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九州、バーチャルツアー7選

阿蘇の自然にたわむれ、佐賀の日常を満喫し、宮崎で心の洗濯をする

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テキスト:間庭典子

気軽に旅ができない時期が続いているが、オンラインならどこへでも飛んでいける。今回は九州へとつなぐおすすめバーチャルツアーを案内しよう。おいしい酒や旬の味覚を味わいつつ、大自然に囲まれた絶景を眺めれば、旅した気分になれそうだ。

酒蔵や美術館、工房と交流し、現場を垣間見るツアーも多いので、実際に訪れるための情報収集として活用するのもいい。こんな時にこそ「おうち時間」を充実させる九州7県のバーチャルツアーに参加してみては。

※新型コロナウイルスの影響でツアーの中止や変更がある場合もあるので、最新情報はそれぞれの公式ウェブサイトから確認してほしい

大分

大分の『あうたびオンラインツアー』では、3,000円か5,000円の特産品セットを購入した35人が無料で参加できるツアー。飲んで食べて、現地とZoomでつながることで生産者を応援でき、通常では見られない内側を訪問できる。

例えば、2021年19日に開催された中津市のツアーは5時間ほどで、雲八幡宮、中津歴史博物館やカキ小屋、からあげ専門店など、9カ所を巡るものであった。移動時間のロスがなく、短い時間でコンパクトに回れるのもオンラインのよさだろう。

特産品セットの米焼酎やカキのオリーブオイル漬け、若鶏の唐揚げなど、大分グルメを味わいながら、その街を巡ってみるのがおすすめだ。次回は117日(日)の宇佐市、最終回の130日(土)には中津市、宇佐市、豊後高田市の3市から中継する予定だ。

宮崎

宮崎のパワースポットとつなぎ、心を開放させる『デトックス・トリップ宮崎』のバーチャルツアー。すでに定員に達したが、123日(土)に行われる『高千穂峡でチル旅』は、土曜の朝に景勝地、高千穂峡をウォーキングする約90分のツアー。

参加費は1,600円で、ツアーで工房を訪れる『おひさまチーズまんじゅう』のほか、高千穂牛の『おかず味噌』や入浴料、『飫肥杉ハガキ』などの名産も含まれる。

現在募集中の26日(土)は青島で散策するツアーで、ユーチューバーの「りこどん」がガイドになり、亜熱帯植物園の散策や縁結び神社の参拝を行う。参加費1,800円には『日向夏の美容アロマオイル』『青島塩サイダー』『宮崎マンゴーゼリー』などが含まれる。

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福岡

福岡南部、筑後地方の南西部に位置する城下町、柳川市は、市内を掘割が四方に流れることから「水の都」と呼ばれている。そんな柳川の歴史や文化を体験するツアー『水郷柳川ゆるり旅』では、琴の教室やバレンタインの菓子作りなど、季節に合わせた体験型のツアーを企画している。例えば、グランピングや掘割でのカヌー体験、どんこ舟の上でのヨガなどのアクティブなクラスも。

228日(日)には、建築士と巡る古民家探訪のツアーがオンラインで開催。裏通りの隠居小路にたたずむ築100年以上の古民家や古澤家を、『柳川暮らしつぐ会』の北島智美が案内する。

花鳥風月が描かれた建具や回遊式庭園など、一級建築士ならではの視点での解説がうれしい。参加費は500円。

長崎

「長崎を最後の被爆地に」という願いを込めた原爆資料館が編集した学習ツアーが、『おうちで原爆資料館』だ。被爆の惨状や核兵器開発の歴史、平和希求などに関する展示を、学芸員が案内する。

長崎原爆投下までの経緯や火災による被害、外国人被爆者の声など、テーマに分けて分かりやすくレクチャー。映像自体は、2020年の緊急事態宣言下で閉館した時に制作されたものだが、遠方まで行きにくいこの時期、平和について学ぶ教材としても活用できるかもしれない。英語字幕が付く回も多いので、ほかの言語で原爆について語るときの参考にもなるだろう。

平和公園や長崎原子爆弾落下中心地碑からすぐ近い資料館からの発信だけに、より平和の尊さを感じるきっかけになるはずだ。

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鹿児島

よりリアルなバス旅をオンラインで体験するなら、琴平バス(KOTOBUS)の鹿児島、南九州市を巡るツアーがおすすめだ。申し込むと、事前に旅のしおりや車内で飲むためのコーヒー、名産品などが届き、実際のバスの車内の背景や送られたシートベルトも付けてZoomにつなぐという徹底ぶりだ。

知覧(ちらん)平和公園や鹿児島の伝統工芸品、川辺仏壇(かわなべぶつだん)の展示場、大野岳展望所などを薩摩弁でガイドしてくれる。名産の知覧茶を飲みながら、茶師の解説を聞けるのもうれしい。

バーチャル車内では自己紹介やクイズなどもあり、実際のバス旅行さながら。移動中は車窓も映し、街を案内するなど、リアルなバス旅を追求している。次回は1月26日(火)、1月28日(木)、1月30日(土)、1月31日(日)に開催を予定している。定員は15人、旅行代金は特産品、ガイド料込みで5,980円。

熊本

熊本では、旅気分になれる動画をYou Tubeで配信している。温泉や勇壮な阿蘇の風景など、熊本ならではの絶景をどこでも無料で見られるコンテンツが充実。なかでも、てんとう虫型のドローンによる熊本観動プロジェクト『Lady Bird Trip』の空撮は秀逸だ。

地震の被害から修復しつつある熊本城や河内の段々畑、天草の海で飛び交うイルカ、広大な阿蘇高原の牧場など、熊本の絶景を見たことのないアングルから体感できる。

ここで訪れたいスポットを見つけたら観光予約サイト『くまもっと旅行社』をチェックしてみよう。体験、温泉、グルメなどの項目別に、おすすめのプランを予約できるので、実際に旅行に行く際にも活用できる。

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佐賀

オンラインの講座ウェビナーと、リアルのMIXで旅を体感できるのが『SAGA TRIP PACK』。佐賀県観光連盟とD&DEPARTMENT PROJECTが共同開発した、佐賀県の名産品の取り寄せと産地を訪ねるオンライン体験をセットにしたバーチャルツアーだ。

『嬉野茶と小城羊羹3種の味比べセット』(2,938円)、『佐賀に伝わる縁起物 「尾崎人形」』(2,980円)、『「地酒処 山田酒店」店主厳選 「佐賀の酒」セット』(4,961円)など、商品と料金はそれぞれだが、いずれも工房や店舗などをオンラインで訪れるウェビナーに参加できる。

1月中に第2弾が開催されるウェビナーも。リアルタイムで視聴すれば現地の人と交流も可能だ。「唐津くんち」についての講座、豆腐鍋や肉のおいしい焼き方などを自宅でも実践できる調理法に関する講座など内容もさまざま。購入者にはバルーン柄のオリジナルの風呂敷が贈られるのもうれしい。

バーチャルで旅気分を味わうなら

  • Things to do

非常事態宣言から3週間が経過し、日々の在宅コンテンツもルーティーン化し始めているのではないだろうか。代わり映えのしない日々とは裏腹に、バーチャルワールドでは手軽に非日常体験ができる。

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