タイムアウト東京 > レストラン&カフェ >渋谷&表参道ベストカフェ18選
街を散策する際、あらかじめ見つけておきたいのがお気に入りのカフェだ。いざ、どこかで休憩をしようと思っても、カフェの定番となったスターバックスや、目につきやすいカフェは多くの人で混み合い、コーヒー一杯であっても、なかなか思い通りに飲むことができないからだ。ここでは渋谷、表参道エリアでおすすめのカフェを紹介する。散策前にぜひチェックしてほしい。
福岡発のスペシャルティコーヒー専門店レックコーヒー(REC COFFEE)が、東京2号店を渋谷にオープンする。
場所は2021年12月に閉店した人気カフェ、コーヒーハウス ニシヤ跡地で、外観や内観はあえてそのまま継承し、ニシヤ時代の看板メニュー「カプチーノ」(560円)や人気を博した「プレミアムプリン」(550円)など、一部メニューも引き継ぐ。
レックコーヒーは、バリスタ日本チャンピオンに2度輝いた岩瀬由和と、北添修の2人が福岡で立ち上げた店だ。2008年にトラックの移動販売からスタートし、現在は福岡に6店舗、東京に2店舗、台湾に2店舗を展開。品質の高いスペシャルティコーヒーのみを扱い、豆の個性を引き出すような焙煎(ばいせん)や抽出技術に定評がある。
席数はカウンタータイプの席とテラスを併せて20席ほど用意。フランスやイタリアの伝統的なカフェを意識して作られた空間で、良質なコーヒーやフードをゆったりと楽しんでみては。
渋谷に3店舗を構える「珈琲店トップ 」の最古参である渋谷駅前店。サイフォンで淹れられるコーヒー、銅製のシュガーポット、程よくくたびれた感のある木製の床が、レトロな雰囲気を作り出している。駅至近の立地でありながら慌ただしさとは無縁の落ち着いた雰囲気が心地よい。
「オイスタートースト」などフードメニューも充実しているので、軽めのランチをとるのにも最適だ。
ノルウェーの首都オスロで1963年に創業し、現地では定番の人気スポットになっているカフェ&バー フグレンの海外進出第1号店。平日は朝7時からエスプレッソバーがオープンし、爽やかな酸味が特徴のコーヒーのほか、玉露やそば茶なども楽しむことができる。また、夜は雰囲気をがらりと変え都会的なカクテルバーとして営業。コーヒーはもちろんだが、ノルディックカクテルチャンピオンシップ(アクアビット部門)で優勝した実力を持つバーマネジャーの一杯でほろ酔いになるのもまた良いだろう。
昔ながらの古きよき雰囲気が残る紅茶専門店。看板メニューは「アイミティー」という濃厚なアイスミルクティー。この店では「紅茶はミルクで飲むもの」と言い切る。そう提案するだけあり、ミルクを入れる紅茶が得意。お店に行ったら必ずミルクティーを頼みたい。9種類の茶葉はテイクアウト可能。残念ながら「アイミティー」の茶葉は購入できない。食事も充実していて、ランチ時は賑わう。
人気コーヒーショップのブルーボトルコーヒーが、リニューアルオープンを迎えた渋谷区立北谷公園内に登場。公園への出店は世界初、緑に囲まれ風が気持ち良く通り抜ける空間で、上質な味わいのスペシャルティコーヒーを提供する。
料理家の副島モウが監修したブランチプレートや、後藤裕一と仲村和浩によるパティシエユニットTangentes(タンジェント)をアドバイザーに迎えて開発されたチーズケーキなどのメニューは、いずれもコーヒーとの相性が抜群だ。そのほか、カジュアルに楽しめるナチュラルワインも販売。
店芦沢啓治建築設計事務所が担当した空間デザインと、カリモク製のチェアなどのインテリアにも注目したい。落ち着いた環境で心も体もリフレッシュしよう。
青山通り沿いで48年間営業していた喫茶店、青山茶館が閉店した際、常連客だった現オーナーがこの場所を引き継いだカフェ。2020年にオープンし、若者にも受け入れられるようスタイリッシュに一部を改装したが、今も残るレンガ造りの壁や職人技が光る木製装飾などが、長い歴史を物語っている。
自慢のコーヒーは、オールシーズンズコーヒー(ALL SEASONS COFFEE)が手がけるオリジナルブレンドと、自家焙煎のコーヒー豆を使用している。1杯ずつ丁寧に抽出するハンドドリップコーヒーは、深いり、中いり、浅いりの3種類から選べるが、もし迷ったら、すっきりとしながらもローストアーモンドのようなコクと甘みを感じる中いりを選ぶといい。
「自信を持って薦められるものだけを提供すること」にこだわる同店は、フードにも妥協しない。中でもクリームチーズを使用したプリンは、もっちりとした食感と程よい酸味が癖になる味わいだ。隠し味に練乳を入れており、コーヒーとの相性も抜群。その日の気温などに合わせて焼く温度や時間を微調整し、ベストの品質を保っている。夕方には売り切れることも多いため、プリン狙いなら早めの来店をおすすめしたい。
青山学院大学のアイビーホール向かい側にある、蔦に覆われた老舗の喫茶店。日本武道館を設計した建築家、故山田守の私邸のピロティを改装して1988年にオープンした。店内のテーブル席からは緑豊かな庭が見渡せ清々しい気分が味わえる。口当たりが良く美しいカップに注がれたコーヒーは、ブラジルで最高ランクのブラジルサントスNO.2のみを使用。また、チーズとコーヒーの相性を楽しめる「コーヒーとチーズセット」という珍しいメニューもある。
コーヒーが美味しいパン屋でもあり、パンが美味しいカフェでもある。パンを買いにきたつもりでも、思わずのんびりソファ席でカプチーノとともにくつろいでしまうだろう。パンは「スモークサーモンのパニーニ」と「ショコラ」などがおすすめ。
揚げたてドーナツが人気のヒグマドーナツと、三軒茶屋、蔵前、表参道に展開する人気のロースタリーカフェ、コーヒーライツがコラボレーションしたカフェが表参道の路地裏にあるのを知っているだろうか。
チャブデザインが手がけたこのカフェは、開放感ある大きな窓に沿ってベンチとテーブルが設置され、屋外にも座れるスペースを完備。コンクリートの壁とシンプルな合板で構成されたインテリアは、気軽に人が集まれる開放的な雰囲気を醸し出している。
世界各国で展開されているラルフズコーヒーの日本1号店。アイビーグリーンのインテリアと、アメリカンサイズのボリュームで提供されるメニューの数々は、東京ではなくマンハッタンでブランチをしているような気分にさせてくれる。
おすすめメニューは、クリームチーズのアイシングをかけた「オールドファッションキャロットケーキ」や、バニラアイスをトッピングした「ブラウニー」。コーヒーは特別ブレンドした有機栽培で高品質の豆を使用しており、コルタードやフラットホワイトなど、日本の喫茶店ではあまり見かけないバリスタ特製のメニューがそろう。店舗に併設されているので、ショッピングの休憩にも利用したい。
1990年代のカフェブームをけん引し、今もなおカフェ愛好家から「カフェの聖地」と呼ばれる栃木県那須塩原の1998カフェショウゾウ(1988 CAFE SHOZO)。東京唯一の支店が北青山にある。テイクアウト販売がメインの7席ほどの小さなコーヒーショップだが、店内では本店と似た那須のゆったりとした空気感を味わうことができる。
ぜひ味わってほしいのは、名物の「スコーン」(ジャム·クリーム付き、450円。価格は税込み。以下同じ)。丸みを帯びた厚みのある形で、香ばしく甘みがある。夏は冷たい「カフェオレ」(S·480円)もぜひ試してみてほしい。専用の器具で8時間以上かけて抽出した水出しコーヒーで作られており、深みのあるコクと香りが楽しめる。
ジャカルタに3店舗を展開するコピカリアン初の海外店舗が、原宿にある。このカフェでは、インドネシアインドネシアのコーヒー農家、バリスタ、世界各地の専門家と協力して厳選した同国産の豆を使用している。パステル調の柔らかなインテリアと大きな窓から差し込む自然光で、広々とした客席が自慢だ。ジャカルタにある本店と同様のドリンクに加え、コーヒー以外の飲み物や軽食も用意している。
ラテは洗練された木製のボードで提供され、パンダンスポンジケーキが無料で付く。ほかにも、サクサクのテンペのフライやハニーバタートースト、カフェの名物であるコーヒーゼリーなども用意。好みのローストを見つけたら、豆を購入して持ち帰ることも可能だ。インドネシアコーヒーのバラエティーに富んだ風味を味わってみよう。
新しくなった原宿駅の2階フロア、明治神宮出口改札前に猿田彦珈琲が開店。日本の路地を意識し、日本らしい色彩感覚や、間を作るための余白を取り入れた広々とした空間となっている。
JR原宿駅とコラボレーションした「原宿ブレンド」や、同店限定のシングルオリジンコーヒー、エクスクルーシブコーヒーラインとして「The Bridge」を提供。ゆとりある店内は、原宿観光の休憩にも、仕事の作業場としてもよさそうだ。
キャットストリートにあるシングルオリジンの豆だけを扱うコーヒーショップ、ザ ロースタリー(THE ROASTERY)。開放的な店内にどんと置かれた大きな焙煎(ばいせん)機が日本離れした雰囲気を漂わせる。
エスプレッソに使用する豆は毎日2種類用意され、好みのものをエスプレッソやアメリカーノ、カフェラテで楽しむことができる。
オープン前には毎朝スタッフによってテイスティングが行れており、店内にはその日提供される豆の飲み方ごとに別れた風味と味を記したボードが置かれている。その内容も、香りがブドウのようだ、チョコレートのようだなどと分かりやすい表現で書かれているので、コーヒーになじみがない人にも伝わりやすく、オーダーをする際の参考になるだろう。
数日寝かせたクロワッサン生地を揚げた『N.Y.リングス』や、エスプレッソを練り込んだソフトクリームといったスイーツも見逃せない逸品だ。
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中国北京よりスペシャリティコーヒーとデザイン、テクノロジーを重ね合わせたカフェスタイルのコミュニティースペースが原宿に上陸。内装デザインは、芦沢啓治が手がけた。
デザインやテクノロジーなど様々な「点(dot)」をコーヒーが繋ぐことによって、異なる分野の人が集まり、新しいコミュニケーションやクリエイティビティを生み出し発信する場所になることを目指す。
コーヒー豆は自家焙煎(ばいせん)のほか、船橋にあるフィロコフィア(PHILOCOFFEA)など、厳選したロースターから仕入れているほか、好みに合わせて選ぼう。そのほか、クロッフルや自家製チーズケーキなども楽しめる。
「ワークとライフの境界を超える」をテーマとしたライフスタイルショップカフェ。独自の視点でセレクトした文房具や家具、雑貨、オリジナル商品など、生活と仕事の両方に刺激をもたらしてくれるような数々のアイテムをそろえる。
1階はカフェとなっており、オブスキュラ コーヒー ロースターズプロデュースのコーヒーや、揚げパンなどを楽しむことができる。
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