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Photo: メンチャック
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東京、カレーラーメン11選

クリーミーな欧風カレールーから、あっさりマイルドなカレースープまで

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テキスト:メンチャック、Time Out Tokyo Editors

王道の国民食である、「カレー」と「ラーメン」。今回はその二大国民食を融合した「カレーラーメン」を特集する。

「カレーうどん」や「カレー南蛮そば」はうどん屋と蕎麦屋の定番だが、「カレーラーメン」を提供している店はまだそれほど多くはない。ここでは都内にあるおいしいカレーラーメンを厳選して紹介しよう。

数少ないカレーラーメン専門店から、カレー屋が提供するスパイシーな一杯、タイ料理屋の絶品チキンラーメン、カレーとラーメンをそのまま融合した町中華スタイルのカレーラーメンまで、「自分なりの定番」となるカレーラーメンを見つけてみてほしい。

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  • 恵比寿

恵比寿駅から徒歩3分の位置にあるカレーらぁめんとカレーつけ麺の専門店。「カレーらぁ麺」(850円〜、以下全て税込み)は、カレー風味の味付けにしっかりとラーメンのスープが融合した逸品している。さらっとした口当たりだが、カレー味がきいていて、クリーミーでうま味が詰まったスープに、中太麺が絡みつく(細麺も注文可)。

具材は、厚みと弾力性のあるチャーシーと白髪ネギなど。しっかりとコクがあるが、見た目以上に重くないマイルドさが締めの一杯にもぴったりだ。

そのほか「カレー油そば」(850円~)、「カレーつけ麺」(850円~)、「黒ごまカレー担々麺」(950円)、「辛味噌カレーらーめん」(950円)などのカレーラーメン専門店ならではのメニューが並ぶ。

火~土曜は29時まで開店しているのもうれしい。西麻布には1号店があるので、好みの店を訪れてほしい。

  • ラーメン
  • 淡路町

「麵屋武蔵」グループに在籍していた店主が、新たなブランドを作るために独立し、開業したラーメン店「麺好獅子團(めんこいししまる)」。スタンダードなラーメンとつけ麺、オリジナリティーある「カリー麺」を提供している。

週末限定の「神田カリー麺」は、千切りキャベツが山のように乗る、ガッツリ系のラーメン。デミグラスソースで味付けされた豚バラ肉とキャベツにかかった酸味、20種類のスパイスで作ったカレーソースの味が混ざり、クセになる一杯だ。

そのほか、濃厚カレーソースともちもち麺の「カリーつけ麺」(1,100円)、濃厚スープともちもち麺の「濃厚つけめん」(1,000円から)、動物系とカツオだしによるダブルスープの「らーめん」などがラインアップしている。

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  • 下北沢

スープカレー専門店の「路地裏カリィ侍. 」系列のラーメン店。白を基調とした清潔感があふれたおしゃれな店内で提供されるのは、やみつき必至の「スペシャル スパイスラーメン」。スープカレーで培ったスープの技術とスパイスの調合技術を駆使し、豚骨や丸鶏、魚介、野菜を煮込み、スパイシーな味わいを誕生させている。

モチモチの食感の麺に、ゴボウ、ローストポーク、鶏チャーシュー、「エスニック味玉」「サクさくブロッコリー」などの色鮮やかな豊富な具材が乗る。通常は中辛よりやや辛めで、辛さ増しは6倍まで注文可能。セットのご飯は3種類から選べるほか、辛味の合間に楽しめる自家製ヨーグルトで作った「ラッシー」も注文できる。

  • 高島平

都営三田線西高島平駅の住宅街にある地元で人気のカレー専門店。ここで注目したいのは、毎月第1日曜日に「カレーラーメンの日」として提供する、オリジナルのカレーラーメンだ。

日々進化しているというその味わいが話題を呼び、毎月この日は大行列。カレー屋だからこそできるスパイシーでコクのあるスープに、もっちり麺が抜群にハマっている。ホロホロチャーシューに、鶏ムネ肉、目玉焼き、たっぷりのりパクチー、トマト、ピーマンなど具材もふんだんに使われており、華やかだ。「味変」用のレモンで、さらに味が引き締まる。わざわざこの日を狙って来店したいボリューミーな一杯だ。接客サービスもきめ細やかで、素晴らしく、並んでいる人への配慮も隙がない。

ほかの日でも、基本のカレー、特製キーマ、野菜の付け合わせのオリジナルスタイルにミルクスープやコリアンダー、レモンの酸味などを自分の好みで楽しめるカレーが楽しめる。揚げたてのチキンかつ、ヒレかつ、ロースカツも絶品だ。

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  • 吉祥寺

吉祥寺の中道通りに位置した女性人気が高いカレー店。いつ訪れても客足が途切れない人気店だ。

「モンタナドライカリー」(1,100円)や「レッドシュリンプカレー」(1,200円)などのご飯系のメニューを提供するほか、「カリー南蛮つけそば」(1,050円)や「モンタナカリー混ぜそば」(1,000円)などのラーメン系のカレーメニューがある。

辛さをギターのエフェクターに見立てており、コーラスからファズまで7段階の辛さが選べる。心地よい辛さから、中辛レベル、激辛レベルまで楽しめる。「つけそば」は、味わい深いカレーつけ汁に、コシのある太麺がよく絡む。

おすすめは、ドライカレーとつけそばの両方が楽しめる「モンタナカリープレート」(1,430円)のセットメニューだ。

  • 仙川

九段下の人気ラーメン店「八咫烏」出身の店主が営むカレーラーメンとカレーライスを提供している店。カレーラーメンは炙りチャーシュー、炙りチャーシューカレーチーズ、トマトカレー、黒ごまカレー担々麵など多様なカレー味のメニューが揃う。カレーライスもチキン、揚げ卵ほうれん草、ソーセージチーズ、きのこ、カツなどさまざまなメニューがラインアップしている。

「カレーラーメン」はあっさりマイルドな味わいで、さらっとしたスープが特徴的だ。縮れ麺との相性も抜群である。具材は、柔らかく炙られたチャーシューと、揚げ卵、もやし、刻みノリ。ライスが無料で付き、最後にスープをかけるとマイルドなスープカレー風に食べられるのもいい。

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  • 武蔵小山

武蔵小山駅の住宅街の中にあるラーメン店。フレンチシェフが作る仔牛の骨と鶏ガラから取るスープのラーメンが話題を呼び、地元では知らぬ人のいない人気店となった。

メニューは、特製ラー油を加えると担々麺に変化するどろっとしたスープのみそ麺「衣利(えり)」(1,000円)、カレーとみそ味を合わせたラーメン「香(かおり)」(1,150円)、欧風カレーのレシピをラーメンに応用した「途(みち)」(850円)、欧風カレールーに北海道産生クリームを入れて攪拌することでよりクリーミーにしたクリーミーカレー麺「利(とし)」(850円)など、フレンチの技術が融合した唯一無二の9種類以上のラーメンメニューが並ぶ。

このほかにも、毎月の限定メニューや一品料理、定食などもあり、客を飽きさせない工夫が詰まっている。個室では予約制でフレンチのコース料理が味わえるのも楽しい。

  • 六本木

外堀通り沿いにある、カレー鍋とカレー麺が人気の居酒屋。ランチ営業もしており、ラーメンだけ食べにくる人も多い(夜もラーメンのみの注文可)。

看板メニューの「かれー麺」(980円~)の特徴は、小麦粉のおいしさを感じるオリジナルのカレースープだ。程よくスパイスがきいたとろみのあるスープに、コシの強い独自の中太多加水麺。青ネギに、豚しゃぶの具材が乗っている。トッピングの温玉を追加すると滑らかさが加わり、よりマイルドな味わいに変わる。

麺のメニューは、ほかにも「かれーつけ麵」(1030円~)、辛口の「赤いかれー麺」(1100円~)、「冷やしかれー麺」などがある。定食メニューも豊富だ。 また、赤坂にも店舗があり、そちらでもカレー麺が楽しめる。

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  • 浅草橋

浅草橋駅前すぐにある本格的なタイレストラン。本場の食材と料理人が手がけるカジュアルな1軒だ。カレーメニューのほか、ごはんものや麺料理などメニューは幅広く用意する。

タイ北部のチェンマイの名物料理でもある同店の人気メニュー「カオソーイ・ガイ」(1,080円)は、日本で言うチキンカレーラーメンだ。ココナツミルクがたっぷり入ったカレースープは、一口すすると優しく深い甘みが口内に広がる。麺はもちもちの玉子麺で、トッピングにはパリパリの揚げ麺が乗る。とろけるように柔らかい鶏肉のほか、アクセントになっているタマネギもたまらない。辛くないカレーラーメンということもあり、思わずスープまで飲み干してしまうだろう。

浅草橋の本店のほか、都内に3店舗展開している。

  • 品川

品川駅東口から徒歩1分の場所にある町中華。周辺の再開発が進む中で、奇跡的に残っている昔ながらの軒先がえも言われぬレトロ感を醸し出している。家族経営で、豊富なメニューが楽しめるクラシックな街中華だ。

看板メニューの一つである「カレーラーメン」(800円)は、「醤油ラーメンにカレールーをかけました」というオールドスクールなカレーラーメンだ。上にかけられたカレーは王道の小麦粉系カレーだが、食べ進めるとラーメンのスープと絶妙に混ざり合い、カレー南蛮のようなおいしさに変化していく。麺はモチモチで滑らかな中太のストレート麺で、引き締まった食感がちょうどよい。

都会のオアシスとしてほっこりできる1軒で、長年愛されてきた至福の一杯を堪能しよう。

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  • 西新宿

西新宿エリアにある、「なんつっ亭」が手がける味噌ラーメン専門店。

おすすめの一杯は「味噌八デラックス」(1,300円)で、濃厚かつクリーミーな味噌ラーメンが特徴だ。スープに使われる味噌は北海道産の白みそと赤みそをブレンドしたもの。そこにニンニクやショウガなどを加え、さらに普通はカレーなどに使うチャツネ(調味料)を合わせることでコクが生まれるという。

また、「カレー味噌らーめん」(1,080円)は、味噌スープにカレー風味を加えたもので、マー油とひき肉がカレーの味とマッチしている。たっぷりのもやしの具材は各ラーメンにのってくる。途中で、ニンニク、生姜を加えると、味変も楽しめる。

その他のメニューに、トマト風味に仕上げた「トマト味噌らーめん」(1,080円)、スパイシーに仕上げた「辛味噌らーめん」(1,080円~)などもある。

東京でもっとカレーを味わいたいなら.....

イギリス人がインドの煮込み料理をカレーと名付け、明治初期に日本に伝えて以来、絶え間ない進化を続けたカレーは、日本の国民食として確固たる地位を築き、一つの料理としてくくりきれないほどの存在となった。東京でも数えきれないほどのカレーの名店が存在している。

ここでは、発祥の地、インドのカレーをメインに据え、スリランカ、タイから、日本のカレーの礎となった「欧風カレー」や、オリジナリティあふれる「日本カレー」まで、ジャンルごとに紹介。カレーマニアの読者にとっては、ジャンル分けやセレクトに異論も多数あることと思うが、これを一つの基準として東京のカレー探索に勤しんでほしい。

東京のカレーが今、何度目かのブームを迎えている。コロナ禍の飲食業界不況にもかかわらず、人気店には早朝から客が並び、予約困難店の攻略法をYouTubeで紹介するカレーマニアも登場。スパイスカレー本の専門コーナーがいくつもの大手書店で作られるなど、注目が集まっている。

タイムアウトでもたびたびカレー特集を組んできたが、ここでは定番の欧風やインド、タイカレーは除外。日本人シェフのオリジナルスパイスカレーとアチャール(インドの漬物や付け合わせ)を楽しめる店に絞って紹介する。

いずれも大人気で、朝7時台から行列ができる店や、取り置き予約が30分で完売してしまうなど、ハードルが高い店も多いが、どれも最高の体験ができるだろう。刺激感たっぷりのスパイスカレーは、意外と腹にもたれず、食べ終わると適度な満足感とともに心身がすっきり爽快になる。

いろいろなことがあり過ぎた2020年、スパイスカレーで気分を一新し、年末まで走り抜く力をチャージしてみては。ほとんどの店でテイクアウトも可能だ。

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  • インド料理

カレーに使われるスパイス、例えばジンジャー、ターメリック、カルダモン、ナツメグ、シナモン、クローブなどは、発汗作用で新陳代謝を高め、食欲を増進させる作用などが共通している。その上、胃腸の働きを高めて疲労を回復する力まであるのだから、寒暖の差が激しく体力を奪われがちなこの季節に、積極的に食べたい料理の一つだ。

家庭のカレーやタイカレー、欧風カレーなど、種類もたくさんあり好みも分かれるところだが、ここではインドのチキンカレーにこだわり、老舗から激戦区までの5店舗を紹介する。

  • インド料理

古書店探訪で知られた神保町だが、大学や出版社、企業のオフィスも多く、実は飲食店がとても充実した街でもある。中華にビストロ、海鮮居酒屋からカフェまでジャンルも豊かで、ランチは軒並み1,000円以下が当たり前。神保町での食べ歩きは非常に楽しい。

中でもカレーは名店が集まっている。神保町でカレーが食べられる店は400軒以上あるともいわれており、スパイスがきいた本格的なインドカレー、濃厚な欧風カレー、さらっと食べやすいが後を引くスープカレー、ハーブとココナッツミルクたっぷりのタイカレー、オリジナリティーあふれるカフェのカレーなど……目移りするほどあらゆるタイプのカレーが味わえる。

地元のカレーフェス「神田カレーグランプリ」(2011年から毎年開催)常連の店を含め、人気店や個性あふれるカレー店を紹介する。辛さの度合いが自分で選べる店も多く、バリエーションは無限。神保町カレー全制覇までの道のりは果てしなく遠く、またワクワクするだろう。

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毎年秋になると開催される「下北沢カレーフェスティバル」のにぎわいもあり、カレーはすっかり下北沢の名物グルメとして知られている。「マジックスパイス」や「般°若」といった都内屈指のカレー専門店も多く、近年も続々と注目の店がニューオープンしている。

居酒屋やバー、蕎麦屋などが提供する一風変わったカレーに脚光が当たるのも同エリアの面白いところ。ここでは、そんな下北沢でしか食べられないエッジのきいたカレー店を5軒、紹介する。

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