1. シカゴ/60.1ポイント
シカゴはあらゆる面で高いスコアを叩きあげ、タイムアウトの都市ランキングで堂々の1位を獲得した。レストランやバー、コミュニティ、金銭面で1位となり、またそれ以外でもすべて5位以内に入るという結果だった。1位に輝いたシカゴの秘訣を知りたい人はこちらもチェック。
最も楽しい都市は?1位から18位まで、ランキング形式で発表
タイムアウトの都市ランキングでは、18都市2万人の読者に彼らの都市を以下の6つの特性で評価してもらった。
・ダイナミズム(エキサイティングな人生を送っていると感じるか)
・インスピレーション(満足感や住みやすさについて)
・フード&ドリンク(高額の料金を支払わなくても美味しい食事ができるか)
・コミュニティ(個性豊かな地域として人々に評価されているか)
・社交性(誰に対しても友好的な環境か、人々を孤立させないか)
・経済面(金銭的に問題なく暮らしていけるか)
最終的に各カテゴリーのスコアは一括され、ランキングの全体評価となる仕組みだ。ここでは、その結果を1位から18位までのランキング形式で紹介する。
シカゴはあらゆる面で高いスコアを叩きあげ、タイムアウトの都市ランキングで堂々の1位を獲得した。レストランやバー、コミュニティ、金銭面で1位となり、またそれ以外でもすべて5位以内に入るという結果だった。1位に輝いたシカゴの秘訣を知りたい人はこちらもチェック。
オーストラリアの宝石、メルボルンは様々なところで企画されている「住みよい都市」のランキングにおいてよくトップ付近で見かける都市だ。そして我々のランキングも例外ではない。 メルボルンの人のうち74%が、そこに住むことが大好きだと強く肯定した。これはすべての都市のなかでダントツのポイントだ。
我々がヨーロッパ最高位の都市としたリスボンは、社交性面で首位を獲得した。リスボンの人は友人が作りやすかったり、恋人にめぐり合いやすいという点でこの都市を高く評価したが、それは単にリスボンに住めば良いという話ではない。彼らはよく近所付き合いをし、外に出てばったりと友人に出くわすことも多いと回答しているのである(社交性面で首位というのも納得であろう)。そのため、リスボンでは自分の都市を「孤独」や「押しつぶされそう」と表現する人は最も少ないようだ。
ここに住む人たちは、今その場に生きていることを率直に大喜びしている。たとえ、超がつくほどにストレスを抱えていたとしてもだ。ニューヨークシティは、「ダイナミズム」のランキングでトップであった。また、「常に何か取り組むための新しいことがある」と一番肯定したのもニューヨーカーであった。そのため、この地は好調で彼らはこのエリアを探訪するのが好きなのであろう。そして、それが元気の素であり、エキサイティングなことだと思っているのだ。彼らはほかのどの都市の人たちよりも頻繁に(ひと月に6.4回ほど)夜の外出をする。こうしたことを総合すると、経済面で低いスコアであること、生活しにくい場所であること、この地でデートをするのが楽しいと答えた独身者がわずか4%にとどまったことなどを差し引いても、全体のランキングで上位に入っている他都市と比べても遜色ないだろう。
リスボンと同様に、マドリッドの人たちは自分の都市の社交性とインスピレーションの分野に高いスコアをつけている。また、彼らはほかの都市に比べて残業をしないため、その分ダンスに行く時間をより多く持てるはずなのだが奇しくもほかのどの都市よりも踊りに行く人は少ないようだ。
メキシコシティーはフード&ドリンクの分野で3位であった。また、DF(連邦区)の住人が一番、自分の都市で満足のいく食事をするのにそれほど金はかからないと思っているようだ。しかし、ここはほとんどの人が「夜間に危険を感じることがある」と答えた都市でもある。また、彼らは新しい友人を作るのに最高の都市とも位置づけており、このことは「最近新しい恋人ができた」と最も多くの人が答えたことに繋がっていると考えられる。
サンパウロは、そこに住む人がエキサイティングで元気付けられると感じる度合いでニューヨークに次ぐ2位となった。また、彼らはこの都市のバーとレストランを高く評価している。しかし、ニューヨークと同様にすべての都会の喧騒が評価に響いている。ここの人々は「押しつぶされそう」と都市生活を説明する人の割合が最も大きかった。だが、同じくらいの人が「友人や同僚と交流する時間を持っている」とも答えていた。これは、私たちの調査に登場するほかのどの都市よりも大きな割合である。
ロサンゼルスはダイナミズムの分野で4位となった。しかし、経済面と社交性のスコアが低かったがために、全体のランキングは少々低い結果となった。ちなみに、イメージ通りロサンゼルスの人たちは最もカロリーを計算しているようだ。
バルセロナはコミュニティとインスピレーションの分野で高く評価された。我々は、バルセロナには素晴らしいレストランがあると思っているが、フード&ドリンクの分野では最下位に終わってしまった。外出する割合がひと月に4回と、バルセロナの人たちはほかのどの都市よりも外出を楽しむことが少ないため、このことがフード&ドリンクの結果に影響を与えたのかもしれない。とはいえ、彼らは昼食時に最もアルコールを嗜むようである。また、彼らの労働時間は最も少ないが、それでもどうにか時間を捻出して職場で一番セクシャルな出会いを経験している。
ロンドンは、全般にわたって中位のランクとなった。そして経済面と社交性についてはどちらかというと低い結果となった。驚くことでもないかもしれないが、ロンドナーはロンドンについて「時々孤独を感じる」と表現するようで、「偶然知り合いに遭遇することがある」と答えた人が最も少なかった。また、彼らは頻繁にパブに行き(1週間のうちにパブに行く回数がパリに次いで2番目に多い)、最も多く二日酔いになっている。
香港は経済面で一番高い評価を受けた。ここに住む人たちが外出をする多くの理由は、素晴らしいレストランで食事をするため、新しいロマンスのパートナーを探すため、はたまた近所の人と出くわさないようにするためのようだ。
マイアミの人たちは、ソーシャルメディアでより多くの友人を得ており、最近ではドラッグを摂取したり、スリーサムをすることが最も多いようである。また、レストランでは粗悪な料理を差し戻すことが最も多い。なお、これら4項目間のミステリアスな繋がりについては、あなたの推察に委ねたい。
東京の住人は、そのほかの都市に住む人たちに比べて最も頻繁に美術館やギャラリーを訪ねている。夜の外出もひと月に6.4回で、ニューヨークシティとともに首位を獲得した。また、東京は最近夜が明けるまで起きていたという人も一番多い。しかし、それは決してロマンチックな内容ではなく、単に横になった時間が一番少ないという理由で……。
夜間に危険を感じることがあると答えたシンガポールの人はたったの1%で、我々のランキングのなかで最も安全な都市に輝いた。
パリジャンは最も頻繁にバーやパブへ出かけ、また、偶然にではなく定期的に友人と連絡を取っている。このランキングから、彼らは比較的厳しい点を自分たちの都市につけたのかもしれないが、それでも、彼らは一番頻繁にセックスをし、また、初デートでそうなることも多いようだ。
シドニーに住む人たちは、同じ都市に住む仲のよい友人が平均16人いると答え、この結果はほかの都市よりも3人上回っている。だがしかし、彼らは自分たちの都市について不正確な解答をしてしまったのかもしれない。というのも、職場放棄や一夜限りの付き合い、 二日酔いの分野で1位を獲得し(二日酔いの分野はロンドンとともに1位)、ドラッグの使用では3位という結果になっているのである。
ドバイはうっかり者には最高の都市である。それは、ドバイの回答者の30%が紛失した財布は中身もろとも戻ってくると思っているからである。それ以外の都市で、このように答えた人はたったの3%であった。また、彼らはほとんどが仕事を通じて友人と知り合うと答えているが(33%。そのほかの都市では19%)、これはおそらく、1週間に働く時間が平均で46.5時間と、彼らがほかのどの都市よりも長時間働いているせいであろう。
クアラルンプールは、人々が一番頻繁に「最近新しい友人ができた」と言いそうな都市だ。そして実際、この都市よりも友人とよく交流をしているのはサンパウロだけである。
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