紙:江戸からかみのステーショナリー
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江戸からかみは、もともとは和紙を素材に、襖紙(ふすまし)や屏風(びょうぶ)、掛け軸などの表具用に使用され、日本の住まいを彩る存在だった。そうした家具の需要が少なくなった現代だが、和紙に施された手摺(す)りの技術をそのまま活かした文房具は美しく、使っていて楽しい。厚手の紙に摺られた模様を名刺サイズにカットし詰め合わせたものや、一筆箋(いっぴつせん)、便箋、封筒などがあり、17世紀から伝わる文様の手摺りの触感と共に、和紙の質感も楽しめる。メモや一筆箋は、伝言や贈りものにさりげなく添えられているだけで、株が上がる(気がする)。
大人の嗜(たしな)みとして携帯したいという人は、東上野の稲荷町の一角にある上野松屋で購入できる。まずは入場無料のショールームで、美しい江戸からかみの文様の世界に浸ってから、好みの柄をステーショナリーの中から探すのがいいだろう。文具コレクター、特に紙好きなら、1時間は楽しめるはずだ。