柴又
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東京、食べ歩きガイド

柴又や築地、谷中の食べ歩きしたい店を紹介

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味覚を通して東京を体感するために、都内でも屈指の人気を誇る食べ歩きの街を散策した。 新鮮な空気と伝統的な街並み、カラフルなご当地キャラクター。ゆったりとした散歩だ。

食べ物片手にさまざまなことが楽しめる東京の食べ歩きスポット日本では一般的に、物を食べながら歩くのは不作法とされている(祭りは例外)が、そんな新鮮な体験が味わえる食べ歩きの街は、東京の中でも一風変わった環境だといえる。

春はアウトドアを楽しむには絶好の季節であり、食べ歩きは各地の文化と歴史に浸りつつ多様な日本の味を楽しむのに最適。ここでは、ちまたでうわさの食べ歩きスポットを三つ紹介する。ただし、ナプキンと現金を忘れないように(手や服が汚れるかもしれないし、露店では大抵カードが使えない)。東京でお気に入りの新たな楽しみを見つけよう。

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おじぎ茶屋は帝釈天参道の入り口すぐに店を構えており、食べ歩きの最初の店としてぴったりだ。一番人気のメニューは、豚のもつと野菜を、あっさりとしながらも深いうまみのあるだしで煮込んで作った『もつ煮』(500円)で、参道のほかの店で買えるビールと一緒に楽しむのに最適。もつ煮が苦手な人には、じゃがいもと牛すじにパン粉をまぶしてカリカリに揚げた『牛すじコロッケ』(150円)や、牛すじ抜きの『さつまいもコロッケ』がおすすめ。

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草と呼ばれる味のスイーツは葛飾区の名物で、地元で収穫されたヨモギから作られている。ヨモギは薫り高い風味とまだら模様を備えた緑色の見た目から、スイーツの材料として好まれている。高木屋には100年の歴史があり、イングリッシュマフィンのような形をしたヨモギ味の生地にあんこを包んだ草餅をはじめ、さまざまなスイーツを販売している。草餅はさっと焼かれており、モチモチとサクサクが合わさった食感が楽しい。

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江戸時代から、草団子は帝釈天を訪れる参拝者たちに人気の柴又名物だ。帝釈天参道では多くの店が草団子を売っているが、とらやが一番のおすすめ。とらやには100年以上の歴史があり、また長年続く寅さんの映画の中にも登場している。とらやの団子は昔から毎日出来たてを提供することになっており、手作りのあんこが乗っている。団子は弾力がありながらも軽い食べ応え。1串に三つ刺さって150円だ。

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ようかんは日本の伝統的なスイーツで、甘く煮た小豆や野菜の生地から作られている。い志いではすり潰したさつまいもに少量の塩を加え、ブロック状に成形し、それをバターを溶かした鉄板の上で焼いて、このユニークな『バター焼き芋ようかん』(200円)を作っている。一番おいしく食べられる焼きたて熱々の状態で提供。キャラメリゼされたバターの香りに誘惑されて、い志いに立ち寄ってみるのもいいだろう。

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せんべいは日本中どこでも買うことができるが、出来たての手焼きせんべいとなるとちょっと特別だ。立花屋は100年前の創業から、ごま、青のり、しょうゆ味のせんべいを販売している。創業以降、みそや唐辛子、砂糖、桜エビなどの商品もラインナップに追加された。創業当時から販売されている3種類のせんべいは、固い食感が特徴。1枚50円から110円で購入できる。

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この店の従業員は親しみやすい雰囲気で、一般的な種類のだんごのほか一風変わっただんごも販売されている。香ばしい焼きだんごとのりだんごは、冷たいビールで一杯やりながら食べるのがおすすめ。また、白あんが乗った色鮮やかな見た目の甘いだんごもある。白あんは、冬はユズ味、春はサクラ味と緑茶味、秋になるとクリ味など、季節によって味が変わる。

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  • 亀戸

升本は地元で有名な食事処だが、食べ歩きメニューも充実。店のすぐ横から松本の食べ歩き通りが広がっており、揚げ餅や、スティックタイプの卵焼きが売られている。卵焼きには普通の味と青のり味の2種類があるので、両方食べてみるのがおすすめ。

店の外には江戸時代からこの地域の名物であった亀戸大根の束が新鮮なまま、冷たい水に浸かっていて、風情も楽しめるだろう。

谷中銀座

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  • 日暮里

ごまをまぶしたさつまいも串

「ちょんまげ」とは頭のてっぺんに作る髪の毛の房を意味する日本語で、侍や相撲取りの伝統的な髪型。ちょんまげいもは、串で刺したちょんまげ形のサツマイモに、黒ゴマや白ゴマをまぶしたもので、1本350円だ。

ごまの持つナッツのような香ばしさと弾けるようなカリカリとした食感、サツマイモの温かく柔らかい食感が、完璧なコントラストを織り成している。ちょんまげいもの材料には添加物が含まれていないので、このおいしいおやつを1日当たりの野菜の推奨摂取量の足しとして考えてもいいかもしれない。

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  • 日暮里

メンチカツ

1980年に創業したこの店は、高品質の特産牛とオーストラリア産の牛肉を使った、牛ひき肉100%のコロッケ(メンチカツ)を販売している。メンチカツは、肉汁たっぷりのタネにパン粉をまぶし、黄金色になるまで揚げた後、熱々の状態で提供される。メンチカツ一つでは満足できない人は、コロッケやきのこメンチ、なすメンチも試してみよう。

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  • 谷中

焼きおにぎり

谷中銀座で最近話題となっているのは、焼きおにぎりを看板メニューにしているハッコウドウだ。その独特な取りそろえを見れば、それらがただの焼きおにぎりでないことは一目瞭然。みそとパルメザン、塩と漬物、しょうゆとかつお節、そしてバターとしょうゆ。全ての組み合わせを試してみてほしい。値段はそれぞれ330円。表面の米は歯応えがあり、中はふっくらとしている。喉が渇いたら、ハッコウドウ特製の爽やかな酸味がきくビネガーソーダなど、発酵飲料も味わってみよう。

  • カフェ・喫茶店
  • 谷中

栗薫ソフトクリーム

和栗やは、モンブランをはじめクリのクリームが入ったシュークリーム、さらにはクリで作った和菓子まで、さまざまなメニューを販売する栗菓子の専門店。食べ歩きには、463円の『栗薫ソフトクリーム』をコーンで注文するのがおすすめ。茨城県内の森で採れたクリを使用した栗ペーストなど、天然素材から作られている。この店自慢の材料が持つ、しっかりとした素朴な味わいとほのかな甘みが感じられる一品だ

築地

  • 築地

焼きほたてと牡蠣の蒸し焼き

海鮮居酒屋であるカキ小屋では、店先に設けられた露店で牡蠣の蒸し焼きや焼きホタテを買うことができる。巨大ホタテ(500円)はバターとしょうゆ、酒で味付けされており、身が柔らかくなったら完成。金属の器で蒸し焼きにした大粒の牡蠣は、2つで500円だ。生牡蠣が好きな人は、殻付きの生牡蠣を一つ700円で食べることも可能で、1杯500円のワインと生ビールと一緒に楽しむのもいいだろう。

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  • 築地

いちご大福

宝石のような形をしたいちご大福が、築地市場の鮮魚店の中で注目を集めている。いちご大福とは、熟したイチゴをあんこで包み、それを更に餅生地で包んだもの。新鮮なイチゴから滴る果汁を、餅が包み込む。そらつきでは定番のあんこはもちろんのこと、ヨモギ、カスタードクリーム、マンゴー、ユズ、抹茶、枝豆などの大福も販売している。

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  • 築地

卵焼きサンド

1924年に寿司屋として創業した松露は、第二次世界大戦中に卵焼き屋に転身し、それ以降、日本が誇る卵焼き専門店として営業を続けてきた。松露の卵焼きには、串に刺したスティックタイプや、一口サイズのタイプなどがあるが、おすすめは卵焼きサンド(500円)。日本製のマヨネーズがかかったジューシーな卵焼きが、焼きたての食パンに挟んである。

毎日午前10時から午後2時までの間、手作り卵焼きの手作り体験も可能で、驚くことに作った卵焼きを無料で持ち帰ることができる。

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  • 築地

マグロの刺身と寿司

まぐろや黒銀では、マグロの最高級部位を刺し身とにぎりで楽しむことができる。最も高級な部位は、首肉であるカマトロ(マグロの特に脂の乗った部位)で、にぎりが4貫3,000円。次いで大トロが2,500円、その次が中トロで1,500円する。そして、赤身(脂の少ない部位)は1,000円。シャリがいらない場合は、3種のマグロが楽しめる『刺身盛り合わせ』(2,500円)を頼むこともできる。

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 日本人はもとより、海外からの観光客にも圧倒的な人気を誇る築地市場。2016年の豊洲への移転に向け準備が進められているが、場外市場は築地に残ることになった。ただし「築地新市場(仮)」としてリニューアルが決まっているので、現在の景色が見られるのは残りわずか。まだ訪れたことがないという人も、この機会に足を運んでみてほしい。名店でしっかり朝食をとるのも良いが、チープイートをつまみながら市場を散策するのも楽しいもの。ここでは食べ歩きにぴったりなメニューを紹介する。 

  • ラーメン

麺好き民族といっても過言ではない日本人。そのなかでもラーメンは国民食としての市民権を勝ち得ているが、広く愛されているからこそ、より細分化しているジャンルともいえる。ここでは、一見すると風変わりに思えるような、独創的な素材使いをするラーメンをフィーチャー。キワモノかと思いきや、意外なほどおいしい一杯へと昇華しているラーメンの数々は、食べ歩く楽しみの幅を広げてくれるはず。これほど変わり種素材を使ったラーメンが楽しめるのは、世界でも日本だけ。ジャパンカルチャーの一つとしてのラーメンを楽しんでいただきたい。

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