古本屋さんに漫画の希少本を眺めに行った時のような感覚がよみがえるのです。

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  • 新宿

近くで仕事が続く時期などは、毎日通っていたこともあります。とにかくおいしい焼き鳥とお店の素晴らしい空気感にお酒と話が進み、幾度となく開店から閉店まで、先輩と踊りの話をし続けました。

ちなみに、僕はよくワークショップで「焼き鳥屋さんが焼き鳥を焼くのも踊りだし、料理人がトマトを切るのも踊りだし……」と話すのですが、そのモデルになっているのは、「番番」を切り盛りする方々です。

  • 吉祥寺

吉祥寺にある「大駱駝艦」の稽古場「壺中天」の近くにして、心の底から「おいしい!」と幸せな気分を味わわせていただけるおそば屋さんです。すてきなお酒もたくさんご用意されています。

いつも大駱駝艦のポスターを貼っていただき、ご夫妻で大駱駝艦のメンバーのことを大変応援してくださっている温かさも、いつも大きな励みとなっています。

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  • 三軒茶屋

三軒茶屋で公演をする際には大変お世話になっています。銚子の名物、金目鯛の煮付けをはじめ、地元の名物料理がお酒と一緒に楽しめるお店で、店長のお母様の手作りだという魚のみりん干しは、心からホッとするおいしさです。

大駱駝艦では打ち上げで使用させていただいたこともあります。三軒茶屋の心のよりどころです。

田村一行

田村一行

1998年、大駱駝艦入艦、麿赤兒に師事。以降大駱駝艦全作品に出演。
2002年、「雑踏のリベルタン」を発表。同作品により第34回舞踊批評家協会新人賞受賞。
2008年、文化庁新進芸術家海外留学制度によりフランスへ留学。地域の文化や風土を題材とした作品の創作にも意欲的に挑み、独自の作品を発表し続けている。

小野寺修二、宮本亞門、白井晃、渡辺えり、笠井叡、ジョセフ・ナジ、小松原庸子の舞台など客演も多数。

子供から高齢者まで幅広い対象者への舞踏ワークショップを各地で展開し、好評を得ている。2011年より、地域創造「公共ホール現代ダンス活性化事業」登録アーティスト。

あの人の行きつけを知る……

  • Things to do

東京で活躍するアーティストやクリエーターたちの行きつけの店を紹介する「Tokyo Insider」。普段の活動からは見えてこない、彼らの知られざるこだわりを知ることができるだろう。不定期更新。

  • 音楽

アーティストのマイア・バルーが登場。 東京音頭やソーラン節など、日本の民謡をモダンにアレンジした楽曲が注目されるミュージシャンだ。2021年12月10日にはシングル曲「SUSHI」をリリースし、話題になった。

現在はパリ在住だが、過去にはゴールデン街で働いていたということもあるマイアに、音楽やアートにまつわる、行きつけのヴェニューを教えてもらった。

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  • Things to do

結成から一貫して、「コンプレックスは個性でアート」というコンセプトのもと、自分を愛する「セルフラブ」と「NEOかわいい」を発信し続けている「N.E.O.(ニュー・エキサイト・オンナバンド)」ことCHAI(チャイ)が登場。

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