除夜の鐘
東京、除夜の鐘10選
東京、除夜の鐘10選

東京、除夜の鐘8選

煩悩を吹き飛ばし、厳かな気持ちで新年を迎えよう

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2023年も終わりが近い。躍進を遂げた人も、足踏みをした人も、今年のわだかまりを祓(はら)い、晴れやかに新年を迎えたいものだ。都内各所の寺院で行われる除夜の鐘は、年の最後を締めくくり、新たな年を迎える伝統行事。大みそかの深夜から鐘をつきはじめ、鐘の音に合わせて、怒りや欲望、執着など、人間誰もが抱く「108の煩悩」を振り払う。

ここでは、除夜の鐘で知られる東京の代表的な寺院を紹介する。もしあふれる煩悩に気付いたら、凛(りん)とした空気に包まれる境内へ足を運び、鐘の音とともに別れを告げてみてはいかがだろう。

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  • 麻布十番

麻布十番駅近くの古刹。平安時代、唐から帰国を果たした弘法大師が関東一円に真言宗を広めるために、824(天長元)年に開いたとされ、都内では「浅草寺」に次ぐ1200年近い歴史を持つ。

境内には、親鸞が植えたとされる推定樹齢750年のイチョウの大木があり、その大きさは都内最大。国の天然記念物に指定されている。また、福澤諭吉など著名人の墓も多く、福澤の命日である毎年2月3日の「雪池忌」には多くの参拝者が訪れる。

大みそかには除夜の鐘をつく人の行列ができ、篝火(かがりび)が焚かれると、一帯は幻想的な雰囲気に包まれる。

参加方法:2023年12月31日(日)22時30分ごろからつき始める。一般参加も受け付けている。

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  • 築地

築地に建つ、京都西本願寺の直轄寺院。正式名称は「浄土真宗本願寺派築地本願寺」。1617年に浅草横山町に建てられたが、明暦の大火をきっかけに移転した。

一風変わったエキゾチックな外観は、インドなど古代仏教建築の様式を模した石造り。東京帝国大学工学部教授を務めた建築家、伊東忠太が設計を手がけ、1934年に完成した。夕方からはライトアップされ、昼間とは違った美しい姿を見せる。

本堂内は、ステンドグラスやシャンデリア、家具など、細部まで一見の価値がある。

参加方法:12月31日(土)19時から境内に設置された鐘を誰でもつくことができる。YouTube公式チャンネルからも配信を予定している。パイプオルガンコンサートやホットミルクの無料配布なども行われる。

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  • 鮫洲

「品川寺(ほんせんじ)」の梵鐘(ぼんしょう)は、何らかの理由によって海外に持ち出されたものがスイスのジュネーブで見つかり、1930年(昭和5)に返還されたもの。「鐘」と「金」をかけて「金が返ってくる」とし、縁起をかついで鐘をつきに来る人も多い。

参加方法:12月31日(日)24時00分頃からつき始める。一般参加も受け付けている。

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  • 多摩地域

「高幡のお不動さん」の呼び名で慕われる高幡不動尊金剛寺は、平安時代に建立された、関東三大不動の一つ。新選組副長、土方歳三の菩提(ぼだい)寺としても知られる。本尊の「木造不動明王及二童子像」は、総重量1100キロを超え、日本一とされる巨像。国の重要文化財に指定されており、毎月28日の縁日には多くの参詣者でにぎわう。

参加方法:12月31日(日)24時00分頃からつき始める。例年、先着108組で整理券を配布する。

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  • 池袋

鬼子母神をまつる雑司が谷の「法明寺」は、池袋駅から歩いておよそ15分という場所にありながら、都心とは思えない静けさが広がり、江戸時代から桜の名所としても知られる。1645(寛永22)年に鋳造、その後1732(享保17)年に再鋳された梵鐘(ぼんしょう)の下縁には、曲尺(かねじゃく)やそろばん、ます、天秤(てんびん)などの珍しい紋様が描かれている。

参加方法:12月31日(日)24時00分頃からつき始める。一般参加も受け付ける。

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  • 高円寺

厄除けの寺として、江戸時代から「堀之内のお祖師様」の呼び名で慕われる寺院。境内には、仁王門、鉄門、御成の間、祖師堂など、東京都指定有形文化財や国指定重要文化財が数多い。

仁王門の左右に安置される金剛力士像は、江戸幕府4代将軍の徳川家綱が、妙法寺の地頭所日吉山王社に寄進した作例とされる。毎月23日には「堀之内寄席」を開催。歴史と伝統の笑いを楽しみに、足を運んでみてはいかがだろう。

参加方法:12月31日(日)24時00分頃からつき始める。31日23時30分から鐘楼前で整理券を配布。先着100人のみ鐘がつける。

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  • 池上

大田区にある日蓮宗の大本山。鎌倉時代に建立され、日蓮聖人が入滅した霊跡として知られる。仏法に耳を傾け、静かに経文を書き写して心の安らぎを得る「法話と写経の会」などの活動を行っている。

参加方法:12月31日(日)24時頃からつき始める。同日23時から、鐘楼堂前で整理券を配布。先着600人のみ鐘がつける(1組6人)。

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  • 御徒町

上野「アメヤ横丁」内にある日蓮宗の寺院。開運と勝利の守護神、摩利支天(まりしてん)が祭られており、参詣、祈願者に「気力・体力・財力」の3つの力を与え、「厄を除き、福を招き、運を開く」という。また、関東大震災、第二次世界大戦などの戦災からも焼失を免れた摩利支天像は、開運厄除けの利益があるとして信仰されている。

参加方法:12月31日(日)23時40分から鐘楼堂でつき始める。一般参加も受け付けている。108回を過ぎても打つことができ、翌1時に終了する。

年末年始の予定は......

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東京都内や首都圏で過ごす年末年始の情報を総まとめ。正月休みに行ける美術館や初日の出スポット、元日から営業しているレストラン、大みそかの電車の運行情報まで。年の瀬から正月にかけて読みたい各ページは、ここからチェックしてほしい。

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年の終わりと始まりを祝うカウントダウンイベント。ここでは、さまざまなシーンに合った催しを紹介する。年越しの瞬間をホテルでラグジュアリーに過ごすもよし、ライブ会場で好きな音楽を浴びるもよし、老舗の遊園地で遊び納めをするのもいいだろう。好みの過ごし方で迎えてほしい。

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2023年は、新宿の新名所「東急歌舞伎町タワー」や、チームラボが入居する「麻布台ヒルズ」など、象徴的な商業施設が誕生し、東京の主要エリアににぎわいを呼んだ。

そして、2024年も個性が際立つ施設が続々とオープンする。注目は、神宮前交差点にあった「コンドマニア」跡地にはクリエーティブな商業施設が誕生するほか、オープンが待ち望まれる豊洲市場に隣接した商業施設「千客万来」、東急が進める再開発の一つ「渋谷アクシュ」などだろう。

年末年始の休暇は、家でくつろげる貴重な時間であると同時に、のんびりと旅行や街歩きを楽しめる時間でもある。だが当然、レストランやショップなどで働く人たちも、店を閉めて休暇をとる人が多くなる。どこかで外食しようと思っても、飲食店はあまり営業していない。

そんな困った事態にならないために、元日から営業しているビストロやラーメン店、しゃれたカフェなどを紹介しよう。タイムアウト東京に掲載されている、レストランの中でも人気の高い店ばかりなので、味は安心してほしい。

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