昔のビートは、渋谷ユースカルチャーの一部
ーオープン当初を振り返り、道玄坂へ移って変わったことはありましたか。
オープンは、2006年だから14年前ですね。最初は食事も提供していたりお客さんの割合もほぼ日本人でした。自分が音楽レーベルやレコード店、海外アーティストの来日招聘(しょうへい)をやってた関係で、来日アーティストがビートカフェのことをかなり広めてくれて、海外の人たちが来るようになったんだよね。これは完全に口コミによるコミュニティー。だからこその現場感っていうのが昔のビート、特にエコーにはあって当時の渋谷ユースカルチャーの一部だったんじゃないかな、今思うと。ここ数年は特にネットやSNSによって単純にいろいろ選択肢が増えたように感じられたり、コミュニティーの形が変わったとは思います。
ー移転はビルの建て替えが原因だったと聞きました。今の場所に落ち着くまでの話を聞かせてください。
もともと昔のビートは定期借款の取り壊し前提の物件だったんだよね。本当はもっと早くに引っ越し予定で、何度か期限が延びていて。新しい場所がすぐ見つかったのは良かったですね。旧ビートを営業しながら新ビートの準備をして2012年の大みそかの営業終了後、2013年を迎かえ、引っ越しを始めて3日後ぐらいにはオープンした感じです。