タイムアウト東京 > ナイトライフ > 東京、小さなバー10選
東京は土地が高く、狭い住宅が多いことで有名だ。一方で、人々は楽しみ方を知っている。世界で最もバーの軒数が多く、ディープな店がひしめき合っていることがそれを証明しているだろう。小さなバーで飲む利点は、客同士やマスターとの距離が近く、コミュニケーションが盛んなことだ。ヘアサロンの隣にあるヒップな店や、新宿の路地裏にあるバラックの飲み屋など、小さなバーに集まって温かい時間を過ごしてみては。
歌舞伎町の怪しい路地にあるバーブタ箱。見つけるのが困難なので、クモやサソリのフライを味わえる中華料理屋の上海小吃(シャンハイシャオツー)を目印に向かおう。店は掘っ建て小屋のような簡易的なつくりで、5人入れば満席状態。中に入ればその狭さが心地良くもある。店名の由来は、ブタの貯金箱にお金が貯まるように、たくさんの客に来てもらいたいという思いから。ドリンクはチャージなしで1杯1,000円、バーテンは日替わり制。運がよければ看板猫に会える。
席数:5席
おすすめドリンク:バーテンの気分次第
2017年12月にOK横丁の奥地にオープンした、スタンディングのワインバー。5人も入れば満員になってしまうバーなのだが、そのスペックは驚くほど高い。フードは、チーズやパテなどの簡単なつまみ類から、鴨のスモークなど肉を使ったものまで、常に10品以上が揃い、週に2品が替わる。コーヒーメニューは、エスプレッソやカフェラテ、アフォガードなどがあり、横丁で夜にコーヒーが飲める唯一の場所だ。フリーWiFiも備えられていることも特筆したい。
席数:なし(スタンディングで5人程度)
おすすめドリンク:オーガニックワイン
渋谷、のんべい横丁にあるバー。ヌード トランプ(NUDE TRUMP)のオーナーが手がける店。1階はアップライトピアノをカウンター代わりに使った3席ほどのスペースになっているが、おすすめは2階席。急勾配の狭い階段をあがると、およそ3坪ほどの空間にアンティークのシャンデリアや剥製、油絵といったデコラティブな装飾で満載の空間となっている。閉所恐怖症の人や、体格のよすぎる人にはおすすめできない狭い店だが、親しい友人5人くらいで集い、酒を飲みつつ密談にふけるにはもってこいの店。
席数:8席ほど
おすすめドリンク:その日によって異なる
渋谷と代官山の間に位置する、ピンク色の外観が目を引くカフェバー、ホットスタンドペルズ。隣で美容室を経営していたオーナーが、2014年にオープンさせた。8時から17時まではカフェタイム、18時からはバータイムになる。アルコールは、ビールやカクテル類のほか、日本酒、日本産ウィスキー、焼酎も用意。アート作品の展示やポップアップショップも開かれるため、アート好きな客が多く集っている。
席数:10席
おすすめドリンク:コーヒー焼酎
「DJブースで死ぬか、厨房で死ぬことができたら本望です」と、82歳の世界最年長DJ、スミロックこと岩室純子(いわむろ すみこ)は話す。岩室は、戦後に父が始めた高田馬場の老舗餃子店、餃子荘ムロの店主として厨房に立ち、イベントがある日はその足で現場に駆けつける。
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