明治時代に創業、サステナブルの取り組みも20年前から
帝国ホテルの歴史は明治時代までさかのぼる。西欧化を進めていた明治政府の要請に応じ、渋沢栄一や大倉喜八郎(大倉財閥設立者)、益田孝(三井物産創設者)などの経済人たちが発起人となり、宮内省や大手財閥による出資で「海外の賓客をもてなすためのホテル」として1890(明治23)年、開業した。渋沢栄一が帝国ホテルの初代会長を務め、19年間経営に携わった(公式ウェブサイトから引用)。
その後海外の要人や著名人が宿泊し、130年にわたって日本を代表する五つ星ホテルとして確固たる地位を保ってきたことは言わずもがなだが、こうした歴史を踏まえつつ、帝国ホテルは「伝統と革新」をテーマに過去20年間、環境負荷を減らすためのさまざまな取り組みをしてきた。 2001年には専門チームの「環境委員会」を発足。
グリーン電力(太陽光や水力を使った自然エネルギー)をクリスマスのイルミネーションに活用したり、客室の水道水をホテル内でろ過、殺菌し従業員用のトイレの洗浄水として再活用したりと、客には見えない部分でリサイクルを実施。
2020年4月からは環境委員会の名称を「サステナビリティ推進委員会」に改め、SDGsに準拠したサステナブルな活動をより積極的に進めている。