タイムアウト東京 > レストラン&カフェ >東京で味わう、関西風ウナギ串4選
テキスト:中山秀明
ウナギの調理法を大きく分けると、関東風と関西風がある。前者は蒸して焼くためふっくらカリっと。後者は地焼きとも呼ばれ、そのまま焼くためより香ばしい味わいが魅力だ。そんな関西スタイルを採用し、少量ずつ多彩な部位をリーズナブルに楽しめる、ウナギ串の店を紹介する。2022年における夏の土用丑の日は7月23日(土)。今シーズンは財布に優しく香ばしいウナギの串を、酒とともに楽しもう。
新宿にある名門の系列店で、恵比寿駅の西口から近いのもうれしい。串は基本的に関西風で、蒲焼きは関東風と関西風から選べる。ウナギ串は280円からとなり、部位に迷った際は「おまかせ5点」をオーダーすると最適な部位を見繕って盛り合わせにしてくれる。
昼から営業している店の場合、ランチはウナ丼など食事系メニューのみというケースが少なくないが、同店は全日通して串焼きを楽しめる。豊富にそろう日本酒とともに、一献いかがだろう。
古き良き雰囲気の商店街、東中野ギンザ通りにある大衆的なウナギ串店。店主は中野にあるウナギ串の老舗、川二郎出身で、名店仕込みのおいしさを提供してくれる。
価格も良心的で、ウナギの串は1本280円から。名物は店名を冠する、背の部位を巻き付けた「くりから」(310円)。夏は冷静のつまみ「キモ刺」(770円)や「バラポンズ」(550円)もおすすめだ。
愛知産の養殖ウナギのほか、岐阜産の天然ものも食べられる串店。串の3本の皿盛り(価格は1,300円から)だ。ドリンクもユニークで、サワーなどの割物は店内奥の酒の自販機を使い、セルフで楽しむスタイル。ジビエ類も充実していて炭焼きやチーズメンチカツ(450円)など多彩に味わえる。希少性とエンタメ的な面白さを求めるなら同店へ。
猥雑さと昭和の香りが残る渋谷百軒店は、大人が集う繁華街というイメージをもつ人も多いかもしれない。道玄坂側の入り口にはストリップ劇場や無料案内所が立ち並び、少々近寄りがたい雰囲気を放っている。しかし近年、世代交代した店が増え、新しいカルチャーと昔ながらの老舗が残るユニークなエリアへと進化を遂げつつあるのだ。
そもそも渋谷百軒店は、関東大震災直後に「百貨店」をコンセプトに形成された商店街。その後、1945年の東京大空襲により、街は全焼する。昭和になるとジャズ喫茶やレストラン、テアトルの映画館などが立ち並ぶ飲食街としてにぎわいを取り戻した。ここでは、その名残が感じられる1931(昭和6)年に創業した老舗や、スナックを引き継ぎDJバーとしても営業する店など、アフター5から早朝まで楽しめる百軒店の居酒屋やバー、レストランを紹介する。
夜の街の休息所、スナック。酒やカラオケを愛するママやオーナーの人柄と、それに惹(ひ)かれた客たちが作る魅力的な場所だ。日本で実はコンビニよりも店舗数が多いといわれるスナックだが、その実態をよく知らなかったり、近寄りにくいと感じる人もいるのではないだろうか。
この記事では餃子が売り、亀甲縛り体験ができる、アイドルがママを務めているなど、入りやすく多種多様な新世代のスナックを紹介する。予算は最低2,000円から6,000円前後と店によってさまざまだが、スナックはあくまでもママやオーナーがルールそのものであり、指針だ。くれぐれも酔いつぶれて粗相のないよう、隣り合った客と杯を交わし、楽しい夜を過ごそう。
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